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コスパ良く旅行したい!今更気になるLCC・ピーチを比較データ分析

 こんばんは。Knownsインターン生のInokamiです。

 突然ですが、みなさんは今年の旅行を計画されていますでしょうか。仕事や学業のリフレッシュにはもってこいのイベントですよね。

 またコロナウイルスの影響でしばらく行けなかった方は「今年こそ」と気合いが入っているかと思われます。

 しかし、旅費は安く済ませて沢山遊びたいですよね。私も大学4年生ですので卒業旅行をどうしようかとワクワクしながら、財布と相談する日々を過ごしています。

 今回はそんなコスパを気にする人の味方といっても過言ではない”格安航空(LCC)”についてご紹介します。
 格安航空は世界各国にブランドが存在しますが、その中でも日本でよく見かけるブランド「Peach」の国内線についてKnowns Bizを用いながら、特徴や興味深かった点などを詳しくご紹介できたらと思っています!


こんなブランドもある?分析してみてほしいなど
リクエストいつでも受付中📪
 今後の参考にしたいので是非気軽にコメントくださいね♪


≪Knowns Bizについて簡単にご紹介≫


航空業界のポジショニング

Knowns Biz調べ: 航空(認知率×満足率) ポジショニング分析 ウェイトバックあり

認知率
1位 JAL 
2位 ANA
3位 Peach
4位 Jetstar

満足率
1位 JAL
2位 ANA
3位 スカイマーク
4位 Peach
5位 Jetstar

 航空業界はJALとANAの2大ブランドが大きく占めており、ほとんどの人がブランド名を耳にしたことがあるかと思います。
 しかしグラフを見ても分かるように、他にも航空会社がいくつもあり、それらは大きく3つに分けられます。

引用: moln 「LCCの日本国内路線をまとめてみました

 上の表のように航空会社はサービス面や価格面を基準にFSC・MCC・LCCの3つに分けられます。実際に3種類とも搭乗経験がありますが、ANAとPeachではサービスの質や価格面は大きく差があると実感しました。

 もちろんPeachもサービス面で不満を感じたことはないので、非常に快適であることは自信を持って言えます。

LCCについて

次に日本のLCCのメリット・デメリットを簡単にご紹介します。

<メリット>
・FSCやMCCより比較的安価で、場合によっては圧倒的に安く購入できる
・片道航空券が安く買える
・キャンペーンや割引セールが多い

<デメリット>
・機内サービスや預け荷物が有料になることがほとんど
・欠航、遅延時の保証がないことも
・シートの間隔が狭く、座席の指定に料金が発生する

引用: 各ブランドの公式HPより

 実際に帰省や旅行で多くの人が利用するお盆シーズンで料金比較をしてみると、LCCがかなりお得であることが分かります。
 また、月の最高値と最安値で倍以上の金額差があることも少なくないので、日程によっては表の料金よりも更に安く利用できることが多いです。

 しかしLCCの魅力はとにかく安い料金であるため、より多くのサービスを利用したい場合は追加料金が発生することがほとんどです。

 預け荷物の追加や機内食の提供、座席の指定などを選択するとFSCと、さほど料金が変わらないなんてこともあるので、予約の際は料金内訳を見ることをおすすめします!

 また航空会社によって遅延や欠航になった場合の対応が全く異なるので、予約の際には注意が必要です。

 しかし、コスパを追求する人にとっては最高のブランドであることは間違いありません。

Peachはどんなブランド?

引用: Peach公式HPより

 Peachは株式会社Peach Aviationが展開しているブランドで、関西国際空港内に本社を置く日本の航空会社です。またANAの連結子会社ですので、株主構成のうち約77.9%がANAホールディングスとなっています。

 2012年3月の就航をスタートに、現在では国内線25路線、国際線12路線を展開し、約12年間で旅客数は累計5000万人を超えています。(2024年6月1日時点)

 「ヒト・モノ・コトの交流を深めるアジアのかけ橋となり、人間愛を育むエアラインとなる」を企業理念とし、顧客に何度も利用していただき、愛されるエアラインを目指しています。

 2019年には同じLCCの「バニラ・エア」と経営統合し、日本では最大規模のLCCとも呼び声が高いです。

 また地域創生にも力を入れており、地域における必要不可欠な公共交通インフラとして地域と地域を結ぶネットワークを維持・拡充し、地域とともに発展する新たなビジネス機会の創出にも挑戦しています。

Peach×ANAの比較

ANAはどんなブランド?

