自分の機嫌は自分持ち でも私がホントに好きな事って何だっけ?
社会や家庭の中で
「忙しく」生きていると、
文字通り、心を亡くし、
自分を見失う事が
時々あります。
たとえば、主婦の方は、
子供やご主人が、
生活の中心になり、
食事のメニューや
娯楽、旅行計画など、
自分の好みよりも
家族の誰かに合わせる
事が、多くなります。
毎日の生活に忙殺され、
人に合わせていると、
本当は自分は何が好きなのか、
分からなくなってしまう
事があります。
そうなると、
自分を見失って、
そんな毎日に
疲れてしまいます。
人の為書いて偽(にせ)と
読みます。
家族の為だけに生きる事も、
本来の宇宙の法則とは
違う生き方です。
「何をしてあげられるか」
よりも、まずは、基軸を
「自分自身の存在」に
置く事です。
私事ですが、
昨年12月、僕の母が
90歳で、体を脱ぎました。
民謡の講師として
亡くなる前日まで、
現役で指導していた
凄い母でした。
僕が母に教わった事や
してもらった事より
印象に強く残るのが、
彼女の存在感でした。
細かい躾を口うるさく
言うわけでも無く
黙って、手本を
見せるような母でした。
かと言って放任主義でもなく。
相談があればいつでも
聞くよ、という、姿勢を
持っていました。
好きな津軽三味線に
60年以上、打ち込んで、
いつも輝いていた印象が
ありました。
彼女は、
「三味線の音色が好きで
弾いている時が一番楽しい」と
よく、話していました。
毎日、朝から晩まで
何人もの生徒を教えるため、
家事がおろそかに
なる事もよくありましたが
僕は、自分が好きな事を
している時の母が
一番好きでした。
人に合わせすぎて、
自分はホントは
何が好きなのか、
分からなくなった時には。
自分が子供の頃
何をしている時が
楽しかったのかを
考えると、ヒントになります。
小さな事でも、ワクワクする事、
安心する事、
それをしている時間が、すぐに
過ぎてしまうような事。
それが、あなたが本当に、
好きで、得意で、
楽しい事です。
極端な事を言いますが、
子供は、ある意味「他人」です。
もちろん、自分で生んだ、
血を分けた親子という、
つながりがあり、
関係は決して切れませんが、
子供も、独立した、
思考や人格を持つ
一人の人間です。
そして、ご存じの通り、
親の所有物では
ありません。
子供には、子供の課題
ご主人にはご主人の
課題があります。
子供が、
宿題や勉強をしなくても
遅刻をしても、
忘れ物をしても、
最終的に困るのは、
子供自身です。
母親は、気をもみますが
あなたの課題ではありません。
あれこれ先回りして、
アドバイスしすぎると、
子供の大切な「失敗」という
経験と、学びの機会を
消してしまいます。
躾も、親の言葉より、
大抵は、箸の上げ下ろしまで、
子供は親のする通りに
しています。
先日、知人から、
「子供が最近不登校で
困っている、どうしたら良いか」
という相談を受けました。
僕は、知人の彼に、
「親子の課題の話」を
した後、
「どうせ子供(中2男)が
家に居るなら、
ペットの餌やりなどの
留守番を息子に頼んで、
夫婦で温泉旅行にでも
行ってみたら」
と、かなり無責任な、
アドバイスしました。
すると知人は、
話を真に受けて、本当に
子供に留守番をさせて
2泊3日で温泉旅行に
出かけてみたそうです。
帰ったら、子供が、
「自分だけ留守番は
ばかばかしい」と言って、
それ以来、不登校が解消して
しまったとの事です。
実は、御主人も子供も、
奥さん、母親が
楽しそうにしているのが
一番嬉しいのです。
相手に何かをしてあげるだけが、
愛情ではありません。
自分が楽しそうに、
ほがらかに、毎日、
今、ここを暮らす事が、
家族や、周りの人、
そして、もちろん自分を
幸せにするコツです。
読者の皆さんに、
良い事が
雪崩のように
起きますように。