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30代前半が好むレギュラーコーヒーランキングと消費者価値観を分析

インターネット調査をもとに、消費者の“イマ”を読み解くためのリアルタイムデータを提供する「Knowns Biz」。このプラットフォームを使って今回は、30代前半が好むレギュラーコーヒーを分析しました。年々伸長する、日本のレギュラーコーヒーの輸入量。30代前半が好むブランドにはどのような特徴があるのでしょうか。

30代前半は手軽なスティックタイプを好む


全世代から人気を集めるコーヒーTOP3は、1位・UCC 職人の珈琲(14.0%)、2位・ネスレ 香るまろやか(13.6%)、3位・AGF ちょっと贅沢な珈琲店(12.1%)。

それに対し30代前半は、1位・ネスレ 香るまろやか(17.4%)、2位・AGF ブレンディ カフェラトリー(14.6%)、3位・AGF ちょっと贅沢な珈琲店(11.4%)。

レギュラーコーヒーを飲用する30代前半は、手軽に楽しめるスティックタイプを展開するブランド、ネスレ 香るまろやか・AGF ブレンディ カフェラトリーを購入していることが分かります。

レギュラーコーヒーの現在購買率(全世代)

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※調査期間2021年5月20日~2022年9月29日

レギュラーコーヒーの現在購買率(30~34歳)

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※調査期間2021年5月20日~2022年9月29日

レギュラーコーヒーの現在購買率について、全世代と30代前半の異なる点は、「UCC 職人の珈琲」が全世代では1位・14.0%であるのに対し、30代前半では6位・8.9%。2000年の発売以降、味わいと品質にこだわり続けてきたコーヒーが全世代に支持されています。

また、「AGF ブレンディ カフェラトリー」が全世代では5位・8.6%に対し、30代前半では2位・14.6%。広告には北川景子さんを起用し、手軽にカフェラテやキャラメルマキアートが楽しめるスティックタイプの商品を展開するブランドが30代前半から人気を集めています。

レギュラーコーヒーに求めるのはリラックス


30~34歳男女が現在購買しているレギュラーコーヒートップ3のブランドに対する消費者イメージを、レギュラーコーヒー全体平均と比較しました。

レギュラーコーヒーブランドイメージ全体平均(30~34歳)

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ネスレ 香るまろやかのブランドイメージ(30~34歳)

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AGF ブレンディ カフェラトリーのブランドイメージ(30~34歳)

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AGF ちょっと贅沢な珈琲店のブランドイメージ(30~34歳)

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朝やちょっとした休憩に家で手軽に飲めるレギュラーコーヒーのイメージは、「リラックス・リフレッシュ」「カジュアル・プチリラックス」「誠実・愛着」が高いです。多くの人が、レギュラーコーヒーに心を落ち着かせるリラックス効果を求め、日常の一部であることが分かります。

2位・「AGF ブレンディ カフェラトリー」は、このイメージ2項目の「カジュアル・プチリラックス」「リラックス・リフレッシュ」が上位3ブランドの中で群を抜いて高いことがわかります。

1位・「ネスレ 香るまろやか」は、「期待感・ワクワク」「家庭的・安堵感」「コスパ・経済性」「べーシック・定番的」のイメージが高いです。1本あたりの価格が2位・AGF ブレンディ カフェラトリーより安い傾向にあり気軽に手が伸ばしやすく、またコーヒー以外にも紅茶・抹茶・ココアなど30種類以上の豊富な商品ラインナップがワクワク感につながり30代前半の多くの人から支持されているのかもしれません。

3位・「AGF ちょっと贅沢」な珈琲店は、「ラグジュアリー・贅沢」「上品・優雅」「個性的・他にない」のイメージが高いです。1~2位のブランドとは異なる、高級感のあるイメージの形成に成功し、差別化できていることがわかります。

 ネスレ 香るまろやかの購入者は、計画性の高い人

トップ3のブランド別に、現在購買している人にどのような性格的傾向があるかという“個人価値観”を分析しました。

現在購買している人の個人価値観

個人価値観


「ネスレ 香るまろやか」の購入者の価値観上位は「コツコツ貯蓄タイプ」「田舎派」「自己満完結」です。計画性が高く、お金もそれ以外も先を見越した行動ができる人や、のんびりと自分の時間を過ごしながら暮らしたいと考えている人、他者からの評価を気にせず自分が満足できるかどうかを重視する人が多いことを表しています。

