きたはまなお

神戸生まれ神戸育ちの大阪在住。根っからの関西人。 人間力を上げるために、古典と言われる本や論語を勉強中。 趣味は、海にまつわるあれこれ、音楽(特に洋楽、ジャズ)、読書、建築、ファッション、芸術全般。 好きなこと、興味があることについて書いています。

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【てんこ盛り】フェイクスピア

タイトルを聞いた時から、面白そうでしかないなと気になっていた、NODA •MAPのフェイクスピア。舞台初心者と言っても良いくらい、舞台を見たことがないのですが、そんな私でも響くところが大きい舞台でした。 シェイクスピアの劇がベースかと思っていましたが、お芝居が始まってみると、舞台は恐山?! シェイクスピアに恐山って盛り込みすぎやしませんか。と思っていたら、サン=テグジュペリ、星の王子様が出てくるわ、最後の30分にはまさかのモチーフも出てくるわで、全部盛り感半端ない。 コロ

    • 【論語】続けること、ねばりの大切さ

      論語は孔子が言った言葉のみを記録してあるものなので、どんな状況で言ったのか、いつ言ったのかなどが不明なため、専門家によって様々な解釈があったり、真逆なことを言っていたりする。そこが面白いところでもある。読み手の状況に合わせて、好ましいと思う解釈を選ぶことができる。 この3つの章句は、それぞれ別の状況で言われたことなのだろうが、共通して徳を身につける姿勢について説いている。一連の流れとして読んでも興味深い。 子曰わく、吾未だ徳を好むこと、色を好むが如くする者を見ざるなり。

      • 【元祖名作エッセイ】徒然草

        先日の人間塾の課題本は「徒然草」だった。古典から学ぶというのが趣旨だが、古典文学が取り上げられることはあまりなく、徒然草もちゃんと読んだことがなかったので良い機会だった。吉田兼好と習った記憶もあるのだが、それは不適当らしく兼好法師が正しいとのこと。 奇しくも、NHKの「知恵泉」でおひとりさまのお手本として取り上げられていた。フリーランスの先駆者としても取り扱われていて、ビジネス書としても読み解いている。出家をすることで身分の違いも超えて人付き合いをしてきたようだ。極楽往生を

        • 【論語】当たり前をやり続ける

          子曰く、出でては則ち公卿に事(つか)え、入りては則ち父兄に事う。喪の事は敢えて勉めずんばあらず。酒の困(みだれ)を為さず、何にか我に有らんや。 先師が言われた。「役所に出ては、公卿(高官)によく事え、家に在っては、父兄に善く事える。葬い事には及ぶ限りつとめる。又酒を飲んでも乱れることはない。そのほか私に何があろうか」 『仮名論語』論語普及会編 内容としてはいたって普通、当たり前である。お酒の失敗の多い私には耳の痛い章句ではあるが。ただ、平凡なことを完全に守るということは、

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          最果タヒ展と食わず嫌い

          『最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。』へ行ってきた。 恥かしながら最果タヒさんの詩を読んだことはなく、それどころか詩への苦手意識もあったが、インスタレーションとのことで私でも楽しめるかもと思ったのだ。 会場にあるのは、作品があなたに読まれ、初めて意味を持つものであってほしいと願う、最果タヒによる「詩になる直前」の言葉たち。それらを追いかける体験を通して、自分の心が動く言葉やその瞬間、あるいは目が無意識に読んでいる感覚に気づくよ

          最果タヒ展と食わず嫌い

          【スープが飲みたくなる映画】世界で一番しあわせな食堂

          ちょっと心がクサクサしてたので、トゲが抜けるような映画を観たくて。 キャッチコピーは「人生が温まる料理はいかがですか?」 その名の通り、観ている2時間、ホワーンと温かくなる映画でした。 フィンランドの田舎町で食堂を営むシリカ。その食堂に突然現れた、中国人の親子チェンとニュニョ。 人を探しているようだけど、お互いに片言の英語なので要領を得ないまま、腕利きの料理人だったチェンがひょんなことから食堂で中華料理を作ることになる。美味しい上に体調が良くなると評判になるが… ストー

          【スープが飲みたくなる映画】世界で一番しあわせな食堂

          【希望と絶望の混在する映画】すばらしき世界

          前日につい「誰も知らない」を観てしまい、タイトルとは裏腹に、なんの救いもない映画なのかと思い込んで観に行った。 人生の大半を刑務所で過ごした元ヤクザの三上が、10年ぶりに出所し、今度こそカタギになると決心するところから物語は始まる。 自分を守るために見ないふりをすること、勇気ある撤退をすること、それは正しいのかどうかわからない。ただ、それを選ばざるを得なかった三上は、そんな自分のことを好きだとは思えなかっただろうな。人はひとりで生きてはいなくて、誰かを支えて支えられて関係

