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発達障害当事者の手帳術2025
2025年こそは手帳を使う習慣をつけたい!
と、強く思っています。
脳の基質のせいで過去のことを感情も丸ごと鮮明に記憶していて、悪いこと・嫌なことがつい昨日のことのように思えます。
意識して『今日のよかったこと』を覚えておかないと、「今日も昨日と同じ嫌な1日だった」と思い込んだまま底辺の自己肯定感を更新することになります。
それを防ぐために、小さくても『いいこと』を記録しよう! と思った次第です。
記録が長続きしない……
ですが、長い人生の中で記録をつけることがまったく長続きしません。
ほぼ日手帳は10年買い続けましたが、長くても3月までに挫折しました。
坂本真綾さんのエッセイに憧れて始めた3年手帳も、1年目の5月で止まりました。
ほぼ日手帳は1日1ページと書ける量が多いので、一日の何もかもを書かなければいけないとプレッシャーを感じました。
簡易家計簿としてレシートを記録しようとしたら溜めてしまい、「明日回しにしよう」が続いて結局書くことが重荷になって止まった年もありました。
3年手帳は、「3年後に残るものを書かなければ!」というのがプレッシャーになりました。
小さい手帳を使おう!
今年こそは! と気合いを入れても根性では何も解決しないので、続けるシステムを模索しました。
そして、「もっと記載欄の小さな手帳を導入した方がプレッシャーにならなくて済みそう!」という暫定的な結論に至りました。
noteで #わたしの手帳術 タグを探すと、多彩な手帳術を書いている人もいます。
トラベラーズノートでバレットジャーナル、ロルバーンでジャーナリング、モレスキンで感謝、ほぼ日手帳で日々の記録など……。
もちろん、ちゃんと管理できる人は用途別にプラットフォームを分けた方が見やすいだろうと思うんですが……。
ASD/ADHDを舐めるなよ!!!
これはtodoに該当するのか、記録と感謝はどう違うのか……と、ルールと実情の違いに混乱する上、手帳をどこかへ置いてどこへやったかわからなくなる自信しかありません。
プラットフォームはできる限り少なくして、混乱を防ぎ、書くことに対するハードルを少しでも下げなければ続けられません。
自分を理解することが、よりQOLの高い生活に必要です。
2025年度版・手帳とアプリ一覧
というわけで、2025年の手帳を買ってみました。
①無印良品・月曜始まりマンスリー/ウィークリースケジュール帳・2024年12月始まり
まずはこちらから。
オンラインストアの商品展開はすでにスクールカレンダー準拠に切り替わっています。
https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550584391453?noScroll=true
オーソドックスな、マンスリーと見開きウィークリーの手帳です。
B5サイズからありますが、今回選んだのは一番小さなA6(文庫)サイズ。
あまり記入欄が大きいと、書けない時のプレッシャーになりかねないので、自分へ対する保険として選びました。
約2ヶ月使ってみて、現在はこんな感じ。
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基本的に日記です。
左のウィークリー欄にその日あったことや思ったことを書き、書きたいことがはみ出すようなら右側のフリースペースに日付を添えて記載。
何があった、何をした、何を考えた、何を感じた、何を食べた、などの断片を書きます。
書けるコンディションでなければ一言のみでも充分、と自分と約束しています。
(実際、仕事が始まったらまともに起きていられなくて記入ペースが格段に落ちました)
それでも、書ける日に『その日のよかったこと』『感謝したいこと』といったポジティブ要素を書くスペースが足りない気がします。
来年はB6を検討した方がいいかも。
②測量野帳(コクヨ)
野外活動には必携と言われることでお馴染みの測量野帳です。
大きさは女性の手に少し余るかも……(私は身長163cmで、だいたいぴったりです)。
ノーマルなコクヨのものは文房具店で売っていますが、美術館や博物館もオリジナルの野帳を作っています。
可愛いと使うテンションも上がりますよね。
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Amazonで買った野帳専用カバーとペンホルダーを装着し、黒いJetstreamを挿して、書く際のテンションを上げています。
こちらの使用法は至極シンプルで、その場であったことをメモします。
後述するスマホアプリの日記が少し重いこともあり、「ひらめきが消えてしまう!」と思ったら無印の肩掛けポーチから取り出します。
表紙がハードカバーなので書く場所を選ばず、道端で立ち止まったり公園のベンチに座って使うこともできます。
また、ペン使用禁止の博物館や美術館でメモを取るために、シャーペンも1本持ち歩いています。