引用: ANA公式HPより

 ANA (全日本空輸株式会社)はANAグループの中で中核を担う世界的に有名なブランドです。

 ANAの歴史は1952年まで遡ります。
 当時は日本ヘリコプター輸送と呼ばれており、日本初の純民間航空会社でした。1957年に極東航空株式会社と合併され、現在まで続く全日本空輸株式会社へと変更されました。

 1986年には国際線の運航が開始、1999年にはSTAR ALLIANCEという世界最大の航空連合に所属し、日本だけでなく世界中から信頼を寄せられるブランドへと成長していきました。

引用: SKYTRAXより 「The 2024 World Airline Awards to be Announced

 その信頼の証としてイギリスのSKYSTAR社が提供する、世界最高品質の航空ブランドに与えられる賞「ワールド・エアライン・スター・レイティング」では、2013年に最高評価である「5スター」を受賞し、現在まで10年連続で受賞しています。

 世界が認める最高品質のサービスに加え、信頼や安全はトップクラスと、まさに日本が誇る航空会社ですよね。

デモグラフィックとサイコグラフィック

 まずはデモグラフィックです。今回はブランドごとに利用者の特徴や違いを知りたいので、購買経験者に限定して分析していきます。

Knowns Biz調べ: Peach デモグラフィック 購買経験層 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: ANA デモグラフィック 購買経験層 ウェイトバックあり

 大きな特徴として、年齢層が1つ挙げられます。

 男女比に関しては大きな差はありませんが、年齢ではPeachが30〜34歳を中心に25〜39歳までの割合が高く、ANAは45〜49歳を中心に40歳以降の割合が高い結果となっています。

 次にサイコグラフィックです。

Knowns Biz調べ: Peach サイコグラフィック 「行動嗜好」購買経験層 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: ANA サイコグラフィック 「行動嗜好」購買経験層 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Peach サイコグラフィック 「仕事価値観」購買経験層 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: ANA サイコグラフィック 「仕事価値観」購買経験層 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Peach サイコグラフィック 「消費傾向」購買経験層 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: ANA サイコグラフィック 「消費傾向」購買経験層 ウェイトバックあり

 サイコグラフィックを用いて分かったことは主に2つでした。

 1つはPeachの利用者の方が活発な人が多いことです。「アウトドア派」の割合が9.9%、「ワーカホリック」が8.3%なのでANAとかなり差があります。

 2つ目は、「倹約家」の割合です。格安航空ということもあってこの結果は納得ですよね。しかしANAも4.5%と割合は高く、両ブランドとも要因としてセールや割引の多さが挙げられます。

引用: Peach公式HPより 「Peach Travel
引用: ANA公式予約サイトより 「ANA SUPER VALUE セール

 上の画像のように、それぞれの公式サイトで期間限定のセールや早期予約割引特典など、つい興味を持ってしまうようなイベントが年間を通して数多く実施されています。

 また25歳以下が利用できるサービス「スマート25」や各ブランドの会員特典など学生やリピート顧客にも寄り添うようなサービスも豊富に存在します。

Knowns Biz調べ: Peach サイコグラフィック「シェア価値観」購買経験層 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: ANA サイコグラフィック「シェア価値観」購買経験層 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Peach サイコグラフィック「直感消費」購買経験層 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: ANA サイコグラフィック「直感消費」購買経験層 ウェイトバックあり
引用: Peach公式HPより

 また「ネタ消費」の割合も高く、個人的に考える要因としては「あまりにも安い」という点です。公式HPに掲載されている最安値では「東京→大阪」が片道3990円、「東京→沖縄」が片道6390円と目を疑う料金となっています。

 対して、ANAは「良いもの良い価格消費」や「直感消費」の割合が高い結果となりました。価格が高くても金額に見合ったサービスが受けられることからこの結果になったように考えられます。

