その運動、間違いかも!
あなたは、運動はやればやるだけ良くなると思っていませんか?
特に、病気や怪我によって一時的に体が弱ってしまった場合は、元通りにするためには、ドンドン動かしていかないと、悪くなると思っていませんか?
結論からいうと、やればやるだけ良くなるというのは、間違いです。
えっ!!
医師や理学療法士、作業療法士、看護師からは、ドンドン動いて下さいって言われましたし、テレビや本でも、そう言われていますよ!
と、よく質問されることがあります。
これは、一部の人にとっては正しいかもしれませんが、多くの方の場合は、それを鵜呑みにして、ドンドン動かないと悪くなると思い込んでしまっているのでやり続けて、知らぬ間に、体を壊すことになります。
せっかく、治そう、良くなろうとしているのに、悪くしていては、意味がないですよね?
そうならないために、是非、知っておいてほしい言葉が3つあります。
①廃用(disuse):用いなくなる
②過用(overuse):用い過ぎる
③誤用(misuse):誤って用いる
です。
なんとなく聞いたことがある言葉かもしれませんが、この3つを理解しておけば、体のことを考えるのに、とても役に立ちます!!
①廃用(disuse):用いなくなる
体の色んな器官は、使わなくなると徐々に機能が弱ってきます。動く機会が減ると体を動かさなくなるので、筋力が弱ったり、関節が動きにくくなってきます。また、それに共って感覚なども鈍くなってきます。風邪を引いて、3日間寝込んだだけでも、体は重く、動かしにくくなります。
②過用(overuse):用い過ぎる
過用は、廃用の反対ですね。自分の体の限度を超えて、体の器官を使い過ぎると、器官が故障してしまうことがあります。普段、走っていない人がいきなり走って、筋肉痛になったりすることです。また、病気や怪我によって一度、機能が低下した場合、状態に合わせてしないと、やり過ぎると病気や怪我が悪化して治らなくなってしまうことがあります。進行性の病気は、特に過用にならないように慎重にしないと、見る見るうちに悪くなります。
③誤用(misuse):誤って用いる
誤用は、体を間違った使い方をすることで、体の器官が故障することがあります。例えば、痛い時に無理矢理動かさないと余計に悪くなるといった間違った知識のまま、体を動かすと、残念ながら余計に悪化してしまいます。さらに、残念なのは、本人は誤用が原因で悪化したと思っていないので、さらに運動が足りないからだと過用を強制してしまうことです。
このように、良くなりたいと思ってやっていることであっても、実は、自分の体には、あっていない事もあります。それをわかるためには、やはり正しい知識と合っていないと感じられる感覚が必要です。
廃用や過用に陥るのは、残念ながら誤用が原因であることが多いです。さらに、残念ながら、誤用を医療従事者が促していることもあります。
えっ!じゃあ、どうすればいいの??
ってなりますよね?
その答えは、
『自分の体は自分で守る』です。
自分の体の声をしっかりと聞いてあげられることが出来れば、間違いに早く気づくことができます。
①廃用 ②過用 ③誤用 にならないように、自分の体を守れるようになりませんか??
本に載っていた、友達から聞いた、テレビで見た、ネットで見た などなど
色んな情報が過剰に溢れています。その中から、何が自分に合っているのかを選択出来る術を身につけておかないと、自分の体を守ることが出来ません。
もちろん、私がお伝えしている情報もあくまでも情報の一部であり、完璧な答えではありません。
あなたが自分の体を守るための知識の一部もしくは、体を見つめ直すキッカケになればと思っています。
大切なのは、自分で選択出来るようになって頂くことです。
やればやるだけ良くなるかどうかは、その人によって違います。
答えを鵜呑みにせず、自分でしっかりと判断出来るようになって下さいね!
最後まで、読んで頂きありがとうございました。