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「人生を犠牲にしている感覚がなくなった」保育園留学の事業成長を支えるファンサポートリーダーは、三児の母。
キッチハイクが力を入れて取り組んでいる事業として、「保育園留学」があります。1-2週間家族で地域に滞在する、こども主役の暮らし体験です。こどもは地域の保育園に通いながら、家族で滞在することができます。2021年11月にスタートして以来、留学先は増え続け、今では全国約50地域に滞在可能に。これまでに1800家族、6000名以上の方々が利用しています。
保育園留学で、参加者とのコミュニケーション役であるFS(ファンサポート)チームに所属し、リーダーを務めているのが、狩野香里(かりの かおり)さんです。3児の母でもあり、明るくエネルギッシュな仕事ぶりで周りからの信頼が厚い狩野さん。キッチハイクのどんなところに魅力を感じているのか。「FS」とはどういった業務なのか。仕事についてのお話を通して、狩野さんの人柄も紐解いていきます。
生き物のように成長し続ける事業を、オペレーション面から支えたい
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ーー狩野さん、今日はよろしくお願いします! まずは現在所属されているチームについて教えてください。
私が所属しているのは、FS(ファンサポート)チームです。主な業務は、保育園留学に参加するご家族のサポートと、留学先の保育園や地域とのリレーション構築。ご家族が問題なく保育園留学を満喫できるよう、システムやプロダクトの改善を行いながらオペレーション設計をしています。また、ご家族からいただくご指摘に対応するのも私たちの仕事です。
一般的な企業ではCS(カスタマーサポート/サクセス)と呼ばれるポジションですが、キッチハイクでは、ご家族を「カスタマー」ではなくこの事業に共感してくださる「ファン」と捉えているため、FS(ファンサポート)という名前をつけています。参加されるご家族には、サービスを利用するだけではなく、私たちとワンチームになって留学先の地域を一緒に盛り上げていただきたいと考えているんです。
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ーーFSチームの仕事で、もっとも大切なことはなんでしょうか?
保育園留学という事業の成長を妨げないよう、柔軟に動くことです。事業はまだまだ完成形には至っておらず、生き物のように日々変化しています。当然必要なオペレーションも都度変わるので、きれいなオペレーションを組むことより、いかに臨機応変に対応できるかが重要なんです。
実際、私が入社したタイミングと今では、オペレーションの内容は大きく変化しています。当時は保育園留学がスタートして1年ほどしか経っておらず、サービス規模も小さかったため、予約はGoogleフォームで受け付けていました。お申込みがあればメールでご連絡をして、必要な資料をお送りして……というやり方でしたが、お申し込みが増えるにつれて、無理が出てきて。この2年間は、オペレーションのやり方を見直しつつ、自社開発の予約システムを新たに導入するなど大規模な交通整理をしてきました。
現在の留学先は約50地域ですが、今後も80地域、100地域とどんどん規模を拡大させていく予定です。サービスは引き続き変化していくし、場合によっては方針が大きく変わって一からオペレーションを再考しなくてはならない可能性もあるでしょう。もしそうなっても現状に固執せず、新しいオペレーションのあり方を模索するつもりです。
ーー狩野さんは、チームリーダーを務めつつ子育てにも奮闘しています。両立はやはり大変ですか?
