映画音楽紹介③「羽根のテーマ」フォレスト・ガンプ/一期一会
こんにちは。映画音楽をこよなく愛するペリーです🌟
今回は、映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』から「羽根のテーマ」を取り上げます。
本曲は聴く者に優しく寄り添うような音楽🌹
昨今の先の見えない情勢の行方に心を痛めている方も多いはずです。
美しい音楽はきっとあなたに安らぎを与えてくれます。
日々の生活にお疲れの皆様、今社会に必要な音楽をご紹介したいと思います🌸
映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』 概要
映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』は、1994年公開のアメリカ映画。
フォレスト・ガンプは、知能指数は人に劣るが純粋な心と抜群の足の速さの持ち主。アメリカ合衆国の歴史を交えながら、フォレストの波乱万丈の半生を描いた。
原作は、ウィンストン・グルーム著「フォレスト・ガンプ」
監督は、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のロバート・ゼメキス。
主演は名優トム・ハンクス。
音楽は、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、「アベンジャーズ」で有名なアラン・シルヴェストリが担当した。
1995年第67回アカデミー作品賞を含む計6つ部門において受賞という快挙を成し遂げた🎊
「羽根のテーマ」場面解説
映画冒頭、映像が映し出されると一面に青空が広がっている。そこに一枚の羽根がふと現れ、宙を舞い彷徨いながら街中を通り過ぎてゆく。右往左往しながら羽根が辿り着いた場所は、バス停ベンチに座っていた主人公フォレスト・ガンプの足元であった…
驚きに満ちた物語の始まりを予感させるシーン✨
本作において《羽根》が意味するものとは何でしょうか?
まるで運命のめぐり逢いのようにも思えますね✨
「羽根のテーマ」音楽紹介
本曲の優しく暖かい雰囲気は、幸せがだんだんと自分の下へと舞い降りてくるかのような期待を抱かせてくれる。特に、ピアノによって奏でられる旋律は音の移動が大きく、まさに羽根が上下左右に揺れ動きながら浮遊している様が目に浮かぶ。そして、背後に奏でられる弦楽は爽やか且つ暖かい音色で羽根を揺れ動かしている春風のようにも思えてくる。
作品を通して聴いていると日々の疲れを癒してくれる程の安らぎを感じる。透明感のあるピアノの音一つ一つがしたたり落ちる1滴の雫のようで、日々の日常に一瞬一瞬のきらめきを与えてくれそうな音色だ。暖かく母性を感じるような弦楽のハーモニーはフォレスト・ガンプの愛に満ちた生き様を表しているかのようだ。
上記の2つの要素が互いに結びつくと、さらに思いもよらない美しい音楽へと昇華する。本曲は、家族愛に包まれた暖かい日常における、大切な思い出の瞬間を回想しているかのような体験をさせてくれる。
自分の中に眠るフォレストのような純粋さと優しさに気づかせてくれるだろう。
本曲を含めたアラン・シルヴェストリの『フォレスト・ガンプ/一期一会』の音楽はアカデミー作曲賞、ゴールデングローブ作曲賞他多数ノミネートを記録した🎉
映画に映る羽根のシーンはCGで作られているが、シルヴェストリはまだ映像には羽根がない状態で作曲に挑んだようだ。その際はゼメキス監督自身が手で羽根の様子を示してくれたそうだが、まだ未完成の映像を参考に本曲のようなピッタリの曲を書いてしまうのは流石である。
本曲が心の安らぎになるとともに、皆さんの下にも素敵な運が舞い降りますように…!
最後に
参考文献
映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』ロバート・ゼメキス監督 1994年
All Access: Alan Silvestri , Kaya Savas from 'Film.Music.Media', 2016, https://youtu.be/jlkOhDNSkUg
Through The Eyes of Forrest Gump: The Making of an Extraordinary Film Peyton Reed 1995年
“Forrest Gump: The Feather Theme” Alan Silvestri Royal Philharmonic Orchestra