補助キヲク装置

何でも忘れてしまう頼りない脳ミソの代わりにここに書いておきます。久しぶりに始めてしまっ…

補助キヲク装置

何でも忘れてしまう頼りない脳ミソの代わりにここに書いておきます。久しぶりに始めてしまったフィルムカメラの事なんかを中心に、あることないことを。

最近の記事

ACROS Ⅱをミクロファインで現像してみた

 アクロスというのは、フジが出している最後のモノクロフィルムだ。ただ、このフィルムが登場した頃、僕はフィルムからデジタルへ移行し始めていて、結局このフィルムを使う事が無いまま、製造中止となった。しかしその後海外生産となりアクロス2として復活。再びフィルムで写真を撮り始めた時初めて使ってみたが、温度計が狂っていて現像に失敗。しかし、失敗したフィルムでも、粒状性の良さや、階調の豊かさが感じられたので、このフィルムを適正に現像すれば相当いい画像が出るだろうと思えた。また、これはこの

    • 昔のカメラで写した未来

       うちの近くで自動運転バスの実証実験をやっていたので見てきた。申し込めば乗れるのだけど、この実験では立席なしで定員は13名という事なので、さすがに乗れないだろうと思って、写真だけ撮りに行った。実際には7~8人くらいしか乗ってなさそうだったので乗れたかもなぁ。今回の実験は、運転手が載っているがハンドルは握らないレベル2で、運転手がいらないレベル4を目指すという。行先はフューチャーシティ(ショッピングセンターです)だ。  車でバスが通る場所へ向かっている時、建物の陰から子供が道

      • フィルムカメラで歩いたミラレ金屋町

         金屋町は高岡銅器の鋳物の街として栄えた、石畳が残る古い町並みで、毎年9月にここでミラレ金屋町というイベントが開催される。大学生が中心となって企画をしているようで、自治体がやるイベントのような押しの強さがあまり無くて雰囲気が良いので、ついつい通ってしまう。金屋町のあたりは古い町中で駐車場があまりないが、高岡駅前は駐車料金がべらぼうに安いので、こちらに停めて無料のシャトルバスで行くのが正解。去年はフィルムとデジタル両方を持っていったが、今年は面倒になりデジカメを置いてきてしまっ

        • 青春18キッパーの独り言三枚目(中央線で富山へ)

          はるばる乗りに来たのはエスカレーター  東京にいる間にもう一日切符を使おうと思っていたのだけど、連日の暑さに友人とついビールなんぞを飲んでしまい、すぐに帰る日となってしまった。東京から富山に帰るには、行きと同じ東海道が早いのだが、どうせなら違う道を通って帰りたいものだ。そこで中央線である。実は今回の南海トラフ臨時情報によって、海からはるか遠い中央線もダイヤが乱れている。しかも塩尻から先は極端に本数が少なくなるし、いざという時の新幹線ワープなども使えない。そう考えると若干リス

        ACROS Ⅱをミクロファインで現像してみた

          青春18キッパーの独り言二枚目(成田空港へ行こう)

          おもちゃの電車に乗る  前回の続き。富山へ帰ってしまうと18きっぷを使うのはかなり難しいので、東京にいる間にどこかへ行こうと思う。多摩という東京の西側に住んでいたので、千葉とか東京の東側には意外と馴染みがない。時刻表の地図を眺めていて、昔からずっと気になっている鉄道がある。山万である。およそ鉄道会社らしくない名前はその周辺の住宅地を開発した不動産会社の名前で、その路線はテニスラケットのようなおかしな形をしている。これに乗りにいってみよう。  ユーカリが丘の駅を出ると、高架

          青春18キッパーの独り言二枚目(成田空港へ行こう)

          青春18キッパーの独り言一枚目(ふるさとへ帰ろう)

           このお盆には青春18きっぷを使って帰省してきた。と言っても東京で生まれて富山に住んでいるので、フツーの帰省とは逆方向だ。北陸新幹線の敦賀延伸に伴い、北陸の鉄道はほとんど第三セクターになってしまったので、富山は完全に外堀を埋められてしまった。一応高山線という首の皮が一本辛うじて残っているので、完全に陥落してしまった金沢よりはマシかもしれない。  その細い細い皮を伝って東京へ東京へと出掛ける。出発の直前、宮崎で地震が起こり、南海トラフ地震に対する臨時情報というのが出た。これに

          青春18キッパーの独り言一枚目(ふるさとへ帰ろう)

          飛騨古川の夏祭りに行ってきた

          夏祭りと言えば?  「夏祭り」と聞くとどのような歌が思い浮かぶだろうか。僕らの世代はもちろんジッタリンジンである。というような事を会社の人に話したら、「え?ホワイトベリーですよね」と言われてしまった。僕よりも上の世代なのになぁ。まぁと言いつつも僕が好きなのは長渕剛のやつなんだけど。  井上陽水の夏まつりも好きだな。あのEm9コードを聞くと、ヒグラシの鳴く森が浮かんでくる。十年はひと昔。そう言えばちょうど十年程前、たまたまふらりと訪れた飛騨古川のお祭り。地元の人ならまた思い

          飛騨古川の夏祭りに行ってきた

          外でギターを弾こうよ

           ギターは楽器としてはそれ程大きな音の楽器ではないし、田舎に住んでいるので家で弾いても近所迷惑になることは無いのだが、家族から煙たがられるのであまり家では弾けない。そこで、試しに外でギターを弾いてみたら、なかなかいいんだな。もちろん腕も無いし、オリジナル曲があるわけでもないので、弾く場所は駅の地下道とか夜の商店街とかではなく、誰もいない場所だ。 森でギターを弾こう  僕のいつもの場所は、森の中のとある公園。車では行きにくいので誰も来ないのだが、程よく整備されていて気持ちの