イメージ分析と7 Journey分析

Knowns Biz調べ: Peach イメージ分析 購買経験層 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: ANA イメージ分析 購買経験層 ウェイトバックあり

 次にイメージ分析です。
 それぞれの1位はPeachが「コスパ・経済性」、ANAが「安心・安全」という結果になりました。

 Peachは「コスパ・経済性」や「利便・合理性」などが上位となり、LCCの最大の魅力である”安く移動できる”という点が数字として分かりやすくあらわれる結果となりました。

 対して「期待感・ワクワク」や「リラックス・リフレッシュ」が平均を下回っており、MCCやFSCと比べてサービスや機内のクオリティへの評価に差があることが考えられます。

 ANAは「安心・安全」や「伝統・頑固さ」、「ベーシック・定番的」などがジャンル平均を大きく上回り、世界最高レベルのサービスや長年の築き上げた信頼が結果としてあらわれています。

Knowns Biz調べ : Peach 7 Journey分析 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ : ANA 7 Journey分析 ウェイトバックあり

 7 Journey分析では、それぞれのブランドに特徴があります。

 ANAは「積極ロイヤル」や「消極ロイヤル」の割合が高い点です。また「巻き戻し」の割合も非常に高いことがわかります。この要因としてはANAの会員サービスが挙げられます。

 リピート顧客が多い要因に繋がっているANAの会員サービスは2つあります。
 1つは「マイル」です。マイルとは距離や利用金額に応じて貰えるポイントのようなもので、マイルを使ってANAグループが運営する様々なサービスをお得に利用することができます。

引用: ANA公式HPより 「ステイタス獲得条件」

 2つ目は「ラウンジ」です。ANAでは乗れば乗るほど会員のランクがグレードアップし「ブロンズ会員」以上になるとラウンジという空港内にある施設を利用することができます。

 ラウンジでは無料でフードやドリンクのサービスが提供され、併設されたラウンジ専用のバーやゆったりとしたソファを利用できます。

 ANA会員サービスの詳細が気になる方は以下のURLからご参照ください!

ANAマイレージクラブ会員サービス|ANAマイレージクラブ

 対してPeachでは「チャンス」「きっかけ待ち」の割合が高い点です。
 飛行機を利用することが少ないといった人がほとんどなので、割合が高くなるのは仕方がないですが、ANAの「チャンス」が20.5%、「きっかけ待ち」が12.2%なので改善の余地はあるように考えられます。

Knowns Biz調べ : Peach 7 Journey分析(Table) ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ : ANA 7 Journey分析(Table) ウェイトバックあり

 年齢別に7 Journey分析を行うと、Peachは年齢が若い層の「積極ロイヤル」が高い結果となっています。

 これまで取り上げた「デモグラフィック」「サイコグラフィック」「7Journey分析」を見ると、それぞれのブランドの購買経験者は使用用途に大きな違いがあると私は考えます。

 Peachはコストパフォーマンスの良さと若者の利用者が多い点から、観光での利用がほとんどを占めているのではないでしょうか。また 7Journeyでも紹介したように、「きっかけ待ち」「チャンス」の割合が高かった点も理由の1つです。

 対してANAは高品質なサービスに加え、利用すればするほどお得な会員サービスからビジネスや出張での利用がPeachに対して多いと考えられます。

Peach×ジェットスターの比較

引用: ジェットスター公式HPより

 ジェットスターは、アジア太平洋地域において最大級の路線網を展開するグループ航空会社です。今回の記事で比較対象として用いるブランド「ジェットスター・ジャパン」はジェットスターグループが構成している航空会社の1つになります。

 ジェットスター・ジャパンは株式会社ジェットスター・ジャパンが展開しているブランドで、成田国際空港内に本社を置く、JAL(通称:日本航空)グループの格安航空会社です。

 ジェットスター・ジャパンの歴史は2011年に遡ります。2011年にカンタス航空・日本航空・三菱商事が均等に出資し、設立されました。2012年7月から就航を開始し、現在では国内線19路線、国際線5路線を展開しています。

