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家具インテリアで敵なし?お値段以上ニトリはコスパ良・安心ブランド
こんにちは。KnownsインターンのInokamiです。
突然ですが、あなたの家にある家具について質問です!
寝室にあるベッド、リビングにある机、キッチンにある食器棚、それらはどこで買いましたか?
新年度となり、多くの人が新生活を迎えるにあたって、家具の購入に頭を悩ませた人が多くいるのではないでしょうか。
今回、私が紹介するのは「ニトリ」です。私が大学生になり、1人暮らしを始めた頃は非常にお世話になりました。家具の値段が安く、とても丈夫なので4年経った今でも満足に使えています。
多くの人から人気を得ている反面、頻繁に行くようなブランドでもないので、こだわりやサービスなどの知らない部分も多くあるかと思います。
今回はその点を含め、Knowns Bizを用いて「ニトリ」について詳しく説明していこうと思います!
こんなブランドもある?分析してみてほしいなど
リクエストいつでも受付中📪
今後の参考にしたいので是非気軽にコメントくださいね♪
ニトリはどんなブランド?
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ニトリは北海道札幌市に本社を置く、株式会社ニトリホールディングスが展開する日本最大の家具・インテリアブランドです。
(株)ニトリHDは現在、国内に829店舗を構えており、海外店舗を含めると1012店舗を超える大きなブランドです。(店舗数は2024年5月末時点)
ここで皆さんは、こう感じたのではないでしょうか。
「ニトリは全国に829店舗もあるんだ。」
実は(株)ニトリHDという企業は、皆さんが想像するような大型家具やインテリアの販売をしている他にも、多くの事業を展開しています。
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このように皆さんの知っている「ニトリ」の他にも様々な事業を行っています。つまり合計の店舗数が829店舗ということです。まずは1ブランドずつ簡単に紹介したいと思います。
・ニトリ
これは皆さんが想像するあのニトリです。大型家具やインテリア用品、日用品など生活に必要なアイテムを多く取り揃えています。
(株)ニトリHDが運営するブランドの中でも規模は最大で、企業を支える大黒柱となっています。
・ニトリEXPRESS
2017年3月にオープンしたブランドです。ホームファッション商品を主に取り揃えた小型店フォーマットでありながら、大型家具やオーダーカーテンの注文にも対応できる新しいタイプの店舗です。
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・N+
2019年に発足した独自のアパレルブランドです。「大人の女性」をターゲットとした品揃えが豊富で、年齢を重ねながらも若々しさを保てるようなデザインや着心地となっています。
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・デコホーム
2011年2月にオープンしたインテリア雑貨のブランドです。ブランドカラーがオレンジなのが1つの特徴です。
ニトリが「ホームコーディネート」をコンセプトとしたブランドに対して、デコホームは「ルームコーディネート」といった差別化を実施しています。
また、1人暮らしの女性をイメージしたインテリア雑貨を多く取り揃えており、トレンドや季節に合わせたオリジナル商品も販売しています。
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・島忠(ニトリホームズ)
このブランドは、家具とホームファッションの専門店「ニトリ」と島忠の家具とホームセンターを取り扱う「ホームズ」の2つを合わせたものです。それぞれのブランドの「いいとこどり」とも言われ、住生活総合提案型の専門店となっています。
このように家具・インテリアの販売をしているイメージが強いですが、アパレルやコーディネートなども積極的に行っています。
今回はその中から「ニトリ」をピックアップして掘り下げていこうと思います。
Knowns Bizで見るニトリ
Knowns Bizから分かること
まずはデモグラフィックを見てみます。
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デモグラフィック 購買経験層 ウェイトバックあり
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デモグラフィック 購買経験層 ウェイトバックあり
ニトリの利用経験がある人に絞って分析すると、男女に大きな偏りはなく、年齢層も45〜49歳が最も高いですが、どの年齢層も利用しているようです。
次に家具・インテリア市場でのポジショニングを見てみます。
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認知率97.0%、満足率64.7%でともに1位という結果でした。認知率に関しては驚異の数値となっていますね。なぜニトリの認知率・満足率が高いのかを探ってみます。
認知率が高い要因として、歴史の長さや店舗数、立地が関係していることが多くあります。
