見出し画像

価値観が合う!ヒレかつ弁当やカツサンドで有名なとんかつ専門店分析

こんにちは。ベトナム在住ライターの寺内です。

先日「崎陽軒」について分析を行いましたが、駅弁で「崎陽軒」とどちらを買うか悩むのが「まい泉」のヒレかつ弁当です。

レストランもありますが、個人的にはお弁当のイメージの方が強いのですが、みなさんはいかがですか?

Knowns Biz調べ:ポジショニング分析 とんかつ・カツ丼チェーン
Knowns Biz調べ:とんかつ・カツ丼チェーン 認知率×好感率

Knowns Bizのとんかつ・カツ丼チェーンのポジショニング分析では認知率・満足度は平均より上、他のブランド「かつや」「とんかつ和幸」「とんかつ新宿さぼてん」に次いで4位に位置しています。

とんかつ自体が大好きな私ですが、今回は「まい泉」について分析していきたいと思います!


こんなブランドもある?分析してみてほしいなど
リクエストいつでも受付中📪
 今後の参考にしたいので是非気軽にコメントくださいね♪



とんかつ まい泉


とんかつ まい泉 | MAISEN
https://mai-sen.com/


まい泉の歴史

「まい泉」は1965年に東京・日比谷でカウンター席のみのとんかつ屋としてスタートしました。

1968年には日本橋三越本店地下1階に初のデパート売店(いわゆるデパ地下)にオープンし、「ヒレかつサンド」を販売。1978年には青山に本社を構え、1983年には本店レストランをオープンしました。

レストラン・駅ナカ・デパ地下に幅広く展開する中、1995年に直営店で販売するお弁当やサンドの種類や数量が多くなったことから製造体制強化のため、自社工場を建設。2000年には売上60億円、従業員300人に成長しました。

その後創業者・小出千代子氏に後継者がいなかったことから、酒類飲料の製造だけでなく外食事業も手掛けていた「サントリーホールディングス㈱」に事業承継し、海外展開やデパ地下やエキナカの販売店のみならず、スーパーマーケットや空港、イベント会場、病院などさらに事業を拡大しています。


まい泉の歴史 | とんかつ まい泉 | MAISEN
https://mai-sen.com/history/


利用者層分析

Knowns Biz調べ:とんかつ まい泉  認知率×好感率
Knowns Biz調べ:とんかつ まい泉 現在利用者層 ウェイトバックあり

とんかつ まい泉現在利用者のデモグラ構成比をみると30代後半と40代後半〜50代前半が多く出ています。

男女比では男性がやや多いです。

Knowns Biz調べ:とんかつ まい泉の7 Journey
Knowns Biz調べ:とんかつ まい泉のファネル分析

「とんかつ まい泉」の7 Journeyを見てみると、認知率はあまり高くありませんが、離反率が低いことからファンやリピーターが多いのかもしれません。

ファネル分析では認知からの購入意向も89.5%と高く、また現在購買⇒リピート意向は97.9%とやはりリピーターが多いようです。​​

そのなかでやや好意的ではありますが最近利用していない​​巻き戻し層や潜在顧客層が若干高めです。


地域ごとの違いは?

Knowns Biz調べ:とんかつ まい泉のデモグラ 現在利用者層居住エリア ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ:とんかつ まい泉の地域ごとの7 Journey ウェイトバックあり

「とんかつ まい泉」の現在利用者の居住エリアを見てみると関東が圧倒的に多く、次に近畿・中部・九州の方が多いようです。

直営レストラン12店舗のうち10店舗は関東、そのうち7店舗は東京に集中しており、百貨店や駅構内に直営販売店64店舗(2023年時点)も関東が最も多く、次点に近畿の順なのでそれに比例しているようです。


レストラン | とんかつ まい泉 | MAISEN
https://mai-sen.com/restaurant/


また各地域の​7 Journey を見ると、「積極的ロイヤル」は関東、近畿、中部に多く、「チャンス」も東京、近畿、中部に多く出ています。

直営店以外でも卸事業、ケータリング事業、EC販売も展開しており、イベント会場での催事にも期間限定出店もよく行っているので、同じエリアに関しても元々店舗がない地域に関しては、過去1年に1回以上という意味では巻き戻しが多くなるのはタイミングによる影響もありそうです。


販売店 | とんかつ まい泉 | MAISEN
https://mai-sen.com/shop/


≪Knowns Bizについて簡単にご紹介≫

どんな人に選ばれる?