引用: ジェットスター公式HP 「サステナビリティ

 (株)ジェットスター・ジャパンは「サステナブルなミライにドキドキワクワク」を目指しています。もう少し詳しく説明すると、上の画像のような地域貢献やSDGsの取り組みに力を入れ、社会や環境に貢献するために空と街をつなぐ存在を目標にしています。

デモグラフィックとサイコグラフィック

Knowns Biz調べ: Peach デモグラフィック 購買経験層 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Jetstar デモグラフィック 購買経験層 ウェイトバックあり

 デモグラフィックではJetstarの男性の割合がやや多く、年齢では25歳〜39歳までの割合が高い反面、40歳以降の中年層や高齢者層は低い結果となりました。
 年齢に関してはPeachとJetstarで大きな差はないですね。

Knowns Biz調べ: Peach デモグラフィック 購買経験層 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Jetstar デモグラフィック 購買経験層 ウェイトバックあり

 居住地では関西の割合がPeach22.3%、Jetstarが14.3%と大きな差がありました。対して関東の割合ではJetstarの方が割合は高い結果になっています。

 この要因として関西国際空港内に本社があるPeach、成田国際空港内に本社があるJetstarということで、地域によって便数が違う可能性を考えました。

すると、
関西国際空港発のPeachが30便、成田国際空港発のPeachが22便。
関西国際空港発のJetstarが9便、成田国際空港発のJetstarが43便
※国内線のみ
※2024年8月13日のフライト情報より

引用: Peach公式HPより

 実際にそれぞれの空港の出発便数を数えると大きな差がありました。またPeachが運航するそれぞれの空港のMAPを見ても関西空港発が多いことが分かります。

 これほど大きな違いがあると居住エリアの偏りも納得ですね。

 次にサイコグラフィックです。

Knowns Biz調べ: Peach サイコグラフィック(個人価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Jetstar サイコグラフィック(個人価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Peach サイコグラフィック(個人価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Jetstar サイコグラフィック(個人価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Peach サイコグラフィック(個人価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Jetstar サイコグラフィック(個人価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Peach サイコグラフィック(個人価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Jetstar サイコグラフィック(個人価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Peach サイコグラフィック(個人価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Jetstar サイコグラフィック(個人価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり

 まずは“個人価値観”です。

 Peachは八方美人コツコツ消費タイプの人が多く、

 Jetstarは完璧主義どんぶり勘定タイプ報われ待ち(報われ街の羊タイプ)の人が多い結果となりました。

Knowns Biz調べ: Peach サイコグラフィック(社会価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Jetstar サイコグラフィック(社会価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Peach サイコグラフィック(社会価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Jetstar サイコグラフィック(社会価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Peach サイコグラフィック(社会価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Jetstar サイコグラフィック(社会価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Peach サイコグラフィック(社会価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Jetstar サイコグラフィック(社会価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり

 つぎに”社会価値観”です。

 Peachは正義マンワーカホリック月曜恐怖症(週末謳歌)の人が多く、

 Jetsatrは現状満足の人が少ない結果となりました。

Knowns Biz調べ: Peach サイコグラフィック(消費価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Jetstar サイコグラフィック(消費価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Peach サイコグラフィック(消費価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Jetstar サイコグラフィック(消費価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Peach サイコグラフィック(消費価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Jetstar サイコグラフィック(消費価値観) 購買経験者 ウェイトバックあり

 最後に”消費価値観”です。

 Peachはプレミアム消費ブランド消費が多く、Jetstarは失敗回避型消費が多い結果となりました。

 サイコグラフィックを比較して気になった点は、
 Peachが「ワーカホリック」「プレミアム消費」「ブランド消費」から積極的な性格の人が多く、

 Jetstarは「完璧主義」「失敗回避型消費」などから消極的・慎重派の人が多いのかなと感じました。

 みなさんはこの結果を見て両ブランドの購買者はどんな特徴があると思いますか?同じLCCでも利用者の色が違ってて興味深いですね。

イメージ分析と7 Journey分析

Knowns Biz調べ: Peach イメージ分析 購買経験層 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Jetstar イメージ分析 購買経験層 ウェイトバックあり

