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新ブランド設立とリブランディングとの戦い
株式会社Huber.デザイナーのきわです。
この度、外国人旅行者向けに「オンライン」と「観光案内所」を繋ぐ
新ブランド「TRAVELERS Hub」を正式に発表致しました!
ガイドマッチング事業を行うHuber.がサービスを本リリースしてからの2年間に及ぶ試行錯誤の末に「TRAVELERS Hub」にたどり着くまでの葛藤、経緯、そして今後何を目指しているのかお伝えできればなと思います。
葛藤と課題感
この2年間、ガイドマッチングサービスHuber.を通し、訪日外国人旅行客の方々と、国際交流を望む日本人をガイドとして繋いできました。そこで生まれた体験は従来のツアーガイドと旅行者という関係ではなく、言葉の壁、国境の壁すらを超え、友だちをもてなすように、一緒に楽しむ体験で溢れていました。
サービスも成長し続け現在では、
①ガイドマッチングサービス「Huber.」
2017年10月に全国へ一斉公開。全国約7,000人の市民ガイド(2019年3月時点)が登録しています。
②ガイド&コンシェルジュ機能を持つ交流型の観光案内所「WANDER COMPASS」
東急電鉄株式会社と連携し2018年10月から渋谷、京都、別府に展開。
の2つの事業を運営しています。
ただ、β版のころから使い続けているこれまでのブランディングが今全国各地で生まれている最高に素敵な体験とはミスマッチしていることがずっと気がかりでした。
↑
悪くはないけど、少し落ち着いて、真面目な感じ。旅のワクワク感だったり、暖かい感じはない…。
さらに、ガイドマッチングサービスと観光案内所事業はバラバラに認知され、口コミはそれぞれ溜まっていくというもどかしい状況にも危機感をかんじていました。
なので事業をシームレスに繋ぎ、より日本に訪れる旅行者の人と国際交流をしたい、おもてなしをしたいと思ってくれているガイドの方たちが、両事業を通しより良い体験ができるよう、ブランドを統一する必要がありました。
よっしゃやるぞー!となったものの、当初社内で出た案はロゴの上に、枕詞として「TRAVELERS Hub」ってつけるので良いのではないか、という声があがっていました。
デザイナー視点でいうと、そんなことをしても何もブランド認知に繋がらないことはわかっていたので、新ブランドの方のブランディングも、ガイドマッチングサービスの方のロゴリブランディングも含め、まるっと考えさせてほしいと提案。ただ、サービスの計画上そんなに時間がかけれるわけでもなく、与えられた時間は2週間という短い時間。
2、2週間、、、、
やるしかない。
プロセス
サイトの改善と並行して行う新ブランドの立ち上げなうえに、期間は2週間。やるって言っちゃったけどどうしよう。。。
追い込まれているデザインチームは無駄なく、より効率的に新ブランドのロゴ等を作成する必要がありました。弊社のデザイナーは私とセブにいるMaeのリモートチームでやっているのですが、2人で話し合った結果、今回は
デザインスプリントで進めていくことに。
ツールは、リモートでブレストなどができるオンラインホワイトボードサービスMURALを使用し、理解フェーズを行い、それ以降のフェーズはslackとデイリーミーティングを行い進めました。
理解フェーズ
これまでガイドマッチングサービスと観光案内所事業に溜まったレビューをとにかく読みまくります。実際に使ってくれた人たちの声にヒントはある!