一方、「AGF ブレンディ カフェラトリー」をみると「自己愛強め」「時間にルーズ」「インドア派」が上位です。自己肯定意識が強く容姿や服装を褒められることに幸福を感じる人や、時間にルーズで物事を後回しにしがちな人、ゆっくり自分のペースで過ごすのが好きな人が多いことを表しています。

「AGF ちょっと贅沢な珈琲店」では「倹約家」「都会派」「アウトドア派」の順になります。将来への漠然とした不安から貯蓄と投資をしている人や、とにかく便利になるべく自分中心で暮らしたい人、流行に興味があり刺激と華やかさを好む人、社交性が高くじっとしているのは苦手な人が多いことを表しています。

AGF ちょっと贅沢な珈琲店の購入者は、自分の基準で判断する人

次にトップ3のブランド別に、現在購買している人が消費活動を行う際にどんなことを重視する傾向にあるかという“消費価値観”を分析しました。

現在購買している人の消費価値観

消費

「ネスレ 香るまろやか」の上位項目は、「ノスタルジー消費」「お得新品消費(主義)」です。作り手の想いや商品開発に込められたストーリーに共感して購入する人や、労力をかけてでもお得に賢くお買い物をしたい消費行動をとる人が多いことを表しています。

「AGF ブレンディ カフェラトリー」の上位項目は、「ネタ消費」「エシカル消費」「トレーサビリティ重視消費」です。SNSに書き込むネタにするため・コミュニケーションのために購入する人や、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動、生産者の顔が見えるのが好き・こだわりを知って買いたいという消費行動をとる人が多いことを表しています。

そして、「AGF ちょっと贅沢な珈琲店」では、「リターン期待型消費」「ハラオチ型消費」「プレミアム消費」の項目が上位です。使った金額以上のリターンが得られるものに消費する人や、信頼できる情報から納得できたら購入する人、自分のお気に入りにこだわり、付加価値(プレミアム)に対してしっかりと対価を払う消費行動をとる人が多いことを表しています。

AGF ブレンディ カフェラトリーの購入者は、社会とのつながりを大切にする人

最後に、トップ3のブランド別に、現在購買している人が仕事・プライベートについてどのような価値観を持つ傾向にあるかという“社会価値観”を分析しました。

現在購買している人の社会価値観

社会

「ネスレ 香るまろやか」では、「家族と親密」「ポジション重視」「心にバリア」の項目が高く、家族で良い関係が築けている人や、周囲の評価や評判を求める承認欲求が高い人、親密な人でも踏み込み過ぎず一定の距離間を保って接する人が多いことを表しています。

「AGF ブレンディ カフェラトリー」は、「環境や社会大事」「マインドフリー」「出世優先」の項目が高く、人として魅力がある大切な人とだけ繋がりたい人や、今世界で起きている社会問題や環境問題に当事者意識を持っている人、周囲に認められて偉くなりたい自己顕示欲が強い人が多いことを表しています。

「AGF ちょっと贅沢な珈琲店」は、「社会貢献努力」「家族にストレス」「人情派」の項目が高いことがわかります。社会や人のためになりたいという思いが強く自身に与えられた任務をしっかり果たそうとする人や、他人への思いやりに溢れ対人関係において素直で真摯な人、家族がストレスの原因になっていて心の支えを家族以外にもつ人が多いことを表しています。

(まとめ)30代前半レギュラーコーヒー選定の基準は、リラックス・コスパ・高揚感

多くの人が、レギュラーコーヒーにリラックス効果を求めているなかで、30代前半に人気のブランドには、リラックス以外に「コスパ・経済性」「期待感・ワクワク」「ラグジュアリー・贅沢」のイメージが優位に形成されています。何かと忙しく過ごすことが多い30代前半は、レギュラーコーヒーにリラックスとともに、手軽さや特別感や高揚感求めていることが分かりました。


Knowns Bizは、「消費者のイマ」を知ることができる、消費者データを大量にストックしているデータプラットフォームサービスです。ブランドやアニメ、タレントなどのデータが揃っているのでデータ取得の手間なくすぐに使用することができ、デモグラや価値観の属性データと掛け合わせることで、あらゆる切り口で分析可能です。データサイエンスを扱いやすく、もっと身近にすることで、思いもよらないマーケティングの文脈を創出し、新しいマーケティングアイデアを生み出します。詳細・お問い合わせは https://biz.knowns.co.jp/​




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