 イメージ分析では、データに大きな差はないですが「コスパ・経済性」はPeachの方が高く、総合的にJetstarより”コスパが良い”イメージを持ってる人が多いとみられます。

 しかし「利便・合理性」はJetstarの方が高く、東京拠点であることから国内線・国際線への乗り継ぎが容易であることが大きな要因となっている気がします。

Knowns Biz調べ: Peach 7 Journey分析 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Jetstar 7 Journey分析 ウェイトバックあり

 また7 Jounery分析では、数値に大きな差や特徴は見られませんでしたが、7 Journey Table分析やデモグラ軸では面白い特徴がありました。

Knowns Biz調べ: Peach 7 Journey Table分析 ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Jetstar 7 Journey Table分析 ウェイトバックあり

 7 Journey Table分析では、Peachの「積極的ロイヤル」が北海道・九州で割合が高く、Jetstarでは関東が高い結果となりました。

独自調べ: 各地方の空港HPより フライトスケジュール

 各地方におけるPeachとJetstarが発着する空港から、それぞれの地域の便数を集計してみると表のような結果になりました。

 Knowns Bizで得られたデータと照らし合わせると、「積極ロイヤル」の割合がそれぞれ高かった地域は発着の便数が多くなっています。

Knowns Biz調べ: Peach 7 Journey Table分析(デモグラ軸) ウェイトバックあり
Knowns Biz調べ: Jetstar 7 Journey Table分析(デモグラ軸) ウェイトバックあり

 またデモグラ軸では、両ブランドとも10歳代と20〜24歳の「未認知」が非常に多いことが分かりました。しかし、「積極ロイヤル」も全体の平均よりは高く、若い層は利用する人としない人ではっきり分かれています。

 また「チャンス」「きっかけ待ち」は少なく、空港も人口が集中する近くにあることが多いため、遠くて利用が難しい・他の交通機関を使った方が便利といった人も多いと考えられます。

今すぐ自社・競合の顧客構造を見てみたい方へ

まとめ

 今回の記事はいかがでしたか?
 まずはPeachについて分かったことをまとめてみます。

・日本最大のLCC(格安航空会社)
・20代後半やや30代の現役世代が大きく割合を占め、観光利用が多い
・関西を中心に、北海道や九州の利用も多い
・コストパフォーマンスが非常に良い
・観光利用が多いためリピートして利用する人が少ない
・10代や20代前半は未認知が多い

 といったところでしょうか。

Knowns Biz調べ: Peach ワード分析 消費者の声
Knowns Biz調べ: Peach ワード分析 消費者の声
Knowns Biz調べ: Peach ワード分析 消費者の声

 実際に利用経験がある人のほとんどが、コスパの良さについてレビューしていました。サービス面に関しては満足している人もいれば、不満がある人もいるといった印象でした。

 また10代から30代を中心に「安いから文句は言えない」「サービス面による不満<コスパ」「サービスも良い」といった意見が多く、”安く移動できる”という魅力を持ち合わせながら、サービスも最低限は整っているかと考えられます。

 私も何度かPeachを利用したことがありますが、遅延や欠航になった際の保証には不安がありました。
 しかしその点以外は特に不満や不安はなく、快適に過ごせました。この機会にLCCへの関心が高まった人がいれば非常に嬉しく思います。

 今回紹介した3ブランドを含め、日本全国には多くの航空会社が運航を行っています。

引用: sky-budgetより

 もちろん日本を代表するブランドはANAやJALかもしれませんが、利用する路線や時期によってはMCCやFSCの方が魅力的であることはよくあります。

 ですので、旅行を検討している方はぜひ飛行機での移動や、新しいブランドの利用などを考えてみてはいかがでしょうか!

 また今回ご紹介したブランドの中で興味を持った方や詳細が知りたい方は、ぜひ以下のURLからご参照ください。

【公式】Peach ピーチ | Peach Aviation株式会社 (flypeach.com)

ANAの航空券・飛行機 予約、空席照会、運賃案内|ANA

格安航空券 | 飛行機 予約 | 最低価格保証 | ジェットスター (jetstar.com)

≪本記事は新しいバージョンのダッシュボードを利用しております≫

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