KO ANDO (SPONGE BAM BAM)

『スポンジ バンッ バンッ』主宰 音を使って企業や人のアイデンティティを表現するクリエイティブプロデューサー。象徴音®を通じて、音で感情や記憶に深く入り込み、新しい体験を作ることにこだわっている。音楽やサウンドの可能性を探求しながら、常に新しい挑戦を続けている。

KO ANDO (SPONGE BAM BAM)

『スポンジ バンッ バンッ』主宰 音を使って企業や人のアイデンティティを表現するクリエイティブプロデューサー。象徴音®を通じて、音で感情や記憶に深く入り込み、新しい体験を作ることにこだわっている。音楽やサウンドの可能性を探求しながら、常に新しい挑戦を続けている。

最近の記事

19. 象徴音®が生まれた理由 ー 安藤コウの音の旅

私が「音」に魅了されたのは、特に記憶に残る瞬間がきっかけだったわけではありません。しかし、音楽や日常の音がいつも私の周りにあり、その影響を無意識に受けていたのは確かです。音は単なる背景やBGMではなく、もっと深く、もっと個人的な何かだと気づいたのは、広告業界でプロモーションの仕事に携わり始めてからでした。 その頃、私は数々のブランドや企業のキャンペーンを手掛け、視覚的な要素がどれだけ強力なツールであるかを実感していました。しかし、同時に視覚に依存しすぎて、他の感覚が軽視され

    • 18. コレクティブとしてのスポンジ バンッ バンッ:創造的プロセスの裏側

      スポンジ バンッ バンッは、音を中心にクリエイターが集まり、ブランドやプロジェクトに新しい表現をもたらすコレクティブです。この集団的なアプローチにより、単なるサウンドデザインを超えた、多層的なクリエイティブプロジェクトが展開されます。ここでは、プロジェクトごとに異なるクリエイターがどのように協力し、新しい価値を生み出しているのか、その裏側を探ります。 Relicとのプロジェクト:モーションロゴと音の融合Relicとのコラボレーションでは、象徴音®の制作とともに、モーションロ

      • 17. 音と記憶のつながり:音が引き起こす感情と体験

        音は私たちの感情や記憶に深く結びついています。特定のメロディや環境音を聞くと、過去の出来事や場所、人々のことが瞬時に蘇ってくることがよくあります。音楽だけでなく、日常的な音や自然音もまた、私たちの意識の中に眠る感情や記憶を呼び起こす力を持っています。音がいかにして記憶を刺激し、感情と結びついた強力な体験を作り出すかについて掘り下げてみましょう。 音が引き起こす「瞬間の記憶」特定の音を聞くと、その音が発生した場所や時間、さらにはそこで感じた感情までもが一瞬で蘇ることがあります

        • 16. 山手線と美食の街大塚の音で描く東京の新たな一面:JR東日本とのサウンドコラボレーション

          東京の交通と食文化が融合する街、大塚で行われたJR東日本とのコラボレーションプロジェクトは、音を通じて都市の魅力を再発見する取り組みです。このプロジェクトでは、山手線の車両整備時の「車輪を削る音」や、大塚の美食を象徴する「飲食店の音」を収集し、それらを象徴音®として再構築することで、訪れる人々に東京の隠れた魅力を感じ取ってもらうことを目指しました。 プロジェクトの背景JR東日本が展開する「Tokyo Moving Round」では、東京を舞台にしたさまざまなクリエイティブプ

          15. 工業用ガスバーナーの音で未来を奏でる:東京ガスと音の挑戦

          エネルギー業界において、普段は意識されない「音」をブランディングに活かすという新しい試みが、東京ガスとのコラボレーションで実現しました。このプロジェクトでは、一般の人々が普段耳にすることのない工業用ガスバーナーの音を収集し、それを象徴音®としてデザインしました。高度な技術と信頼感を象徴するこれらの音を通じて、東京ガスの未来志向のブランド体験を創り出すことを目指しました。 プロジェクトの背景東京ガスは、長年にわたりエネルギー供給を担い、消費者に安心感と信頼を提供してきました。

