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きたはまなお
2021年5月16日 14:38
論語は孔子が言った言葉のみを記録してあるものなので、どんな状況で言ったのか、いつ言ったのかなどが不明なため、専門家によって様々な解釈があったり、真逆なことを言っていたりする。そこが面白いところでもある。読み手の状況に合わせて、好ましいと思う解釈を選ぶことができる。この3つの章句は、それぞれ別の状況で言われたことなのだろうが、共通して徳を身につける姿勢について説いている。一連の流れとして読んでも
2021年5月9日 19:09
先日の人間塾の課題本は「徒然草」だった。古典から学ぶというのが趣旨だが、古典文学が取り上げられることはあまりなく、徒然草もちゃんと読んだことがなかったので良い機会だった。吉田兼好と習った記憶もあるのだが、それは不適当らしく兼好法師が正しいとのこと。奇しくも、NHKの「知恵泉」でおひとりさまのお手本として取り上げられていた。フリーランスの先駆者としても取り扱われていて、ビジネス書としても読み解い
2021年1月17日 13:46
興味があって手を出してみたものの、見事に撃沈した本が何冊かある。そのひとつが『論語』だ。初めて興味を持ったのは、20代の頃。同年代のサッカー選手の中田英寿さんが愛読書だと言っていて、そんなに面白いのかと思い手に取ってみた。しかし少し読んで、「まぁ言ってることはもっともだけど」くらいで読み終えることは出来なかった。その本が面白くなかったのかと、別の本も読んでみたがやはり読み終えられず、読みたいけ
2021年2月7日 22:29
セネカ(大西英文訳)「生の短さについて 他二篇」という本が、今月の人間塾での課題本だった。本会には参加できなかったのだが、良い本だったので紹介したい。ローマ時代のストア哲学者(ストア哲学についてはまたいつか)セネカの書いたもので、『生の短さについて』『心の平静について』『幸福な生について』の3つのことについて書いてある。今回はその中から『生の短さについて』 を取り上げる。この篇は、どう生き