たしかに子育てには不測の事態が多く、バタバタすることもあります。でも、地域リモートなので自分で働く時間を調整できるし、他のメンバーを頼ることもできるから安心です。現在チームメンバーは8人いるのですが、全員女性で、8割がママさん。おたがいさまの気持ちでサポートし合える、とても働きやすい環境です。
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世界一周の旅へ。多様な価値観に触れ「正解なんてない」と気づけた
ーーここからは、狩野さんのバックグラウンドについて聞かせてください。
大学時代は、ホスピタリティ・ツーリズム学部に所属していました。キャビンアテンダントや旅行代理店を目指す人が多い学部でしたが、私が憧れていたのはウェディングプランナーです。
もともとイベントごとが大好きで、学校の文化祭や、地元・千葉県成田市の成田祇園祭を心から楽しんでいました。成田祇園祭では、自治体の運営チームに入って準備にも携わっていましたね。イベントって、本番の成功に向けてなにもないところから一つひとつ積み上げていきますよね。その感覚が大好きだったから、将来は結婚式に携わったら楽しいだろうなと、自然と思うようになったんです。結果、卒業後は希望通りにブライダル業界に進むことになるのですが……その前に、大学時代にした大きな経験についてお話させてください。
学生の頃の私は「今とは違う環境を知りたい」という漠然とした好奇心を持っていました。学校の友人や地元のお祭りで出会う人たちは、みんな多かれ少なかれ自分と似た価値観なので、もっと広い世界を見てみたくなったんです。そんなときに偶然、世界一周の船旅に関するポスターを見つけ、勢いで応募してみました。
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大きな船に乗り込み、3ヶ月ほどかけて世界を巡り、さまざまな国に寄港しました。たくさんの思い出ができたのですが、一番印象に残ったのは船上での時間です。移動が長いので船内サークルのようなプログラムが用意されていて、私は沖縄の伝統芸能・エイサーを踊るサークルに入りました。年齢もバックグラウンドもさまざまな人たちと、密に過ごす日々。今まで通りに生きていたら一生交わることがなかったであろう人たちと出会い、自分とは異なる価値観や考え方に触れました。次第に、今まで自分が正解だと信じてきたものが、必ずしも正解とは限らないのだと思うように。今につながる、大切な気づきを得た経験でした。
ーー世界一周で大きく成長したんですね。その後、念願のブライダル業界に入ってみていかがでしたか?
サービス事業部というところで、業務効率化や業務改善、売上管理などに携わりました。憧れの仕事だったので、とても楽しくやらせてもらいましたね。ブライダルの仕事って、当日必要なものが届かないとか、挙式直前に喧嘩してしまうなどのトラブルが随時発生するんです。おかげで、予期せぬ出来事への処理能力がだいぶ鍛えられたと思います。7年ほど働き転職しました。
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こどもに誇れる仕事をしよう
ーーキッチハイクと出会ったきっかけは?
『Wantedly』で「保育園留学」というワードを目にしたのが、最初の出会いです。当時こどもが幼稚園児だったこともあり、なんて面白いサービスなんだろうと興味津々になりました。実は私自身、こどものときに2週間ほど山の中で暮らす体験をしたことがあって。いつもと違う環境で自然に囲まれて過ごしたことが、大人になっても強く記憶に残っているんです。だから我が子にもそんな経験をさせたいと常々思っていたのですが、なかなか機会がなかった。そんなときに保育園留学というサービスに出会い、感動して自分も運営側に立ちたいと願うようになりました。
キャリアプランという面でもキッチハイクは魅力的でした。仕事は人生の大部分を占めるものだからお金を稼ぐためだけではなく、打ち込みたいし、成長したい。そんな私の心を掴んだのが、キッチハイクの「人生を謳歌する」というキャッチフレーズでした。ここなら豊かな未来を描けるのではないかと思ったのを覚えています。
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ーー入社して2年が経ちました。特に印象に残っている出来事はありますか。
たくさんあります。たとえばご意見をくださったご家族が、やりとりを経て最終的に喜んでくださると、こちらも嬉しくて印象に残りますね。私はチームリーダーなので、ご家族からのご指摘に対応する「最後の砦」のような立ち位置。一件一件思いを汲み取り、本音に寄り添って提案する姿勢を大切にしています。
またご家族サポートの枠を超えて、より良い予約のオペレーション構築や予約システムのUI/UX設計など、仕組みづくりの仕事もさせてもらっていてとても刺激的です。保育園留学事業の成長に必要だと思ったことは、担当業務外でも未経験の領域であっても挑戦できる環境なので、これからも積極的に新しいチャレンジを続けようと思っています。
――狩野さんが仕事を頑張れる原動力は、どこにあるのでしょうか?