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実際に比較してみると、歴史はニトリが最も長く、店舗数は無印良品が最も多いことが分かりました。しかし、ニトリも1都道府県に約10店舗あると考えればかなり多い方だと個人的には感じます。
IKEAに関してはスウェーデン発祥の世界最大家具店であることや、店舗数が少ないため希少価値が高く、観光地化していることが認知度の高い要因だと考えられます。
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また地域別に店舗数を分けると、どの地域も一定数の店舗が存在するので、認知率が高い要因の1つになっていると考えられます。
次に満足率が高い要因について考えてみます。
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イメージ分析 購買経験層 ウェイトバックあり
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イメージ分析では、ニトリは「家庭的・安堵感」が一位となり、無印良品は「ベーシック・定番的」が一位となりました。またニトリは「コスパ・経済性」が2位となり、無印良品ではTOP5に入っていません。
分析結果の背景にあるビジネスモデルとこだわり
ニトリではブランドのビジネスモデルとして「お、ねだん以上」の価値を提供することにこだわっています。「お、ねだん以上。ニトリ」といったCMも聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
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住まいの豊かさを実現するために、誰もが気軽に買える価格設定と、高い品質・機能を両立させるために、独自のビジネスモデルである「製造物流IT小売業」を確立しています。
こういったニトリの価値提供が「家庭的・安堵感」や「コスパ・経済性」へと繋がっているのではないでしょうか。
そして無印良品のこだわりにも注目していただきたいです。
無印良品では次のこだわりをもとに、商品開発を行っています。①素材の選択、➁工程の点検、③包装の簡略化の3点です。地球環境や生産者に配慮した素材を選択し、全ての工程において無駄を省き、本当に必要なものを本当に必要な形で提供することを目指しています。
この考え方が「利便・合理性」や「自然・無加工」に直結していると考えられます。またブランド名のように、「無印の良い商品」であることからシンプルなデザインの商品が多く、「ベーシック・定番的」が上位となる要因に繋がっていると考えられます。
つまり、ニトリと無印良品の満足率が高い要因は同じでないことが分かります。それぞれの需要やブランドのこだわりが満足率の高さへと結びついているのです。
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認知度が高い中で、リピート意向のある顧客が多いのも特徴の一つです。
「現在購入」から「リピート意向」への転換率は驚異の97.9パーセントを叩きだしており、一度買えば「また来よう」と思えるような価値を提供できています。
また全体の2人に1人がリピートしているので、満足率が高いのも納得ですし、ニトリがビジネスモデルとして掲げる「住まいの豊かさ」を実現できているのではないかと考えられます。
ここまでは内的要因の視点でニトリの認知率・満足率が上位である理由を紹介しましたが、実は外的要因も関係しています。
≪Knowns Bizについて簡単にご紹介≫
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ブランドイメージと需要の違い
ニトリは現在、家具・インテリア市場での大きな競合他社が存在しないと考えられます。「じゃあ無印良品やIKEAはどうなんだ」という意見もあるかもしれません。
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無印良品は家具・インテリアも販売していますが、生活用品や衣類なども多く取り揃えています。つまり、家具やインテリアを買う時に無印良品を利用する人はニトリと比較して、かなり少ないと考えられます。
実際にワードクラウドで比較しても、無印良品に対する「家具」のイメージは低い事が分かります。私も無印良品を利用する時は、生活用品を買うことがほとんどです。
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IKEAに関しては家具・インテリアの印象が強いですが、観光地としても人気があります。理由として店舗が少ないのに対して、1店舗の大きさはケタ違いなので、品揃えの豊富さやインスタ映えするような風景が多いことが挙げられます。
イメージ分析をしてみると「期待感・ワクワク」「個性的・他にない」が上位でした。IKEAは「欲しいものがあるから買いに行く」ではなく、「何か良いアイテムがあったら買おうかな」という心理で利用する人が多いのではないでしょうか。
ですので、ニトリとはまた違った需要を満たしているように感じます。
満足率の高い価値を提供し、大きな競合もいないことを考えれば、まだまだニトリは大きなブランドへと成長していきそうですね!
