イメージは爽快元気!麻雀業界を変えるMリーグの活躍とこれから
こんにちは、ノウンズメンバーの長平です。
突然ですが、皆さんは麻雀というゲームにどのようなイメージをお持ちでしょうか?
タバコの煙が漂うアングラな場所で行うゲームというような、ネガティブなイメージを感じる方も多いことでしょう。
しかし、その麻雀に対するイメージは大きく変わりつつあります。そのイメージ改革に大きく寄与しているのが、「Mリーグ」です。
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Mリーグとは?
Mリーグとは、2018年に設立された競技麻雀のプロリーグです。
他の競技麻雀リーグとは違い、4人1組のチーム対抗戦となっていることが大きな特徴と言えます。
Mリーグに対する消費者のイメージは、冒頭にあったような負のイメージよりも、「頭脳スポーツとして楽しめる」「エンタメとして楽しめる」「麻雀のイメージを良くしている」など、ポジティブなイメージがネガティブなイメージを上回っています。
Mリーグの理念
Mリーグの理念として、以下が挙げられています。
データでみるMリーグ
Mリーグの特徴
現在、Mリーグに参加しているチームは9チームあり、それぞれのチームにスポンサー企業がついています。
チームメンバーはプロ団体に所属している麻雀プロの中からドラフトによって選出され、4名のうち1名以上が女性プロ雀士であることが義務づけられています。
チームによって方針や戦略などが異なり、推しチームや推し雀士など、推し活としての一面も持ちます。
また、チーム戦ならではのドラマティックな展開や、個性的な選手、実況解説による臨場感あふれる演出が人気の一因となっています。
用語の解説が画面に表示されるなど、麻雀初心者や未経験者にとっても楽しめる、「見る麻雀」として確立されたエンタメコンテンツとも言えるでしょう。
選手の中には俳優の萩原聖人プロ、元乃木坂46メンバーの中田花奈プロ、グラビアアイドルの岡田紗佳プロ、同じくグラビアアイドルの高宮まりプロなどが在籍しており、選手起点でMリーグを視聴するユーザーも多いようです。
認知しているのはどんな人?
Mリーグの認知層のデモグラを見てみると、性別ではやはり男性が多く、約70%を占めています。
しかし、もともと麻雀の遊戯人口として男性が大多数を占めているであろうことを考えると、認知層の約30%が女性というのは高い数値であると言えます。
年代は30~40代が比較的高い数値となっています。麻雀をプレイする若年層が、昭和や平成初期より減少していると推測される現状のことを考えると、少し上の年代のほうがMリーグを知るきっかけが多いということでしょう。
最近はMリーガーが初心者や子ども向けの麻雀交流教室を開催したりと、Mリーグ以外の部分でも麻雀の普及に力を入れています。
将来的に麻雀プレイ層・Mリーグ視聴層が多様化するような時代になると、Mリーグの理念の実現が近づきますね!
どんな人が見ている?
Mリーグの視聴者層(現在購買層)を見ると、やはり男性が高く出ていますが、女性も約20%と、視聴者の5人に1人は女性がいるかいないかというデータとなっています。
また、年齢層は20代後半~40代の構成比が高めになっており、それぞれ同じくらいの数値となっています。認知層に比べ、視聴者層では若年層も一定存在するようです。
Mリーグの7 Journeyを見てみると、約8割が未認知となっており、言い換えると5人に1人はMリーグを知っているということになります。
すこし前のデータなので若干の変動がある可能性はありますが、2019年時点での麻雀(リアルとゲーム両方)の遊戯経験者が約9.5%(ということを踏まえると、高い数値と言えるのではないでしょうか。
また、認知しているものの視聴まで至っていない潜在顧客層が約14%存在しています。
これらの消費者をどう取り込むかが課題となりそうです。
デモグラ軸で切った7 Journeyの分布を見てみると、20代後半~40代は、比較的認知度が高くなっていることがわかります。
また、40代では、現在利用層が比較的低い数値であるのに対し、「チャンス」「きっかけ待ち」の割合がボリュームゾーンである20~30代と変わらない数値になっています。
視聴媒体が地上波テレビでなく、インターネットTVであるABEMA TVで放送していることから、若年層に比べ視聴までのハードルが高いと感じている人の割合が多くなっているのではないでしょうか。
最終学歴別で7 Journeyを見てみると、大学卒業・大学院卒業の認知層以上が高いことがわかります。
やはり、麻雀に興味を持つきっかけになるのは新たな交友関係ができたり、自由な時間がたくさん取れる、大学在学中が多いということかもしれません。
これまでは麻雀に興味をもつきっかけというのは「家族・友人がプレイしているから」という理由が多かったと思いますが、Mリーグがエンタメとして普及していくと、Mリーグを見たことがきっかけで麻雀を始めるという方も増えるかもしれませんね。
また、Mリーグ放送では、麻雀のルールや用語が分からない初心者層向けに、用語解説のテロップや、各プレイヤーがテンパイした際の待ち牌(どの牌が上がりになるか)を表示してするという取り組みを行っています。
麻雀というゲームにおいて、複雑なルールや専門用語が多いことは初心者が参入する障壁となります。
放送開始当初はこのような機能はなく、興味はあるけど麻雀を理解していないから見ても分からないという層を取り込む狙いで実装した機能と言えるでしょう。
この記事をご覧になっている皆さまも、一度視聴してみると、麻雀の面白さに気付いてしまうかもしれませんね…!