コンパクトなのと同時に即戦力でもあり、便利使いしています。
③幕末手帳
秋の松陰神社例大祭の、幕末書籍売り場ブースで購入。
歴史倶楽部さんで製作・販売、幕末史を研究する木村幸比古先生が監修されています。
正直、ネタで買いました。
中はマンスリー記入欄が24年度版12月から13ヶ月分、10ページほどのフリー記入欄の後は50ページ以上幕末の情報が載っています。
マンスリー欄には幕末に関するその日のできごとが記載され、「LDH(EXILEの事務所)カレンダーか?」と思いました(正所属メンバーの誕生日が記載されている)。
もちろんLDHのメンバーよりも幕末の人物の方が圧倒的に多いので、日付は全部何かしらのできごとで埋まっています。
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年表だけでなく各藩の動向、重要人物の行動などがこと細かに記され、幕末素人には大変参考になります。
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パラパラめくっているうちに気になったこと。
同志社大学を開校した新島襄は、勝海舟率いる軍艦操練所に入学していました。
元治元年(1864年)にアメリカへ密出国する際は、箱館(後の函館)にいた沢辺琢磨も関わっています。
沢辺は坂本龍馬・武市半平太両方の親戚で、『金時計事件』で土佐藩から出奔し、正教の司祭になった人物です
また、会津戦争で官軍と戦った『幕末のジャンヌ・ダルク』山本八重を妻に迎えてもいます。
志士という印象の薄い新島も、経歴を思えば『幕末手帳』に載っているのは不思議ではないのですが……
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『バラガキ』は有名だし納得ですが、『耶蘇の奴隷』は事実陳列罪では……?
本当のことを書くと悪口みたいになることってありますよね。
それはさておき、現代の京都・東京・高知・萩など各都市の幕末遺跡の地図が載っているのは聖地巡礼に助かります。
④Googleカレンダー/todoリスト
スケジュールの管理は、Googleカレンダーに丸投げしています。
このnoteを見ていただいているTさんからは「紙の手帳を活用するために部屋の片付けとかしなさいよ」と言われているのですが……。
ASD/ADHDを舐めるなよ!!!(2回目)
カバンの中の手帳が、後から詰めたものに飲まれて出てこなくなります。
大事なことを書いても見返さず、書いたことを忘れます。
日時と場所を入力して、指定した時間にリマインダーがポップアップするよう設定すれば、大事な用事のすっぽかしを防ぐことができます。
また、スマホのウィジェットとして表示しておけば、紙の手帳よりも見返す頻度が上がります。
QOLを上げるためには『自分にできること・できないこと』を見極めるのが大事です。
できないことに精神論で立ち向かうのではなくて「システムに丸投げしよう!」となれば、無理して自己肯定感を損なうこともなくなります。
見に行きたい展示も忘れたくないので記載しておきます。
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とにかく自分がこの世で一番信用ならない人間なので、信用が地の底に落ちている人間をできる限りフォローしています。
⑤My Diary(アプリ)
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なかなかうまいこといい感じのアプリが見つからないまま、なんとなく使っています。
長所:
今起こったことをツイート感覚で書ける
ハッシュタグで記事を分類できる
記事に喜怒哀楽のアイコン(上のスクショのニッコリ他8種類)を入力して、気分の上下を月ごと・曜日ごとの統計として見られる。
GoogleドライブやDropboxと同期してバックアップが取れる
過去の同じ日の日記が見られる
有料版は月100円ほど
課金すると、なるべく使う心持ちになる
短所:
無課金だと、とても広告が多い(ページ遷移のたびに出る)
立ち上がりが遅く、書く前に思考が揮発する時がある
立ち上がりの遅いのは、例えばGoogle Keepをメモとして併用するとか、工夫の余地がありそうです。
課金してしまったので他のアプリに乗り換える心理的ハードルが上がっていますが、Androidでクラウドにバックアップの取れるオススメ日記アプリがあったら教えてください……。
最後に
物理も脳内も、とにかく『片付ける』ことができません。
手先が不器用なので、カリグラフィーやイラストでデコるのも苦手です。
むしろ、自分の字すら嫌いです。
そんな私でも、少しでもテンションを上げて記録を残し、思考や気持ちを『明日の自分』へ渡せるようにと努める2025年にしたいです。
障害と無配慮のせいで苦労し続けてきた人生なので、幼い私に少しでも見返りをあげられるように努力しています。
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