幸せに寄り添うオーダーメイドケーキな訳〜大手ホテルを辞めてまでしたかったこと。〜
私はオーダーメイドのケーキを作っています。
お客様のイメージ、雰囲気、どうゆう場所で渡すのか、タイミングもよく考えます。
作る時もお客様のことを考える。
それが、「寄り添う」ことだと思っています。
安定も知名度も捨てて辞めたかった
旧御三家の某ホテルでパティシエとして2年半程働いていました。
入社一年目、仕事量と覚えることが多く与えられた作業をこなす事が精一杯の日々。
朝はもちろん先輩方より早く、帰りはカードを切ってからのサービス残業。
精神も身体もボロボロになりやめていく人を何人も見て来ました。
職人職ですし当たり前だという考えもあるかもしれません。まだまだ多くの個人店がそのような状況でしょう。
今ではおかしいと思えますが当時の私も
「サービス残業3時間かあ、まあ当たり前だろう」
と思っていたのをよく覚えています。
違和感を感じ始めたのは、一通りの作業画出来るようになった2年目からです。
上司の間での情報共有が出来ていない事からの時間ロス、急な材料の変更で作り直し。
特にフードロスが多い事が一番悲しかったです。
働いているみんなの機嫌も体調も悪い。そんな環境下で作られたお菓子を売りたく無いし、食べて欲しくないと。その思いが募った事、タイミングもあり退職を決意しました。
コロナ下で大変な時期でしたが、辞める決意は変わりませんでした。
お菓子を上で大事なのはなんだろう。
一番は、もちろん安全に食べることが出来る。
二番は、お客様に喜んで頂く事。
喜んで頂くためには味だけで無く、見た目や、食べて下さる方が好きな物や関係した物がいい!必要な分だけ作ろう。
そこで決意したのは、
『オーダーメイドで作ろう!』
でした。
誕生日ケーキやプレゼントのクッキーを作る時はその人のことを思い浮かべます。良い時間になればいいなあと。喜んで幸せな時間になるかなあ。と。
その為、渡すときは思いが詰まり過ぎてとても緊張します。ドキドキ
告白みたい
特別な時にしかオーダーで作ったりしない。
だから気持ちがこもるのです。
現在身内からですが沢山のオーダーを頂いています。
幸せな気持ちで作る事、幸せな時間にそのお菓子があること。
今私はとても幸せです。