【LOT・修羅組編】第四章 八つの苦悩
爽やかな風が入る生徒会室。
最初に来た誰かが必ず開けてくれているおかげで、朝は生徒会室が気持ちいい。
とはいえもう七月。昼になるにつれあっという間に暑くなるのでさっさと窓を閉め、躊躇なくクーラーをつけた。
無理だ。あの七月とは思えない暑さに襲われてしまうので対策は大事だろう。……と言いつつ暑さに耐えたくないだけだったりもする。
シエはいつも通り書類に目を通しながら、しかし頭では別の事を考えてしまっていた。そのせいで全く集中が出来ない。
これではいけない、とシエが顔を上げ