林檎たっぷり。玄米粉で作る「素朴なクランブル」レシピ(グルテンフリー・植物性・白砂糖不使用)
いよいよ12月に突入し、2021年も残り1ヶ月を切りましたね。
来年はどんな1年にしたいか…ぼんやり考えつつ、今年中にやっておきたいことについてもアレコレ、頭の中を整理している今日この頃です。
そんな中、のんびーり試作を続けていたクランブルが良い感じになったので紹介することにしました!年末のこのタイミングなのにきらきら華やかな何かではなく、とっても素朴なおやつ。笑
ハレの日の食事は素敵だけれど、それでも私たちのカラダを作っているのは「ケの日の台所」から生まれる日々の食事。年末年始に突入するこれからの時期「美味しいもの食べ過ぎちゃってカラダ重いなー」なんて感じた時に、思い出してもらえたらうれしいです。
イギリス冬果物の定番りんごと植物性バターのこと
北国の秋〜冬は、美味しいりんごの季節。ロンドンの市場にも様々な種類のりんごが並びます。日本の北国、岩手県出身の私にとっては国が違えどお馴染みの光景。
りんごはそのまま食べても美味しいけれど、加熱しておやつ・ジャム・ソース色々な楽しみ方があります。
ここ英国生まれのクランブルは、りんご以外にベリー・ルバーブ・桃・洋梨など食べ方は様々ありますが、その中でも王道りんごとの組み合わせは一番しっくりくるような気がするし、オーブン稼働率がグンとアップする冬場にぴったりのひと品。
今回は、乳製品不使用の植物性バターを活用するレシピを作りました。
植物性バターはマーガリンとは異なり、良質な植物性油脂や豆の成分などが配合され、乳製品・大豆・グルテン・乳糖・ナッツ・保存料など、アレルギー物質などの除去にも配慮されたからだに優しく料理にも活用しやすい質感のバター代替品なのです。(※原材料の詳細は商品により異なります。購入時には内容をしっかり確認してくださいね。)
最近は日本でも入手しやすくなっているようですよ〜!
これまではココナッツオイルや菜種・ごま油などの、植物油をレシピ作りに使うことが多かったのですが、時間が経つとべしゃっとしてしまったり…
作り出すのが難しい食感・質感もあるのでこのバター代替商品によって作れるものの幅が広がるような気がしています。
私自身はグルテンの遅延型アレルギーになったことをきっかけに、グルテンと一緒に摂ることで腸内環境の悪化に拍車をかけるというカゼイン(乳成分の一部)の摂取をできるだけ少なくしようと、特に自宅での食事においてはグルテンと合わせ乳製品も除くよう心がけているのですが…
日本人は体質的に乳糖を分解できない人が多いと言いますし、様々なアレルギー体質の人でも美味しい食事・おやつを安心して食べられるように、こういった商品がどんどん普及していくとうれしいな!と感じているのでした。
というわけで、植物性バターの活用方法を、レシピとともに紹介したいと思います♪
「りんごのクランブル」作り方
材料
美味しく作るポイント&材料について
○乳製品不使用(植物性)バター
乳製品がOKの方は、動物性バターでどうぞ。
食物性バターは動物性バターに比べ溶ける温度が低いので、作業中はなるべく素手で触る時間を短くし、こまめに冷蔵庫で冷やすことで美味しいクランブルに仕上がります。
○粉類について
玄米粉は製菓用米粉に替えてもOKです。
ナッツNGの方は、アーモンドパウダーをオーツ粉・そば粉など、食べられる別の粉で代用してみてください。
○りんご
皮は栄養素の宝庫!できるだけ皮ごと使いましょう。オーガニックのものでなく農薬等が気になる場合は、重曹水洗いもおすすめです!りんごの種類により、甘味や酸味煮崩れ具合に違いが出るので、お好みのりんごで作ってみてくださいね。
わたし自身は酸味あるりんごを加熱して食べるのが好きなので、今回は英国の調理用りんご「Bramley(ブラムリー)」を使いました。※とても酸っぱいので酸味苦手な方は要注意ですよ〜日本で作るなら紅玉がいいなあ。
○シナモン
好き嫌いがわかれると思うので、入れる量または入れる入れないはお好みで調整してください。
レシピ動画
動画による作り方の流れはこちらで紹介しています。下の画像をクリック♪
手順
⒈ オーブンを180℃にあたためておきましょう。りんごは洗って表面の水分を拭き取ります。
⒉ 乳製品不使用バターを小さく(目安1cm角)刻みます。オーブンペーパーなのど上にのせ作業するとベタつかずオススメです。冷蔵庫へ入れ使うまで冷やしておきましょう。
⒊ りんごは皮ごと使います。芯を取り除いてから一口大になるよう切っていきましょう。
大きめのボウルに移しお好みでシナモンをまぶします。全体に馴染むように混ぜ合わせましょう。
⒋ 別のボウルを用意し、玄米粉・アーモンドパウダー・片栗粉・きび砂糖・天然塩を入れ全体を混ぜ合わせます。
冷蔵庫から冷やしておいたバターを出し、粉類に加えましょう。
混ぜ合わせやすくなるようにバターに粉をまぶします。
カードを使い、バターを細くするよう刻みながら粉類と混ぜ合わせていきましょう。※カードがない場合は手で混ぜるのではなく、スプーンやフォーク、フライ返しなど、使いやすいもので代用してみてください。
バターが細かくなったら、バニラエキストラクトを加え混ぜましょう。
最後は手を使い、すり合わせるように粉と馴染ませていきます。この時、手の温度でバターが溶けると、生地が団子状にまとまってしまうため手数はなるべく少なめに手早く作業!することがポイントです。
クランブルができたら、焼く直前まで冷蔵庫で冷やしておきましょう。
⒌ 耐熱皿を用意し、工程3のりんごを入れ表面が均一になるよう整えます。
冷蔵庫からクランブルを出し、りんごを覆うように乗せましょう。
⒍ 180℃のオーブンで40〜50分焼きます。
※焼き加減はオーブンの種類により差があります「クランブルがきつね色になるまで」が目安です。
寒い季節は焼きたて熱あつを召し上がれ!少し冷めるとクランブルがサクッとするのでそれもまた好き。
今回紹介したレシピは、食べるタイミングや食べる人の好みに合わせて調整できるよう、甘さ控えめの仕上がりです。
朝食としてそのまま食べても違和感はなく、ヨーグルト・ナッツ・ドライフルーツなどを添えるのもオススメですよ〜。メープルシロップ・蜂蜜とも相性◎
おやつとして食べる時は、アイスクリーム・カスタードクリームなど、お好みの甘さをプラスするとちょうど良い。
クランブルは作り置きができるので、生地がひとつに固まってしまわないようフリーザーバッグなどに広げて入れて冷凍庫へ。
食べたい時にすぐに作れ便利ですよ〜!
こんな大胆アレンジも。りんごを半分にして芯をくり抜き、シナモンを振ってクランブルを乗せ焼いただけ!
また、ごくシンプルな材料で作った味にクセがないクランブルなので、りんご以外の果物にも合わせやすく、マフィンやケーキなど他のお菓子づくりにも活用しやすいのがおすすめポイント♪
ヘルシーだけど美味しい、熱っつあつの林檎たっぷりクランブルで、寒い冬のおやつ時間を楽しんでもらえたら嬉しいです。
それでは、また♪
※レシピの転用・転載はご遠慮ねがいます。