「リテールメディア概論」-今注目のリテールメディアを立体的・構造的に理解するためのガイダンス-をAmazon Kindleで出版しましたー('◇')ゞ
1.書籍の紹介
「リテールメディア概論」-今注目のリテールメディアを立体的・構造的に理解するためのガイダンス-は、小売業やメーカーにおけるデータ起点のマーケティングを支援する会社と、小売業の両方に勤め、それぞれの企業で経営企画に従事した経験を持つ筆者が、日米のリテールメディア市場の現況や差異の分析、日本企業における実践事例に関するレポートの作成とあわせ、成立可能性が高い事業モデルの見極めと導入課題に関するレクチャーのご依頼を受けた際にまとめた資料を元に、リテールメディアを立体的・構造的に理解するためのガイダンスとして編集したものです。
本noteをご覧いただいている皆様が所属する企業の業種業態や、業務内容、メディアビジネスに対する取組みのステータスは様々だと思いますが、それぞれのお立場から、既に展開中のメディアビジネスや商材、メニューが、どこのポジションに位置づけられるかの確認、あるいは、事業の構想化や参入に向けた調査、フィージビリティの検証を行う際の点検等、皆様の業務における用途や目的と照らし、ご活用いただければ、幸いです。
※上記に着手する前に、お手に取っていただけると、何かと手戻りが少なく済むと思います。
2.書籍の主要なセクションと内容
1. リテールメディアの外観
米国と日本のリテールメディア市場規模の比較、日本企業のリテールメディアの収益規模、メディア集約的な広告事業特性を確認いたします。また、リテールメディアの機能要件を紐解き、リテールメディア事業のポテンシャルについて明らかにしています。
2. リテールメディアの現在地と実像
リテールメディアの本線である物販ECサイト内広告に焦点を当て、米国におけるリテールメディアの活用実態や広告費の投下先、広告種別について説明します。リテールメディア事例として、Walmart Connectや日本の「共同販促型広告(リテールAds)」、「デジタルサイネージ」、「デジタルクーポン」を採り上げ、リテールメディアの現況を解説しています。
3. リテールメディア事業の構造と成立要件
メーカーと小売業の目標と行動原理の違いを紹介し、メーカー部門別の役割に応じたメディア選択の実態を説明します。また、リテールメディアの利益率に関する誤解や内外作の論点を確認し、利益を確保する鍵となるリテールメディアの内製化への道のりを解説しています。
4. リテールメディアの事業デザインと日本型モデルの可能性
日本のリテールメディア事業の課題や内製組織の位置付けと役割、リテールメディアを駆動させる組織デザインや、インサイトエージェンシー機能の必要性を確認します。また、米国と日本のリテールメディア構築アプローチの違いを比較し、日本型モデルの発展可能性について考察しています。
5. リテールメディアの定義区分と参入領域の明確化
バズワード化してしまった結果、手に取りづらくなっているリテールメディアについて、その機能や特性からみた本質的な定義と区分を提案し、リテールメディアの提供主体やタッチポイント別の広告メニューについて紹介します。また、リテールメディア市場への参入オプションと採るべき立ち位置について考えます。
ここまで、ご一読いただきありがとうございます。マーケティング視点で読解力を高めるノートでまとめた他の電子書籍のコンテンツも、ご覧いただけたら、幸いです。
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