          【希望と絶望の混在する映画】すばらしき世界

          【映画】ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢

          古くは「Sound of Music」から「天使にラブソングを」や「8 Mile」「LA LA LAND」など、音楽を扱った映画には大好きなものが多い。その中に、また一作加わった。 音楽を扱ってはいるが、音楽に興味がない方にも楽しめる一作。 原題は「The High Note」  直訳したら「高音」なのかな。勝手な理解として、人生の高音域をどうやって出すか、みたいな感じに捉えた。 キッカケは音楽観に行くキッカケとなったのは、主演のトレイシー・エリス・ロスがダイアナ・ロスの娘

          【映画】ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢

          ジャズは難しい?

          ジャズって難しい。ジャズは、大人が聞くもの。知識がないと楽しめないもの。 20代後半までずっとそう思っていた。 ジャズとの出会いと食わず嫌い初めてジャズというものを知ったのは、確か山田詠美さんの小説だかエッセイだかで、10代後半だった。その頃は山田詠美さんの書く世界に憧れていた。それと共にその世界は遠いもの、非現実的なものに感じていた。その中に出てきたので、大人が聞くものというイメージが出来上がったのだろう。 そして、ジャズ喫茶やジャズバーなど、他のジャンルにはないこれら

          ジャズは難しい?

          「時」を生かすか、浪費するか

          セネカ(大西英文訳)「生の短さについて 他二篇」という本が、今月の人間塾での課題本だった。本会には参加できなかったのだが、良い本だったので紹介したい。 ローマ時代のストア哲学者(ストア哲学についてはまたいつか)セネカの書いたもので、『生の短さについて』『心の平静について』『幸福な生について』の3つのことについて書いてある。 今回はその中から『生の短さについて』 を取り上げる。この篇は、どう生きてどう死ぬか、について語られている。 生の短さについて私たちの人生にはわずかな

          「時」を生かすか、浪費するか

          気高く生きるために、武士道

          武士道と聞いて、何を思い浮かべるだろうか。 私は、切腹、強い克己心、武士は食わねど高楊枝くらいだった。小説などで切腹のシーンを読むと、現代とはまるで異なる死への覚悟の持ち方、1本筋の通った生き方は恰好よくは思えたが、現代に通じることがあるとは思えずそういう精神があったんだな、というくらいだった。 武士道に興味を持つきっかけとなったのは「葉隠」(奈良本辰也 訳編)を読んでからだ。本来は十一冊もある冊子だったそうだが、その中からテーマごとに配列し直して、分量もかなり減らされてい

          気高く生きるために、武士道

          永遠の憧れ サガンの世界

          「これを18歳の女の子が書いたなんて…」 初めて「悲しみよ こんにちは」を読んだ時、とても衝撃を受けた。20代前半だっただろうか。 小説の良し悪しは始めの数行で決まる、と誰かが書いていたが、数々読んだ小説の中でも特に印象深い冒頭だ。 ものうさと甘さがつきまとって離れないこの見知らぬ感情に、悲しみという重々しい、りっぱな名をつけようか、私は迷う。 「悲しみよこんにちは」 サガン(朝吹登美子訳) 「悲しみ」をこんなふうに表現するんだ。 その頃、私は女流作家に没頭してい

          永遠の憧れ サガンの世界

          論語って面白い!

          興味があって手を出してみたものの、見事に撃沈した本が何冊かある。そのひとつが『論語』だ。 初めて興味を持ったのは、20代の頃。同年代のサッカー選手の中田英寿さんが愛読書だと言っていて、そんなに面白いのかと思い手に取ってみた。しかし少し読んで、「まぁ言ってることはもっともだけど」くらいで読み終えることは出来なかった。その本が面白くなかったのかと、別の本も読んでみたがやはり読み終えられず、読みたいけど読めないものという分類に入れていた。 人間塾でいろいろな本を読む中で、「論語

          論語って面白い!

          自己紹介にかえて座右の書を〜修身教授録

          一般社団法人人間塾という、字面だけ見るとなんだか堅そうな、ヤバそうな感じのする読書会に月1回(不真面目なので2、3ヶ月スキップすること多々)参加している。 突然だが、私は何かを続けることがとても苦手だ。社会人になって20年以上経つのに仕事は長くて6年(短か!!)、習い事は小学校の時に初めたピアノ、サッカー、スイミングから大人になってかじった英会話、ジャズボーカル、香道、ウッドベースと最短で3ヶ月、長くても3年しか続かなかった。我ながらよくもこれだけ手を出してはあっけなくやめ

          自己紹介にかえて座右の書を〜修身教授録