ゆるむ 溶ける
マーケティングの法則。
「お客様はうちの商品を必要とされています」
と言ってるうちは「顧客に耳を傾けていない」。
「お客様はうちなんか、まったく必要としてないよ」
と言って初めて顧客に向き合い、耳を傾ける。
あなたがメガバンクのマーケティング担当だとしましょう。
何しますか?
じっさい、銀行は何一つ、マーケティングやってない。デジタル化つまり、OE(Operational Excellence)業務オペレーション改善には力入れて、店舗をどんどん閉め、あとは自分でアプリでやってくれ、というのをやっているだけだ。
銀行からすれば大事な顧客は大手企業の億単位の預金であり、個人の「たかだか」100万とか200万の預金なぞ、どうでもいいのである。
それは、「みんな、うち(銀行)を必要としている」と思っているから。顧客に耳を傾ける気は一切ない。
沖縄のカフェ
グリーン&カフェ
のコンセプト&ストーリー戦略の担当をさせていただいている。
オーナーのげきが「シングルマザーの働く場所を作りたい!」というビジョンで私財投げ売って始めた。チャンネル登録者数18.2万人の超人気YouTuberでもあり、ぼくが理事してるシングルマザー就労支援NPO JW-UPメンバーでもある。
「シングルマザーの働く場」なら、繁盛してもらいたい。
ぼくも関わらせていただくことになった。
コンセプト構想の出発は、「お客様はうち(カフェ)なんか、全く必要としていない」から始めた。
そもそもお客様は誰なのか。
誰に
何を 売るのか が、コンセプト。
なぜ
周囲にヒアリングを重ねた。ぼくの周囲には、忙しく働く女性が多い。
そこで、コンセプトは次のように決めた。
誰に 忙しく働き、デジタル&ネット環境に疲れている女性
何を ゆるみを
なぜ 楽しくなるし、生活に彩りを添えられるから
ゆるみといえば・・・・やはりヨギボーでしょ(笑)
「人間をダメにする」
ふだん忙しくデジタル&ネットで仕事している女性(に、限らずだけど)は「1つも間違いが許されない」。
これはコンビニやスーパーのセルフレジをやった人ならわかると思う。何か1つ間違えただけで、前に進めなくなる。
「正しい行動を取らなければならない私」を、解放してあげたい。
ヨギボーに寝っ転がって、グリーンあふれる天井を眺めるだけでもゆるめる。
そして、お絵描き。少なくともクーピーペンシル握っている間はスマホ見ない。放っておくと、つい見てしまうのがスマホだから。
このアイデアをオーナーのげきに伝えたら、賛成してくれた。
早速、ヨギボー買いに。
そして、こんな感じ。
写真のながもとみちさんは
素敵な作品
『沖縄の海風そよぐやさしい暮らし 365日――島の人たちが守ってきたかけがえのない日々』著者。
ぼくも滞在したことのある素敵な浜比嘉別邸オーナーでもあります。
・・・なんてことをFacebookで言ってたら、タニマリさんがこんなコメントを寄せてくださいました。
そう、「溶ける」。
ゆるむ
溶ける
いま、必要だと思います。
・・・と言いつつ、ぼく自身はカフェにまだ行ったことがない。←はい、ここ、ツッコミ入れてください(笑)
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