          15. 工業用ガスバーナーの音で未来を奏でる:東京ガスと音の挑戦

          14. 音で世界を体験する:THIS SOUNDS GOOD? 展

          私たちは日々、意識せずに無数の音に囲まれていますが、その音がどれほど重要な役割を果たしているかを考えることは少ないでしょう。そんな「音」に焦点を当てた革新的な展示がTHIS SOUNDS GOOD? 展です。この展示では、音がどのように空間や感情、そして体験に影響を与えるのかを探求し、音の新しい可能性を提示しています。 展覧会のコンセプトTHIS SOUNDS GOOD? 展は、「音とは何か?」を問い直し、音の可能性を多角的に示すことを目的とした展示です。音は私たちの感覚や

          14. 音で世界を体験する:THIS SOUNDS GOOD? 展

          13. 築地本願寺と音の融合:OTERA de CHILLで感じる寺院の新しい価値

          築地本願寺は、日本の歴史と文化を象徴する場所であり、多くの人々にとって静寂と祈りの空間として知られています。しかし、現代においてもその価値を再定義し、多様な体験を提供する場として進化しています。その一例が、寺院と音楽が融合したプロジェクト『OTERA de CHILL』です。 プロジェクトの背景『OTERA de CHILL』は、築地本願寺がコロナ禍において人々に心の癒しを提供するために、オンラインで配信されたリラックスムービーです。このプロジェクトでは、寺院の風景や空間を

          13. 築地本願寺と音の融合:OTERA de CHILLで感じる寺院の新しい価値

          12. FEEL SOUNDS GOOD:コロナ禍で生まれた音楽の新しいつながり

          2020年、コロナ禍で私たちの生活は一変し、世界中の人々が新たな生活様式を模索することになりました。その中で、音楽やアートは私たちの心を支え、新しいつながりを提供する大切な役割を果たしていました。そんな時期に生まれたのが、FEEL SOUNDS GOODというプロジェクトです。これは、音楽を通じて世界とのつながりを感じることができる、特別なコラボレーション企画であり、音の持つ力を再発見する場でもありました。 FEEL SOUNDS GOODとは?FEEL SOUNDS GO

          12. FEEL SOUNDS GOOD:コロナ禍で生まれた音楽の新しいつながり

          11. 集音歌詞:象徴音®で歌詞の情景を再構築する音楽表現

          集音歌詞は、歌詞で描かれた情景を実際にフィールドレコーディングを行い、その音を集めて楽曲を再構築する新しい音楽表現手法です。象徴音®の概念を活用し、歌詞に登場する音を物理的に集音し、それを楽曲の中核に据えることで、リスナーが音の世界に没入し、より深い感覚的な体験を提供します。 集音歌詞のコンセプト従来の歌詞は言葉によって感情や物語を伝えていましたが、集音歌詞ではその情景を実際の音で表現します。例えば、海辺の情景を描いた歌詞では、波音や風の音を実際に収録し、その音が楽曲の中に

          11. 集音歌詞:象徴音®で歌詞の情景を再構築する音楽表現

          10. 音でブランドの未来を切り開く:Relicとの象徴音®プロジェクト

          音がもたらす感情的な影響力は、視覚的な要素と同じくらい、時にはそれ以上に強力です。Relicとの象徴音®プロジェクトは、音を通じてブランドが持つアイデンティティを深く消費者に伝えるための新しいブランディング手法を探求するものでした。この記事では、Relicとの取り組みを通して、音がどのようにしてブランドの未来を形作り、顧客とのつながりを深めるかについて解説します。 Relicとのコラボレーションの背景Relicは、企業やブランドが持つ価値を最大限に引き出すために、最先端のテ

          10. 音でブランドの未来を切り開く:Relicとの象徴音®プロジェクト

          9. 長期にわたるパートナーシップ:彌満和製作所との象徴音®プロジェクト

          ブランドが持つアイデンティティを音で表現する象徴音®の制作は、短期間で完結するものではなく、長期的な関係を通じてより深い価値を築き上げることが重要です。彌満和製作所との象徴音®プロジェクトでは、企業の長年にわたる歴史と革新性を音で体現し、持続的なブランド価値を創出しました。このプロジェクトは、第一弾から第二弾へと進化し、集音した音を活用して音のロゴやモーションロゴを制作するという、企業ブランディングの新たな形を描いています。 第一弾:企業の声を集音する彌満和製作所との最初の

