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アナログ絵制作記⑦ アレしてる間にコレ【だれでもわかる日本画】

日本画を制作しているほぼリアルタイム記録です。
ここからしばらく、色んな作業を並行します。
今日は紙の下張りドーサ作り、調べもの、下絵です。

【これまでのアナログ絵 制作記】
その①初回:アイデア・ネタ出し、テーマ決め
その②資料を探して三千里以下
その③よし、一発だ
その④もくもく下絵をつくります
その⑤デジタルの恩恵
その⑥勢い・見切り・鮮度

下張りとドーサはこれまで投稿した作品ではあまりやってこなかったので、サクッと紹介もいれていきましょう


下張り

日本画は和紙に描くのが主流です。最近はキャンバスに描かれた作品も増えてますが、ここでは基本の和紙で話を進めていきます。

さて、和紙。種類がいっぱいあります。
種類が違うと厚みも違い、ひとつの和紙の中でもさらに薄さの違いがあります。匁(もんめ・重さ)や号で製品が分けられています。

薄い和紙を使うとパネルの木目が目立ったり、また、経年劣化で木のアクが絵に移ってしまいます。それを防止する役目として、「下張り」があります。

それでは下張り、やってみましょう

【いるもの】
①木製パネル
②下張り用の紙(今回は鳥の子三号)
③でんぷん糊
④糊を溶くセット:刷毛、絵皿、水
⑤乾いた布

【手順】
①下張り用の紙(裏面)に溶いた糊を引き、刷毛で均等にならす
②糊面とパネルを合わせ、パネルと紙の間に空気が入らないよう布で抑えながらパネルに張りこむ

裏面に糊を引いたところ


忙しいので張り中の画像はありません…!

張り終わって乾かし中。角がぴょこんと出ます。乾いたらカットします
耳カット後。ぱりっとしますね。

×必要な枚数

お耳がぴょんぴょこ🐇


ドーサ作り

下張りを乾かしている間に、明日ドーサ引きをするための「ドーサ」をつくります。

かんたんに言うとドーサ引き=滲み止め加工
ドーサは、礬水と書きます。カタカナで書かれるほうが多いです。

ドーサは膠+明礬で作ります。市販のドーサ液も販売されています。
詳しくは化学のおはなしなのでカットします。どこかのタイミングで編集追記しますね。毎日更新がんばってるんでタイムリミットがあわわわ

【ドーサの作り方】
①膠ふやかす、湯せんする
②明礬いれて溶かす
③冷ましたら完成

③で冷まし時間が必要なので、明日使いたかったら今日作り始めないとやばいです
今日は①膠をふやかす まで

膠をふやかします。絵具に溶かすのとは別でつくります


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清世/画家
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