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いろいろ考察なども兼ねて
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記事一覧

【noteの続け方】noteを4年半続けられたのは初めての投稿の動機が全てだった。

よく晴れた土曜日。 今週はロンドンから妻の姉と、英国人の旦那さんが我が家に来て 一緒に日光に行き、昨日は筑波山に登りました。 今朝、彼らを見送りました。 本当に楽しい4日間でした。 今回海外からゲストを迎えるにあたって 全部屋を大掃除したのですが、せっかく スッキリしたので今後も維持しようと 午前中は改めて全部屋に掃除機をかけて 布団を洗って干して、お昼ご飯を食べました。 そして今、バルコニーの椅子に座って ぼんやりと考えています。 さて、何をしようかな。 さ

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ex④【リーサル・ウェポン2 炎の約束】a case in point. ディープ・ステート②

前回、「リーサル・ウェポン」を冠して映画感想と思いきやの大暴投を投げてみた。最初っからムリがあるのは承知のうえでの投球だったのだが、とりあえず放ってみた。ピッチャーの手から離れたら、あとはキャッチャーにまかせるしかないと思う。 まあ、映画自体も最初は一人の女性の飛び降り自殺から始まるし、ツイン・ピークスも 地元の女子高校生が他殺体となって発見され、もう一人の少女が錯乱状態のうちに保護される。その少女が州をまたぐ橋を渡ったことからFBIの管轄となり‥。また違う方向に話が飛んでい

ex③ 【リーサル・ウェポン】a case in point. ディープ・ステート①

先日、『【ヒッチャー】に見る犯罪心理とカリスマ性、承認欲求ついて考えてみた』と評して、誰しもが持つ、人間の弱さともいえる劣等感や、承認欲求からくる犯罪心理、カリスマ性についていろいろ考えてみたうえで並べたオードブルを引っ込めた。 先に片付けなければならない 殺人犯スコルピオ問題、否、ダーティ・ハリーの問題があったから。 刑事や警察といえば市民の平和維持などのため正義感に溢れ、規律正しく真面目、法令・法律を遵守するといった清廉潔白なイメージ。 しかし、実際にテキサスタワー乱射事

【南東からきた男】入院患者32人。気づくと33人目の患者がいた。

(86 アルゼンチン) ブエノスアイレスの片田舎にある精神病院にて、入院患者32人を担当するデニス医師。気づくと33人目の患者がいた。 彼は病院内にある教会のオルガンをひいていた。 単なる振動の流れに人は感動する。その魔力は楽器にあるのか? 演奏者にあるのか‥曲自体にあるのか? 或いは聴くもの側の彼らの中にあるのか‥。 彼らが感動している事を理解できても、私は感じる事ができない 誰も知らぬ 演奏者は自らランテースと名のった。 別の世界から来たという。彼は宇宙人なのか  この3

【南東からきた男】全部で32人のはず。33人目の患者は何者だ?

先ほど、この作品について触れたが、こういった玉蟲作品はしばらく病めて退屈しない。お薬飲むか・・。 ガープの世界や、ブリキの太鼓みたく病み付きって感じもないのだが・・。 ドコをどう切り取るかによっても様々な顔を見せるタマムシ色をした作品のレビューは本当に難しい。 あえてソコの雰囲気でも出せればと、毎度ながらに着地点もなしに言葉をボークで投げまくってみる。 でも大丈夫。 言葉のキャッチャーが強引にストライクに見せてくれる・・。 そもそもボークは反則なのだが、言わなきゃ

【地獄のヒーロー2】ブラドック大佐に学ぶ捕虜のなり方

【地獄のヒーロー2】Missing in Action 2: The Beginning 1985 米 1972年のベトナム戦線。 ヘリコが砲撃を受け不時着。 間一髪難を逃れたブラドック大佐ら5人の兵士たちは、ベトナム軍の捕虜になってしまう。 終戦後も彼らは、イン大佐が支配する収容所で強制労働と拷問に苦しみ続けている。 本国では彼らは行方不明者とされ その生死すら定かでない ジュネーブ協定違反であると非難するブラドック大佐(チャック・ノリス)に対して、イン大佐は「君たち

【絶壁の彼方に】(50英) もし、手術する患者が恐怖政治の独裁者であったら‥

外科医のマーロウ医師はロンドン滞在中、独裁国であるボスニア国より招待をうけた。 自国の医師たちのために公開による手術を行って欲しいというものであった。 マーロウ医師は、その国の医学のためと、その要望をのんだ。 しかし、その手術を受ける患者が、ボスニアで恐怖政治を執っている独裁者ニバ本人であり、それは独裁国家にとって最重要機密であった・・。 しかも彼が手術後に急死してしまったことから、博士は秘密警察から命を狙われ、国内を逃げ回るはめに陥る。 政治的寓意を多分に含んだイギリ

【愚か者の日】(81年西独)鬼才!ヴェルナー・シュレーター監督の衝撃作!

(81年西独) 監督 ヴェルナー・シュレーター 主演 キャロル・ブーケ 女性だけの精神病院を舞台に、裕福な家庭に生まれ不自由なく生活しながら、心は深い闇に閉ざされている一人の女性を通して、人間の狂気の奥に潜むものを描きだした衝撃的な作品。 主演は「007/ユア・アイズ・オンリー」のボンドガールの他、「美しすぎて」のキャロル・ブーケ。まさに一糸纏わぬ姿で狂気ともとれる体当たりの演技で熱演。それまでにない言わば汚れ役でありながら、一層輝きを増した美貌に、ただただ圧倒された。 ニ

ex①【ヒッチャー】に見る犯罪心理とカリスマ性、承認欲求ついて考えてみた(最終修正版←今んとこ)

実は先日「プラトーン」について書いていたところ、このバーンズ曹長のもつ雰囲気というか、ちょっと違うのだけど「ヒッチャー」のジョン・ライダーが脳裏に浮かんだ。 久しく好敵手を探し、モンスターと化した自分を殺してくれる存在を探し求めているようにも思えた。 自分に畏怖の念を抱く小動物のような存在でしかなかった、ただの若者を極限まで追い詰め、自分を殺せる存在にまで育て上げているように。 今回取り上げる「ヒッチャー」については高校生の頃にレンタルビデオで借りて、おすぎ(※注1)し

ex②【ダーティ ハリー】デュー・プロセス「考えているな。弾が残っているかどうか。俺にも分からん。」

先日、『ex①【ヒッチャー】に見る犯罪心理とカリスマ性、承認欲求ついて考えてみた』と評して、誰しもが持つ、人間の弱さともいえる劣等感や、承認欲求からくる犯罪心理、カリスマ性についていろいろ考察してみた。 結論として、生まれ育った環境のちがいこそあれ、誰しもが、心の弱さや欲望などを抱えて生きている。そしてその弱さを克服した者、自身の弱さと闘い生きる術を身につけた者に何らかのカリスマ性を見出す者すら現れる。 ジェイソンやマイケルみたいなモンスターの類と同等の惨劇しか生み出さない