          9. 長期にわたるパートナーシップ:彌満和製作所との象徴音®プロジェクト

          8. 音がブランドに与える力:ELSPINAとの象徴音®プロジェクト

          ブランドのアイデンティティは、視覚的な要素だけでなく、音を通じて強く表現されることができます。ELSPINAとの象徴音®プロジェクトは、音がどのようにしてブランドの個性や価値観を伝え、顧客との深い感情的なつながりを生み出すかを示す成功例です。この取り組みでは、音がブランドコミュニケーションにおいてどのような役割を果たすのか、そしてそれがどのようにしてブランドの未来を切り開くのかについて掘り下げます。 ELSPINAとの象徴音®プロジェクトELSPINAは、テクノロジーとサス

          8. 音がブランドに与える力:ELSPINAとの象徴音®プロジェクト

          7. 地域を音で活性化する:青森県庁との象徴音®プロジェクトが示す未来

          地方の活性化には、地域の独自性を引き出し、それを魅力的に伝える方法が不可欠です。青森県庁との共同プロジェクトでは、音を通じて地域の魅力を伝える新たな試みが行われました。象徴音®を活用することで、視覚だけでなく、聴覚を通じて青森県が持つ独自の魅力を発信し、地域のアイデンティティを強化しました。 象徴音®で地域を再発見する青森県は自然豊かな土地で、四季折々の美しい風景や文化が根付いています。これらの地域資源を音で表現することで、観光客だけでなく地元住民にも新たな発見と感動を提供

          7. 地域を音で活性化する:青森県庁との象徴音®プロジェクトが示す未来

          6. 音で伝える店舗の魅力:手打蕎麦 わくりが生み出す象徴音®の新しい形

          ブランドや店舗が持つ価値や個性を伝える方法は、時代と共に変化してきました。視覚的なロゴやキャッチフレーズに加えて、音もまたブランドやお店のアイデンティティを表現する重要な要素となりつつあります。特に象徴音®は、その店舗やブランドが持つ独自の価値やメッセージを音で具現化し、顧客に深い印象を与える新しいアプローチです。今回は、地方の個人商店である「手打蕎麦 わくり」の事例を通じて、象徴音®がどのようにして小さな店舗でもその価値を強調し、長期的な遺産として機能するかを探ります。

          6. 音で伝える店舗の魅力:手打蕎麦 わくりが生み出す象徴音®の新しい形

          5. 音でアイデンティティを築く:SWEET AUDIOが示す個人と音の交差点

          音は、私たちの感情や記憶に深く結びつき、自分自身を表現するための強力な手段です。SWEET AUDIOは、企業やブランドではなく、一人ひとりの個人に向き合い、その人のアイデンティティを音を通じて表現するプロジェクトです。このプロジェクトでは、音楽やサウンドデザインを使い、その人が持つ個性や感情を形にし、音でアイデンティティを築き上げます。この記事では、SWEET AUDIOがどのようにして個人の声を音で表現し、感情に深く響く体験を提供するかを探ります。 SWEET AUDI

          5. 音でアイデンティティを築く:SWEET AUDIOが示す個人と音の交差点

          4. 感情に響くサウンドスケープ:SAMPLING FICTIONがもたらす新しい物語

          音には、人々の感情を揺さぶり、記憶を呼び起こす力があります。そして、その音がもたらす「感情的な体験」をテーマに、私たちは新しい物語を創り出すプロジェクト「SAMPLING FICTION」に取り組んでいます。これは、サウンドスケープという手法を用い、音を通じてリアルとフィクションが交錯する感情体験を提供する試みです。この記事では、SAMPLING FICTIONがどのように音で感情を形作り、物語を深めるかについて探っていきます。 SAMPLING FICTIONとは?「SA

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