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好きなことで食べていく

いよいよ夢に出てくるようになった。

ビッグ・ウェンズデー。

東京のときもそうだったが、大阪を来週に控え、夢の中で連絡つかない参加表明者をどうするか、考えている。

さて;

このところ、毎日映画観てる。映画館と配信。

ひまじゃないんだけど、そういう時期なんだろうね。

昨日は『新幹線大爆破』(1975)

『交渉人真下正義』(2005)

どちらも配信。

新幹線は、前のめりになる面白さ。

高倉健さんのタバコから始まったイントロ、そして
タイトル「新幹線大爆破」が画面一杯 ばーんと出たとき、思わず拍手してしまった。

思うのは、「価値観がこれだけ変わるんだ」という驚き。

まあ、半世紀前だからそりゃそうか。

そもそも犯人たちの動機がかなり抽象的であり、ただ単に「金が欲しい」ではなく、社会との交点に色のついた結果だ。

だから、いまの観客にとっては「動機がよく見えない」印象を持つかもしれない。

また、犯人への対応も、いまなら問題になるだろうなあ。人権無視だし。

そして。

SNSがないから、新幹線乗客は何が起きているのか、車内放送と、わずかにラジオから流れるニュースで知るしかない。

これが現在なら、全員がスマホでリアルタイムで知るだろうし、実況する。

YouTuberは「美味しい」ネタにするかもしれない。

50年前、新幹線乗客は全員「被害者」だった。
50年後のいま、同じことが起きたら乗客は「加害者」になり得る。

ということは、SNSなんてものは、持ってもいいことない、ということだろうか。

自然じゃないから、やはり、要らないんだろうねえ。

2005年『交渉人真下正義』

『新幹線大爆破』では、中央で新幹線の走行をコントロールするセンターが重要な舞台だった(宇津井健が良かった)。

この映画では東京メトロの走行コントロールセンターが舞台になる。
デジャ・ブ感すごい。同じ日に同じようなのを見るわけで。

結局犯人は誰なんだい

というよくわからない映画でした。

まあ、若い頃のムロツヨシが出てたり、面白いことはおもしろいんだけど、いまいち、パッとしない後味。

こちらも、20年前といまとの価値観の違いをはっきり感じた。

スマホ前、SNS前。だから一般のみんなは何が起きているのかわからない。
犯人にせよ、警察サイドにせよ、ネットやデジタルに秀でている、という設定なのだが、いまの環境から比較すると「文明のあけぼの」って感じで、何がすごいのか、何が難しいのかわからない(笑)

要するに、「ネット&デジタルという先進的な設定にしたぜ、ドヤ!」という制作サイドのドヤリングしか見えない。

・・・ここまで書いたのが昨日の朝。

午後、またもや映画へ。

堂本剛主演、荻上直子監督(かもめ食堂)
『まる』

これ、いまぼくが書こうとしている本とテーマが通底している。

好きなことで食べていく

ということは難しいと言われる。

ほんとか?

『まる』のテーマはそこにある。

たとえばぼくがカレーうどんに自信があるとする。

カレーうどん屋を始めた。

とにかくカレーうどんを作っている自分が好きで仕方ない。
最高にうまい、と自分で思ってる。
この最高にうまいカレーうどん、ひとりでも多くの人に楽しんでもらいたい。

これ、「カレーうどんビジネス」の出発、思いの発火点。

ところがいざ始めると、思うようにお客さんが来てくれない。

あれこれやる。・・・(a)

数字が出ない。損益分岐点超えられない。

超えられるように、あれこれやる。・・・(b)

この、(a)やら(b)のことを「ビジネス」や「マーケティング」やら言ってる。

でも、一番大事なのは「思いの発火点」じゃないかな。

好きなことで食べていく

ビジネスの成果、結果なんてものは「何かやったからうまくいった」というのは後知恵に過ぎない(笑)

うまくいくこともある
うまくいかないこともある

成功って、実は再現性がない。

たとえば、ユニクロやアップルの成功物語をぼくが同じようになぞったとしてもうまくいかないのはユニクロのヒートテックがこれから大事な季節になるのと同じくらい火を見るより明らかだ。

ところが、「うまくいかない」ことって、確実に再現性がある。

たとえば、

収支シミュレーションしない経営、数字を見ない経営は、確実に失敗する

「これをやったらあかんよ」

を明確にし、

思いの発火点

がぼやけないよう日々気をつけておく

ということは誰も教えてくれない。

堂本剛さんは、キンキキッズでブレイクして30年以上最前線に立ち続けている。

ただ、彼はめっちゃくちゃ繊細だ。

なので、故郷・奈良に定期的に帰って

自分

というものを再起動させている。

平城京跡を散歩し、夕焼けを眺めたり、何もしない自分に戻ったり

ビジネスで一番大事なのはこういうところであり、
やれブランドの作り方
だの
やれSNSマーケティングだの
やれ
なんとか

だの

というのは、実は違う。

このあたりを、新作で書こうと思っています。

出してくれる出版社があれば、の話ですが(笑)

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