Knowns Biz調べ:とんかつ まい泉 現在利用者の個人価値観 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ:とんかつ まい泉 現在利用者の社会価値観 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ:とんかつ まい泉 現在利用者の消費価値観 ウェイトバックあり

サイコグラフィックを見てみると、個人価値観は"都会派”"倹約家”"八方美人”な方が多いです。

社会価値観は"ワーカホリック”"自分より家族優先”“出世優先”が並んでいます。仕事熱心で家庭想いの真面目な方に多く利用されているのでしょうか。

消費価値観は“トレンド・限定重視消費”"ブランド消費”“ステータス消費”が高いです。



まい泉の強み

Knowns Biz調べ:とんかつ まい泉 現在利用者のイメージ ウェイトバックあり

また現在利用者のイメージを見てみると、期待感・ワクワク、カリスマ性がある、伝統・頑固さが上位にきています。

特に“カリスマ性がある”“伝統・頑固さ”“上品・優雅”は他のとんかつ・カツ丼チェーンのイメージ平均(赤丸)よりも高く出ています。創業から長年愛されているとんかつチェーンだからこその結果でしょうか。


こだわりの豚肉と食品技

創業当時から熟練の職人が丁寧にパン粉付けした「箸で切れるやわらかなとんかつ」とし有名な「とんかつ まい泉」。

現在も世界中から取り寄せ、毎日厳選した豚肉の筋や肉の繊維に丹念な下ごしらえを施し、指定のレシピで焼いたパンから毎日作られている生パン粉を使って揚げているそうです。

揚げ油もまい泉の特注品で、艶があり、カラッと、そしてふわっと花が咲くような衣の広がりをまい泉では『剣立ち』と呼んでいるそうです。

まい泉では『パン粉付けマイスター制度』を導入しており、パン粉付けだけでなく豚肉の仕込み作業の技にも秀でた、いわばとんかつのプロフェッショナルには『グランドマイスター』の称号が与えられるそうです。


まい泉のこだわり | とんかつ まい泉 | MAISEN
https://mai-sen.com/special/



1日3万食以上売れる「ひれカツサンド」

まい泉といえば「ひれカツサンド」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

やわらかいヒレかつと、特注レシピで焼いたパン、甘めのソースの「ひれカツサンド」は柔らかで歯切れが良く、冷めても美味しいのが特徴です。

Knowns Biz調べ:とんかつ まい泉 現在利用者の意見

Knowns Biz現在利用者の意見でも、とんかつだけでなく、「ひれカツサンド」についてコメントしている声も多かったです。

大人から子供まで食べやすい味付けや大きさなので、1日3万食以上売れるのも納得ですね。

Knowns Biz調べ:肉の万世 現在利用者層 ウェイトバックあり

ちなみに同じくエキナカで売られている「カツサンド」といえば「肉の万世」ですが、現在利用者のデモグラ構成比をみると30代後半と40代後半〜50代前半が多く出ており、「まい泉」と似通った結果に。

Knowns Biz調べ:肉の万世 カツサンドに関する意見
Knowns Biz調べ:肉の万世 現在利用者の消費価値観

消費者からの意見や消費価値観からみると、「まい泉」と「肉の万世」どちらもブランドを気に入って購入している方が多そうです。

私も以前上野駅から地元に帰る際に「まい泉」と「肉の万世」両方のカツサンドを買って食べ比べしたことがあります。(笑)


今すぐ自社・競合の顧客構造を見てみたい方へ


オリジナルブランド豚「甘い誘惑」

「甘い誘惑」は、とんかつに適した豚肉を追求して誕生した、まい泉オリジナルのブランド豚。


甘い誘惑 | とんかつ まい泉 | MAISEN
https://mai-sen.com/amai-yuwaku/


希少性が高く“伝説の豚”とも呼ばれる中ヨークシャー種で、まい泉の「ヒレかつサンド」のパン耳を混合した飼料で、千葉県の養豚家が大切に育て、やわらかな肉質と甘くとろける脂身、そしてコクのある旨みが特長だそうです。

青山本店でのみ提供している「甘い誘惑」ロースかつ膳は1日10食限定だそうです。

またかつサンドシリーズに並んで定番人気となっているまい泉「ミニバーガー」シリーズに2024年6月末から「甘い誘惑」を使用した夏季限定「カレーコロッケ」も登場しています。