シンプルですが、保育園留学というサービスの素晴らしさを信じているから頑張れるのだと思います。
実は私、入社後にこどもと一緒に保育園留学を経験したんです。保育園留学に協力くださっている園の先生方は、こどもの成長や学び、未来について熱い想いを持たれています。そこで、私も留学先の保育園の先生に、日頃抱えている子育ての悩みをお話ししたんです。すると、先生がとても親身に聞いてくださり、私は気づいたらポロポロと泣いていて……。日常生活ではなかなか得られない温もりあふれる時間を過ごすことができて忘れられない経験になりました。保育園留学は、親子の未来につながるサービスだと思います。だからこそ、もっと多くの親子に知ってほしいし、ぜひ経験してほしい。そんな気持ちが私のモチベーションです。
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――ずばり、今「人生を謳歌」できていますか?
はい! もちろん悩むことはありますが、それも含めて充実した毎日です。私は本来、仕事というものに対して「こどもに使えるはずの時間を、どこかの会社に捧げなくてはならない」という感覚を強く持っていました。でも今は、大切な時間を犠牲にしているという感覚はないんです。「私はこういうことがしたくてキッチハイクで働いてるんだよ」とこどもたちに胸を張って話せています。こどもに誇れる仕事ができているのは、とても幸せなことですね。
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――そんな狩野さんの、今の目標は?
FSチームのリーダーとして、引き続き質の高いオペレーションを追求したいです。FSはいわゆる守備の仕事。守備に不安があると、事業成長につながる新しいアイデアが出たときにフルスロットルで攻められなくなるので、本当に大切なポジションだと自負しています。チームのみんなにも「攻めのための守備」の重要性を認識してもらい、ますます一丸となって取り組んでいきたいです。それぞれ子育てなどの制約がある中ですが、キッチハイクのカルチャーを丁寧に伝えることで、チームをまとめていこうと思います。
――応援しています。最後に、働く先を探している人に向けて、キッチハイクの魅力を教えてください!
私たちキッチハイクの素晴らしい点は、称賛し合う文化があるところです。一緒に働くメンバーに対する感謝やリスペクトをストレートに伝え合う人ばかりなので、常にポジティブな声が溢れています。こんな職場はなかなかないと思いますね。
また、挑戦できることの幅が広いのも、キッチハイクのいいところ。ひとつのセクションで完結するのではなく、いろんな業務にチャレンジできるので、自分の専門性を高めたい人も、幅広くトライしたい人も、思いっきり働けるはず。みんなで高め合えるめちゃくちゃ面白いフィールドだと思うので、ぜひ仲間になってください!
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キッチハイクの「らしさ」
さまざまなバックグラウンドを持つメンバーが集まるキッチハイク。共通する質問を通して、キッチハイクの多様な個性と多角的な魅力を紐解いていきます。
①キッチハイクで好きなカルチャーは?
「同じ釜のメシを食う。」
どの局面においても、最後は人と人。オフィスに集まるときは一緒にみんなで食卓を囲むのがキッチハイクスタイルなのですが、心を通わせるこのカルチャーがとても好きです。
②キッチハイクで出会った印象的な言葉
「ノブレス・オブリージュ」
キッチハイクに入り初めて知った”貴族は義務を負う”というフランス語に由来する言葉。自分には全く縁遠い話だと最初は感じましたが、影響の大きい小さいは考えず、今の自分が何を与えられるか、という視点を持つことを考えるきっかけとなりました。
③社内でリスペクトしている人は?
上長のはる(青木晴隆/執行役員・保育園留学統括)さん。
穏やかなのに信念と情熱があり、チームみんなが迷わないように常に方角を示してくれる存在。
いろいろなリーダーの在り方があると思いますが、はるさんは自ら示してチームの士気を高めてくれるので学ばせてもらうことがとても多いです。
④入社してびっくりしたことは?
”勝手にやる”と賞賛される。
やるべきことが見えているとき、確認や承認を待たず、変えていくことができる環境に入社当時はびっくりしました。
⑤あなたにとってキッチハイクとは……
ジブリが好きなので、、、ラピュタで例えると「飛行石」。
”働く”という枠だけに収まらず、日々の暮らしや人とのつながり、新しい方向性や可能性を照らしてくれる存在です。
取材・執筆 安岡晴香
編集 株式会社ツドイ
▼未来のメンバーへ
キッチハイクでは、保育園留学のサービス拡充に向け一緒に進んでくれる、新しい仲間を募集しています。ぜひご応募お待ちしています。
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