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Mリーグのファネル分析
続いて、Mリーグのファネル分析を見てみます。
それぞれの転換率を見ていくと、現在購入→リピート意向が97%となっていることから、一度視聴すると継続して視聴する傾向にあることが分かります。
一方で、購入意向→現在購入が32.1%となっており、視聴したいと思っているものの視聴していない層が多く存在しています。
Mリーグの放送時間は水曜日を除く平日の19時からとなっており、地上波テレビのゴールデンタイムと被っていることから、リアルタイムで視聴したいけど、その時間に一人の時間が取れずになかなか視聴できない、といったシチュエーションが多いのかもしれません。
Mリーグの放送媒体であるAbemaアプリでは、視聴デバイスは主にPC・スマートフォンであるということから、複数人というよりは一人で見るという視聴者が多いように思います。
分野が違うので一概には言えませんが、2022年のカタールワールドカップでは、テレビでの視聴は24%のようです。
一人だけではなく、家族や友人など、みんなで見ることができるようなエンタメとして確立できれば、ロイヤル層の視聴者が増加していきそうです。
Mリーグはどんなイメージ?
Mリーグのイメージ分析を見ると、「爽快元気・エネルギッシュ」「期待感・ワクワク」「個性的・他にない」「チャレンジ・応援」といった項目が高くなっています。
これらからわかる通り、麻雀というコンテンツをエンターテインメントとして捉えられており、Mリーグ設立の理念をしっかり反映していると言えますね。
もともと麻雀といえば博打・ギャンブルというような負のイメージも強かったのですが、Mリーグのイメージでは、麻雀を頭脳スポーツとして捉えているイメージが高く出ているようです。
クリーンで健全な麻雀の普及を理念の一つとしているMリーグのイメージ戦略がうまくいっていることの表れと言えるのではないでしょうか。
Mリーグ視聴者のSNS利用状況
最後に、Mリーグ視聴者のSNS利用状況を見てみます。
SNSを利用している人は9割にのぼり、回答者全体と比較すると10%ほど高くなっていることがわかります。
閲覧しているSNSの種類では、YouTubeが全体に比べ1.6倍ほど高くなっています。
Mリーグは、名場面などが公式切り抜き動画として多く投稿されており、YouTubeを起点としてMリーグに興味を持つ人も多いのではないかと考えられます。
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まとめ
今回は、麻雀のプロリーグである「Mリーグ」について分析しました。
その結果について、以下にまとめます。
視聴者層のデモグラフィック
・男性が多いが、女性視聴者も20%ほど存在しており、麻雀の遊戯人口を考えると高い数値といえる
・幅広い年代に視聴されている
7Journey・ファネル分析
・認知層が約20%であり、麻雀の遊戯人口(リアル)比率が約3%であることを考えると、高い数値である
・認知しているが視聴していない、潜在顧客層が14%存在しており、この層をいかに取り込むかが課題
・リピート率は97%であり、一度視聴すると継続して視聴する傾向にある(ロイヤル視聴者になりやすい)
・最終学歴別でみると、認知層は大学卒業・大学院卒業の割合が高い
イメージ分析
・「爽快元気・エネルギッシュ」「期待感・ワクワク」「個性的・他にない」「チャレンジ・応援」のイメージが高い数値
・Mリーグ設立の理念通り、エンターテインメントとして確立されている
・麻雀を頭脳スポーツとして捉えられたイメージが持たれている
さいごに
プロ雀士達の熱いチーム戦を観戦できるMリーグは、見ているだけでも楽しめますが、やはり麻雀は自分でプレイするのもとても楽しいです!
どういう選択が一番得することができるのか、一期一会のそのシチュエーションに考えを巡らす麻雀は頭脳ゲームの最高峰であると言えます。
最近はスマホゲームなどで簡単に遊べるので、ぜひプレイしてみてください!
≪本記事は新しいバージョンのダッシュボードを利用しております≫
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