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実際にニトリはこの1年間で国内に21店舗を新規オープンし、更に成長を続けています。また最近では、オンライン販売や専用のアプリなどを活用し、購入からお届け完了までの効率化や、利便性の向上を測っています。
ニトリアプリと利便性
特に私が紹介したいのがニトリの公式アプリです。このアプリでは会員登録をすると主に3つのサービスを利用することができます。
①おうちでニトリ
➁ネットストア
③店内モード
これらを簡単に紹介していきます。
①おうちでニトリ
このサービスでは、季節や最近の流行に合わせたトピックスを取り上げて特集として紹介しています。つまり雑誌のような感じです。
ニトリの他にもN+やデコホームの特集も掲載されているので、新しい家具やおすすめアイテムなどを紹介する他に、ファッションやルームコーディネートなども取り上げられています。
➁ネットストア
このサービスを利用すれば、「ニトリ」「N+」「デコホーム」の取り扱う商品を店舗に行かなくても購入することができます。もちろん運搬が困難な大きさの家具も購入可能です。
また値下げされた商品や新商品などもリスト化されているので、とても見やすいデザインとなっています。
③店内モード
個人的にはこのサービスが一番凄いなと感じました。来店した店舗の全体MAPが見れる他に、「アプリde注文」を利用することができます。
「アプリde注文」とは商品の大きさに関係なく、手元のアプリで商品のバーコードをスキャンし、手ぶらでレジに行き会計をするだけで、配達や取り寄せ注文の手続きが完了できるサービスです。
つまり、買い物後に荷物を持たずに帰ることができるということです。ニトリで買い物すると、つい買いすぎてしまい大荷物になることもありがちではないでしょうか。そういった悩みを解決することができます。
引っ越しする人や新生活を始める人にとっては画期的なサービスですよね。
ネットストアや「アプリde注文」の送料に関しては、お買い上げ金額や購入商品の大きさによって異なる料金が発生するのでご注意ください!詳細が気になる方は以下のURLをご参照ください。
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このように1つのアプリで様々なサービスが利用可能で、2023年3月末時点でのアプリ会員登録者は約1601万人と大人気のアプリとなっています。
今すぐ自社・競合の顧客構造を見てみたい方へ
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まとめ
ニトリについて取り上げたことを簡単にまとめてみます。
ブランドについて
・(株)ニトリHDはニトリ以外にも様々な事業を展開
・ニトリは全国に525店舗(2024年5月末時点)
・全国にバランスよく店舗が展開されている
・家具・インテリア市場では認知率・満足率ともに一位。認知率は驚異の97.0%
比較して分かったこと
・ニトリ、無印良品、IKEAはそれぞれの需要を満たしている
・ニトリは「家庭的・安堵感」「コスパ・経済性」のイメージが強い
・大きな競合他社がいない
今回の記事はいかがでしたか!
新生活や引っ越しなどを中心に、人々の暮らしを支えている重要なブランドであることが分かりました。
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また大きな競合他社もいないので、上の画像を見ても分かるように(株)ニトリHDは成長を続けています。コロナ流行や文化の多様化など、時代の変化にもうまく適応しているので、今後も大きな期待ができますよね。
ニトリでは季節限定や特定の顧客層を狙った商品なども多く販売しているので、ぜひニトリの通販サイトやアプリの会員登録などをしてはいかがでしょうか。
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