あんバターサンド

さらに私も今回の分析で初めて知ったのですが、2021年11月から「あんバターサンド」も販売しているそうです。


今年も登場!人気の「あんバターサンド」再発売 お知らせ | とんかつ まい泉 | MAISEN
https://mai-sen.com/news/2023/post-353.html


気温の高い夏季はバターが溶けてしまうため、販売を休止していましたが、涼しくなると登場する商品のようです。

Knowns Biz調べ:とんかつ まい泉 巻き戻し層の相関分析 菓子パン ウェイトバックあり

ちなみにKnowns Bizで「とんかつ まい泉」巻き戻し層の相関分析(菓子パン)を見ると、上位にヤマザキのランチパックが。

定評のあるひれカツサンドやバーガーに次ぎ、甘めのパンの選択肢もあるのは新しい顧客や巻き戻し層へのアピールにもなりそうですね。

関連記事はこちら。


まとめ

「とんかつ まい泉」利用者の特徴
・30代後半と40代後半〜50代前半、男性がやや多い
・都会派・倹約家・八方美人
・仕事熱心で家庭想い、真面目な方に多く利用されている
・トレンド・限定重視消費・ブランド消費・ステータス消費の傾向

Knowns Bizの分析とまい泉の強みを見てみると、顧客の価値観、特に消費価値観に合った取り組みがまい泉では創業当時から続いており、さらにオリジナルブランド豚や新商品が開発されていることがわかりました。

また地域や季節限定商品にも力を入れており、定番売れ筋の「やわらかひれカツ弁当」を越すお弁当が今後出てくるかもしれませんね。


お弁当 | とんかつ まい泉 | MAISEN
https://mai-sen.com/delica/category/bento/


Knowns Biz調べ:崎陽軒の7 Journey

前回「崎陽軒」の分析も行いましたが、駅で売っているお弁当という共通点があるので7Journeyを比較してみると、認知率・購入経験ともに「崎陽軒」の方がやや高いようです。

横浜のローカルブランドとして地位を確立しているのがやはり強みでしょうか。みなさんはどんな駅弁が好きですか?


筆者のひとこと

私は長時間移動の時はまい泉の「やわらかヒレかつ弁当」か崎陽軒「シウマイ弁当」で悩むのですが、地元に帰るなどのちょっとした移動時間や小腹が空いた時だと「まい泉のひれカツサンド」を選びがちです。サイズもちょうどよくて食べやすく、ビールとの相性も◎(笑)。

また「とんかつ まい泉」の直営レストランですが、私が初めて行ったのはバンコクの店舗でした!雨の中アユタヤの遺跡を観光し、電車でバンコクまで戻ってとてもお腹が空いていた時に「とんかつ食べたい…!」となり、訪れた思い出です。(疲れた身体に沁みて、めちゃくちゃ美味しかった)

そんな「とんかつ まい泉」の海外店舗は2012年オープンしたタイ1号店を皮切りにタイ12店舗、台湾6店舗、フィリピン4店舗の合計22店舗あるそうです。欧米や欧州出身の友人からも日本のとんかつは人気なので、「とんかつ まい泉」今後も海外にも増えていってほしいな、と思います!


とんかつ まい泉 セントラルプラザ グランド ラマ9店オープン お知らせ | とんかつ まい泉 | MAISEN
https://mai-sen.com/news/2021/-9.html


≪本記事は新しいバージョンのダッシュボードを利用しております≫

この記事を読んで「面白かった!」「参考になった!」と思っていただけたら、スキを押していただけると嬉しいです。
他にも色々なジャンルの記事がありますのでフォローもお待ちしてます!


< 新しい記事サイトはこちら >



Knowns Bizを使った資料を見てみたい方へ

実際に資料で使うイメージがつかない。
戦略策定にはどのように活用するのかを見てみたい。
そんなときに参考になる「戦略策定フォーマット」をご用意いたしました。

無料でお渡しいたしますので、
気になる場合は是非気軽にお申し込みください。


< 新しい記事サイトはこちら >


Knowns Bizとは?

Knowns Bizは、「消費者のイマ」を知ることができる、消費者データを大量にストックしているデータプラットフォームサービスです。ブランドやアニメ、タレントなどのデータが揃っているのでデータ取得の手間なくすぐに使用することができ、デモグラや価値観の属性データと掛け合わせることで、あらゆる切り口で分析可能です。データサイエンスを扱いやすく、もっと身近にすることで、思いもよらないマーケティングの文脈を創出し、新しいマーケティングアイデアを生み出します。

詳細・お問い合わせは

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?