          外でギターを弾こうよ

          ギターを弾こうよ

           いつも写真の事ばかり書いているので、たまにはギターの話でもしようか。僕はたまに思い出したようにギターを弾いている。アコースティックギター。エレキじゃないヤツだ。 アコギのススメ  何か楽器ができたらいいなと思っている方は、ぜひアコースティックギターを選択肢に入れて欲しい。ギターは僕のように家族に音楽ができる人がいなくて、ピアノを習ったことも無くて、リズム感が無くて、楽譜が読めなくて、音楽センスが無い人でも(書いてて悲しくなってきたな)弾けるようになる。もちろん、音大とか

          ギターを弾こうよ

          フィルムカメラで歩いた黒部

          いろいろな顔がある黒部  みなさんは黒部と聞いて何を思い浮かべるだろうか。雪の壁に挟まれながら走るバスやトロッコ電車。耳の奥で中島みゆきが流れ出した方もおられるかもしれない。ただ、富山にいる者にとって黒部はどこにでもあるごく普通の田舎町である。  2015年に新幹線が開通し、富山は東京から2時間で行けるようになった。その時に富山の有力企業がとった行動が面白い。「こんなに近いんだから、別に東京だけでよくね?」と不二越は富山と東京に分かれていた本社機能を東京へ集約した。一方Y

          フィルムカメラで歩いた黒部

          想い出はモノクローム

           この自販機の色、皆さんには何色に見えているだろうか。恐らくちゃんと赤く見えているのではないだろうか。ではこちらはどうだろう。  こちらもだいたいの方は青く見えているかと思うが、外国人なら案外違う色に見えているかもしれない。 モノクロ写真は最後まで見せないのがいいんだ  今のデジカメは解像度も高いし、彩度の高いリアルな色を出せるので、その画像に疑問を挟む余地はない。ところがモノクロ写真は頭の中で色を補ってやる必要がある。被写体を見た事があれば、過去に見た時の事を思い出し

          想い出はモノクローム

          フィルムカメラで歩いた福井

           新幹線の延伸に沸く福井であるが、その開業直前のあまり関係のない時期に切符が安くなったので、福井をうろついてきた。福井と言えば、昔なら東尋坊か永平寺。今なら恐竜博物館か紫式部という事になるが、その方面の情報を期待した方には大変申し上げにくいのだけど、どれもかすってないな。まぁネタバレなしという点においては、これから福井へご旅行という方にも安心してお勧めできるコンテンツとなっております。  いつもならフィルムカメラをメインにとか言いつつ、ついついデジタルも連れて行ってしまう。

          フィルムカメラで歩いた福井

          DELTA400をミクロファインで現像してみた

           普段使いのフィルムを探す旅がまだ続いている。ISO100ならケントメア100で良さそうであるが、問題はISO400である。前回試したケントメアならフトコロにも優しいが、できればもう少し微粒子な方が使いやすい。かと言ってコダック系は普段使いが難しいような値段になってしまったので、頼みの綱はイルフォードだ。HP5プラス、DELTA400、XP2などがある。XP2なら粒子や階調がいいのは分かっているのだが、これはカラー現像なので、現像はお店に出すことになる。失敗は無いしすぐ現像で

          DELTA400をミクロファインで現像してみた

          使っているカメラについて語ってしまおう(OLYMPUS OM-4Ti)

          最初に買ったカメラはOM101  最初に使ったカメラというのは、後々まで尾を引くことが多い。確かに同じメーカーでないとレンズが使えなかったり、リングを回す方向が逆だったりとかで、仕方なく同じメーカーとなる事もあるが、時には同じメーカーでもマウントが変わってしまったりして、レンズが使いまわせないような事態になることもあるのに、やっぱり同じメーカーを使ってしまう。僕の場合は、最初のカメラがオリンパスのOM101というカメラだった。知ってるカメラのメーカーを挙げれば6番目か7番目

          使っているカメラについて語ってしまおう(OLYMPUS OM-4Ti)

          写真を味わう時間

           皆さんは写真を見返すことがあるだろうか。カメラがデジタルになり、スマホに変わって無限に写真が撮れるようになると、「とりあえず撮っておく」というような事が多くなり、気が付けば撮ったはいいが一度も見ていないような写真もたくさんあるのではないだろうか。運よくSNSにでも上げられたなら、1回くらい見るかもしれないが、増水したデジタルの川によって、すぐに海へと流されていってしまう。  未だにフィルムを使って写真を撮ったりしている自分でも、写真をプリントして見るという事がめっきり少な

          写真を味わう時間

          北陸で地味な工場夜景を

           スナップ以外によく撮影している分野に工場夜景がある。住んでいる北陸には、太平洋側のような大規模な工業地帯が無いし街の規模も小さいので、迫力という点ではちょっと弱いのであるが、その代わり雪を絡めたりして、ちょっと違った感じの工場夜景が撮れる。それと、工場夜景というのは、実は意外と撮れる場所が限定されてしまう場合が多く、誰かと似たような写真になりがちなので、人と違う写真が撮れる可能性はあると思う。 カメラは正直何でもいいと思う  最近フィルムをよく使っている僕の場合も、さす

          北陸で地味な工場夜景を