【絵本 おやすみなさいおつきさま】
#眠れない夜に おすすめする最高の絵本 。ちいさな頃の「おやすみなさい」を思い出して。この絵本をみれば、心地よく眠りにつく方法がわかります。
【並べて楽しい絵本の世界】マーガレット・ワイズ・ブラウン②
眠くなってくると、赤ちゃんも 子どもも ぐずります。
おとなだって、たぶん眠れない夜は、そんな、言葉でうまく言い表せない、こころの深層のところで、ぐずっている状態なのだと、思います。
具体的に心配ごとがあったり、明日の予定のことを考えてしまったり、何かに興奮しすぎていたり、怒っていたり・・するかもしれません。
理由はともあれ、眠りたいと思っているのに 眠れないという状態は、とてもつらいものです。
眠りにつくまで、泣きつづける赤ちゃんを、あやしたことのある人は、その辛さが痛いほどわかりますよね。思い出しただけで 泣けてきそうです。
最初は わが子の「おやすみなさい」の本として、手に取りました。
その本の第一印象は みどりの部屋のふしぎ。
私たちは、まずこのようなお部屋には住んでいません。
なんで、こういうお部屋なのかな?
アメリカでは、こんな感じのお部屋なのかな?と思いながら読み聞かせしたものです。
なじみのないインテリアでしたけど、「おやすみなさい」の世界にいざなってくれる、不思議な絵だと思いました。
ベッドの中の男の子が眠りにつくまで、周りにあるものひとつひとつに「おやすみなさい」を言っていきます。
おとこの子の、今生きている場所は、とても安心できて、無条件に愛情につつまれています。
そして、とても静か でです。
画家クレメント・ハードは等和色とその構成の魔術師です。
さて、魔術にかかった私たちは、マーガレットのことばにいざなわれて、眠りの世界へ入っていきましょう。ひとつ、ひとつ。
「おやすみなさい」
私の身近にあるもの、ひとつひとつに。
これは、いわゆるマインドフルネスですね。
「おやすみなさい、私の手」
「おやすみなさい、私のかかと」
「おやすみなさい、私の背中」
ページ(世界)はだんだんと暗くなっていって、もっともっと静かになっていきます。そこが眠りの世界です。
絵本の編集者、原作者とのしてのマーガレット・ワイズ・ブラウンのたぐいまれな天才と、画家のクレメント・ハードが出会ってうまれたこの絵本は、時を超え、世代をまたぎ、今も色あせることがありません。
原書も声にだして読んでみると、作者の魔法が私たち大人にも、すんなりとかかるので、おすすめです♪
And a quiet old lady who was whispering "hush"
こちらは、林明子さんの描いた世界。