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12. FEEL SOUNDS GOOD:コロナ禍で生まれた音楽の新しいつながり

2020年、コロナ禍で私たちの生活は一変し、世界中の人々が新たな生活様式を模索することになりました。その中で、音楽やアートは私たちの心を支え、新しいつながりを提供する大切な役割を果たしていました。そんな時期に生まれたのが、FEEL SOUNDS GOODというプロジェクトです。これは、音楽を通じて世界とのつながりを感じることができる、特別なコラボレーション企画であり、音の持つ力を再発見する場でもありました。

FEEL SOUNDS GOODとは?

FEEL SOUNDS GOODは、音楽配信プラットフォームblock.fmとサウンドデザインプロジェクトSOUNDS GOODが協力して生まれた特別企画です。このプロジェクトでは、自宅で録音した音やサンプリングした環境音を基に、さまざまなアーティストが楽曲を制作しました。コロナ禍で外出が制限された中、自宅という限られた空間から新しい音楽を創り出すという挑戦が、このプロジェクトの中心にありました。

プロジェクトには、80KIDZやTAAR、Shin Sakiuraなど、国内外で活躍するアーティストが参加し、それぞれが自宅でサンプリングした音をもとに楽曲を制作しました。この活動は、ただの音楽制作ではなく、日常生活の中で捉えた音を基に新しい「象徴音®」を生み出す試みでもありました。リスナーは音を通じて、アーティストの生活や個性を感じ取り、それが象徴音®として感覚に残る仕掛けが組み込まれています。

自宅録音という新しいアプローチ

FEEL SOUNDS GOODの特徴は、自宅という限られた環境の中で録音した音を基に楽曲を作り上げる点です。これまでプロのスタジオでしか録音できなかった高品質な音楽制作が、自宅でのフィールドレコーディングやサンプリングを通じて実現されました。コロナ禍の影響で、誰もが自宅に閉じ込められるという特殊な状況の中で、この制約を創造性に変えることができたのです。

アーティストとリスナーのつながり

プロジェクトに参加したアーティストたちは、自宅で収録した日常の音や環境音を積極的にサンプリングし、音楽に取り入れました。リスナーはその音を通じて、アーティストたちの「日常」とつながり、物理的な距離があっても感覚的なつながりを感じることができました。このつながりこそが、象徴音®の概念に近く、音を通じてブランドや人々の心を結びつける力を表現しています。特に、外出が制限される中で、音楽が新たなコミュニケーションの手段となり、音楽の力を再認識させる契機となりました。

FEEL SOUNDS GOODの意義

FEEL SOUNDS GOODは、単なる音楽プロジェクトに留まらず、コロナ禍での新しいコミュニケーションの形を提案するものでした。音楽を通じて、世界とのつながりや新しい価値を見つけ出すことができたこのプロジェクトは、アーティストとリスナーの双方にとって重要な意味を持ちました。また、自宅録音という環境下で生まれた創造的な挑戦は、今後の音楽制作にも新しい可能性を示すものでした。

未来への展望

コロナ禍が収束に向かう中で、FEEL SOUNDS GOODのようなプロジェクトは、未来の音楽制作やコラボレーションのあり方に影響を与え続けるでしょう。音楽が持つ力は、距離や制約を超えて、私たちをつなぐものです。このプロジェクトで見られたクリエイティビティや、新しいアプローチは、今後もさまざまな形で音楽やサウンドデザインの分野に反映されていくことが期待されます。

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