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アドバイスが逆効果
あなたは本当に人の話を聞いていますか?
「私はちゃんと聞いている」と思っていても、本当にそうでしょうか?
先日、ある出来事があり、私自身が改めて気づかされたことがあります。
ある日のできごと
Aさんと私が話していると、Aさんの知り合いであるBさんがやってきました。
しばらく3人で会話をしていたのですが、BさんはAさんを心配している様子で、
「こうした方がいいよ!」
「こうしないとダメだよ!」
と、Aさんのためを思って熱心にアドバイスをしていました。
Aさんは「うん、うん」と相槌を打っていましたが、
普段の明るい表情とは違い、どこか曇った顔をしていました。
そんな中、Aさんも自分の意見を話そうとしましたが、
Bさんは 「それよりも、こっちの方がいいよ!」 とすぐに話をかぶせてしまい、
終始Bさんが主導権を握る形で会話が進みました。
このやりとりで、一番満足したのは誰?
答えは Bさん です。
では、Aさんはどんな気持ちだったのでしょうか?
実はBさんが去った後、Aさんがポツリと一言。
「お節介やわ!」
そう、Aさんは 「自分の話を聞いてもらえていない」 と感じ、
途中から適当に相槌を打つだけになっていたのです。
Bさんの善意はなぜ伝わらなかったのか?
Bさんの言葉は、Aさんを思ってのものでした。
それ自体は決して悪いことではありません。
しかし、Bさんは Aさんの気持ちを聞くことなく、自分の意見だけを伝えていたのです。
その結果、Aさんは 「聞いてもらえないなら、もう話しても無駄だな」 と感じてしまったのでしょう。
こうしたやりとり、意外と 日常の中でよくある と思いませんか?
コミュニケーションの本質は「聞くこと」
コミュニケーションとは、
一方的に意見を押しつけることではなく、相手の話を「聴く」ことから始まるもの です。
「自分の意見を伝えたい!」という気持ちは誰にでもあります。
しかし、それが 相手にとって必要なものかどうか は別問題です。
大切なのは、
✅ 相手の気持ちをまず受け止めること
✅ 相手が本当に求めていることを理解すること
✅ 押しつけではなく、選択肢として伝えること
最終的に どうするかを決めるのは相手自身 です。
どんなに良いアドバイスでも、相手が受け取る準備ができていなければ、
それはただの「お節介」になってしまいます。
「相手の話を聞く」だけでなく、「自分の体の声」にも耳を傾けよう
この話は 対人コミュニケーション だけでなく、自分自身との対話 にも通じるものがあります。
私たちは、つい 「こうすべきだ」「これが正しい」 と考えがちです。
しかし、時には 自分の体や心の声 をしっかりと聞いてみることも大切ではないでしょうか?
✅ 疲れているのに、無理をしていませんか?
✅ 本当に自分がやりたいことを見失っていませんか?
「もっとこうした方がいいよ!」と、
他人だけでなく 自分自身にもお節介 をしていませんか?
気づくことが、より良いコミュニケーションへの第一歩
私自身も、ついお節介になりやすいと感じています。
だからこそ、今回の出来事を通じて、
「もっと余裕を持って、相手の気持ちを感じ取ることが大切だ」
と、改めて実感しました。
「あなたは本当に相手の話を聞いていますか?」
そして、
「自分自身の声にも、耳を傾けていますか?」
これからも意識していきたいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!