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人と木が育つことの幸せ

今日は、職人さんの仕事のお手伝い。
わたしが勤める大学の卒業生です。

学生時代から、とてもおだやかで
落ち着いたものごしの人でした。

卒業して職人として何年か働くことで、
頼りがいのある、
腹の据わった雰囲気も加わって、
ますますいい感じの青年になっていく感じ。

そんな姿を見て、
とても頼もしく感じました。

職人らしく寡黙な感じですが、
ときどき聞かせてくれる
ものの見方、とらえ方は、
なかなかにシャープで本質をついていて、
深く納得させられます。

そして、さらにうれしかったこと。

この方の父上やご兄弟が
日々、細やかに気を配りながら、
木の手入れをされているのが、
並木の桜の美しい形や健康状態から
伝わってきたから。

目をかけて、
必要なことはこまめにする、
でも余計なことはしない、
そのような手入れのしかた。

仕事で卒業生に会えるのは
うれしいことですが、
さらに、私たちの生きる環境を
少しでもよいものにしようと
尽力してくれている姿を
見せてもらうと
とっても心強く感じます。

人が育つことで、
木もよりよく育っていく。

最近では、効率やスピードが
求められることが多く、
生き物(もちろん人も生き物ですね)が
じっくりと育っていくのを
じっと見守ることが
むずかしくなっているように感じます。

ですが、木も人も、
それぞれのやりかたで育っていき、
立派な存在になっていくのを
見せてもらうと
とても豊かな気持ちに。

人も木も、どちらとも
のびのびと健やかに育っていく
社会、未来だったらいいな。

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