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『海の声は泡となり』について
noteで募集し展覧会にて展示させていただいた作品のうちの一つです。昨年主催した「記事から絵」の日本画バージョンです。ご紹介記事をアップされてる方のみご本人の記事リンクを貼っています。
今回はこちら
元となる記事は、海や月を題材とした詩です。
当時同じ題材を扱った作品も描いており、完全にペアではないけど対にもとれるくらいの距離感で2作を同時進行していました。
こちらは詩の内容から、海の底や心の重さを抽出しています。
海の底に光は射しているけれど、描かれた少女には光が射していません。
![](https://assets.st-note.com/img/1656940006221-clGVXKTM98.png)
少女が光に気づいているのかいないのかは詩の読み手が想像する余地なのでこちらも答えを出さずに描いています。
海の底といっても、真っ暗じゃないようにしました。月の存在があることが元の詩でも大切な部分になっています。
他の記事も読ませていただいて、依頼者さんは優しい印象を持たれていることが多そうだけど本来はかなり芯が通った心の軸が強い方だと感じたので忖度しなくても大丈夫だろうと、元の記事(詩)の言い切る強さをはじめ自分の感じたことをそのまま打たせていただきました。
先に書いたもうひとつのほうよりも重めに色を重ねて、モノの量感も重くしています。タイトルもペアのようでそうでもないみたいな距離です。
この絵も豚汁と同様、今はもっと重厚にできるだろうなと痛感する作品です。青天井でレベルを上げられるのが絵のいいところでもあります。
ご依頼、ありがとうございました!
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![清世/かかりつけ画家](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/129251197/profile_8f3e1e571cdb3bf014390a7ef92d11c7.png?width=600&crop=1:1,smart)