受信(in)はどうなっているんだろう。
ほぼ全員が何らかの発信(out)に熱を上げている。
企業、ブランド、EC、個人、店舗・・・
SNSは花盛り。
リアルなプロモーションもド派手にやってる。
一体サントリーはこの新製品にどれだけの費用を使っているんだろう(飲んでみたが、好みは分かれると思う味だった)。
発信重視の世の中だからこそJOYWOWに発信戦略のコンサルティング依頼が引きも切らないのだが(ありがとうございます!)、ちょっと待てよ。
受信(in)はどうなっているんだろう。
社員(店舗スタッフ)一人ひとりに委ねられているのが普通だろうね。ということは、「うちにとって重要な情報が入ってくるのは偶然に身を任せています」ということと同じでは?
たとえばぼくのように、普段は「丸くなるな、星になれ。」の味わいを大切にしているビールヘビーユーザーが飲んだとき、どんな感想を持つのか。サントリーはどうやって受信するんだろう。
販売予算というものがあって、販売実績が出る。その差で製品の評価がなされるのだろうが、そうか?
売れたか
売れなかったか
が商いの本質か?
ビールを楽しんだかどうかという人間の五感に関わる話が、スプレッドシートの数字だけで判断できるのか?
この広告看板は、地下鉄駅へ降りる階段の中途にある。
「物を大切に」
100回言われるより、
1回つくるほうが、身につく。
これは、木工用ボンドの広告コピーだが、ぼくは大好き。
コニシが日常的に、自社製品を使ってくれている現場を観察しているからこそ出てくる言葉たちだと思う(実際は社外コピーライターが考えたものかもしれないけれど)。
発信戦略ももちろん大事。
でも、
「いま、うちは何を受信する必要があるんだろう。それはなぜだろう。
何は受信しなくていいんだろう。それはなぜだろう」
がメンバー全員で一致していると、良い風が吹きそうな気がしますが、どうでしょう。