マーケティング・ネオ;買う行動スイッチ「外」と「中」
脳の働きのメカニズムはよくわからないが、
人はよく知ってるものにフォーカスする
たとえば惣菜コーナーを「眺め始め」て、そこに親しんだ「南禅寺豆腐」木綿があったら自然と視線を集中させる。
南禅寺豆腐がなくて、知らない豆腐ブランドばかりだったら視線の集中はなく、視野は広いままだ。
何か映画を観ようとして、お気に入りの映画館アプリを立ち上げる。
日付をタップし、何にしようかタテにスクロール。
「知ってるタイトルがある」場合と
「知らないタイトルばかり」の場合
では
同じスマホ画面でも、印象がかなり変わる。
今朝のぼくがそれで、BE:FIRSTの新作映画を観に行こうと計画し、金曜日のスケジュール出るのが今日だからアクセスしたものの、知らないタイトルばかりで、寒かった。
BE:FIRSTは金曜から始まる『正体』や10周年記念のWEST.ライブフィルムに蹴飛ばされ、ヘンテコな上映時間、ヘンテコなシアターしかやってない。
寒さが、増した。
人は寒いより温かいほうを好む。
マーケティング・ネオを体系化するため
「買う」という行動をあらためて科学しようと取り組んでいるのだが
人は寒いより温かいほうを好む。
というのは、まず、根っこのところで大切だろう。
卓球の上手な二人がラリーやっているとき、実は球を見ていない。
一種の瞑想状態とでもいうか、心のリズムに沿って自然と身体が動いている。
これはテニスも同じ。
ラリーを続けるため
「相手のラケットをよく見て、そこを狙って打つ」
というと良さげだが、実はこの段階、まだ初心者だ。
球や相手のラケットなんか見ず、ただ自分の心のリズムに無意識に乗せる。
自然と身体が動く。
これを「中(なか)」と呼ぶ。
「相手のラケットを見てそこを狙う」のは「外(そと)」
人が買う
スイッチにも「中」と「外」が適用される。
「南禅寺豆腐だから買おう」と言ってるうちは
「南禅寺豆腐と他の豆腐を区別する」
つまり、
「外」の作用の結果、
南禅寺豆腐を手に取っていることになる。
気づいたら南禅寺豆腐を買い物カゴに入れてた
・・・というのが「中」。
そう思うと、「寒いより温かい」といった段階ではまだ「外」と言える。
評判になっているから
売れているらしいから
買う
というのも、「外」だ。
iPhoneが発売された2007年の時点では
スティーブ・ジョブズが携帯を再発明した
革命
といった「外」の情報で人はアップルストアへ殺到した。
その後、毎年新発売の秋になるとなんだかんだと「外」の理由で買い替えた。
しかしiPhoneも16になった今、
行動スイッチが「中」にある人だけが買う。
クラファン支援の場合を考えてみよう。
知人から「お願い!」されてクラファンのページ行き、しぶしぶ何かの「リターン」を選んだとする。
これは「外」の買い物。
だからリピートにならないし、「中」の喜びはない。
リピーターがなかなか増えない
と悩んでいるお店は、
「外」ではなく「中」の買う行動スイッチづくりを考えてみると良いと思います。
この、「中」と「外」について、ほんとうはもっと理解しやすい事例で説明したほうがいいのだけど、Hな話になるので、良識ある皆さんは眉をひそめるはず(笑)
でも特別に教えて
という人には個別にご連絡差し上げます(笑)