「めっちゃ素敵なことかいてあるよ〜!」
「これ、見て!感動して泣きそう!」
とレビューを見てテンションがあがっていきます。
その後は、私が前にやったユーザーインタビューを引っ張り出してきて、その情報、レビュー等全てを理解したうえで、今回の新ブランドとHuber.のリブランディングのアイディア出し。
どういうふうにブランド認知されたいか、どういう価値が提供できるか、そのなかでもブランディングにおいての優先順位はどこなのかをブレスト中。こういう所がやっぱりHuber.のサービス最高だとおもうんだよね!って熱く語るMae。
ムードボードもカテゴリーに分け着々とイメージが固まっていきます。
・目的整理
・課題整理
・SWOT
・ブレスト
・ムードボード作成
・ユーザインタビュー確認
・レビュー確認
・競合調査
上記を行い、1日目の理解フェーズは終えました。計5時間ぶっ通し会議で私もMaeもクタクタ。笑
新ブランドの方向性とガイドマッチング事業のリブランディングの軸が3本くらいに定まったのでそれをもとに発散フェーズに入ります。
発散フェーズ・決定フェーズpart1
方向性は形容詞等ブランディングを想起させるキーワードでグルーピングし、それぞれにテーマを振りました。
・ホームパーティーみたいに暖かいwelcomeな感じ
・個々の形は違うけど、集まると1つの集合体になるDiversityな感じ
・旅に出るワクワク感、旅人仲間のつながりを想起する感じ
発散フェーズでは決まった方向性をもとに、とにかくアイディア出し。
↑弊社CSのメンバーであるLeeさんが、「僕も考えてみたよ〜」って見せてくれた。やさしみ。なるほどな〜旗とか旅を想起させる具体的なものを抽象化してロゴにいれるのありだな〜とヒントを貰う。
Leeさんありがとうー!!!!
決定フェーズでは、この方向性で作成したらうまくいきそう!と2人が作成したラフを見ながら絞り込んでいきます。
Sprint2 発散フェーズpart2
2人で決めたラフをもとにイラレで具体的に作り込んでいき、さらに発散させていきます。
あ、あれ、、、、ちょっと見方によっては誤解をまねくよね?
っていう案もうまれちゃったり。笑
という感じでとにかく拡散&ブラッシュアップをしまくりました。
決定フェーズ
出揃った案は全部で7案。この中から社内メンバーで絞り込み、最終3案を社長に提案しました。社内のメンバーには途中経過も一切見せないでやってきたので、初めて会議で見せた時に
「おー!めっちゃ良い!」って言ってもらえたのは純粋に嬉しかったです。
・2週間
・リモートチーム
・たった2人のデザインチーム
・新ブランド立ち上げ
・ガイドマッチングサービスのリブランディング
とかなりハードなプロジェクトでしたが、やりきれて良かった…!!
最終決定
最終決定をすべく、さらにしぼった&ブラッシュアップした3案を社長に提案。
「これ良い!ワクワクする!」
一瞬で決まりました!笑
決まった新ブランドTRAVELERS Hubロゴと、Huberのリブランディングロゴがこちら!
↑ TRAVELERS Hubは全国各地にあり、現在すでに4拠点あります。
メインのロゴでは飛行機なのですが、店舗ごとに各地域を表すオリジナルロゴもあります。
↑ガイドマッチングサービスの方もロゴと名称をTRAVELERS Hub Huberに変更しカラーパレットに黄色を追加。暖かい感じに仕上がりました。
↑このHも独特の形をしているのですが、どういう意味かというと
左が日本に来てくれた外国人旅行者を迎えるホストやTRAVELERS Hubのスタッフを表していて、右がキャリーバックをひいてやってきた旅行者を表しています。
その両者が出会い、握手を交わす。
そんな、暖かい場所にTRAVELERS Hubをしたいという思いが詰まっています。
今後Huber.が目指すもの
Huber.のガイドマッチングサービスと観光案内所事業から、外国人旅行者も地元の人も、互いに「旅を通して新しい体験を求める同じような人たち」であるという大きな気付きが得られました。
そこで私達は、その双方を「TRAVELERS=旅人たち」と捉えようと考えました。どちらかが雇い主で、どちらかが奉仕するという関係ではなく、共に旅を良いものにしようとする仲間という関係になれた時に、どの旅行者にも、そしてホストにとっても、感動の大きい旅になっています。
そんな 「Traveler」 たちの「Hub」になる場所を、株式会社Huber.はこれから、オンラインとオフラインの双方を繋ぎつつ、作り上げていこうと思います。
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広報さまこが書いたこちらの記事も是非御覧ください〜↓↓
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