樹木も人も笑顔に、樹木医mimi ( 三戸 久美子 )

樹木の診断(健康・安全性)や元気がなくなった木の健康回復、 大学の非常勤講師、翻訳などをしている樹木医です。 樹木や森とのつながりをもっともっと豊かなものにするお手伝いができたらいいな、そんな願いをこめて。 ここでは、樹木や森林のことを主に記事にしたためていきたいです。

樹木も人も笑顔に、樹木医mimi ( 三戸 久美子 )

樹木の診断(健康・安全性)や元気がなくなった木の健康回復、 大学の非常勤講師、翻訳などをしている樹木医です。 樹木や森とのつながりをもっともっと豊かなものにするお手伝いができたらいいな、そんな願いをこめて。 ここでは、樹木や森林のことを主に記事にしたためていきたいです。

最近の記事

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このブログの目的は

最初に自己紹介的に。 このブログは次のような方に向けて 書いております。 ①自然や環境、健康の大切さが 身にしみている、 そしてそのためにできることを 探している方。 ②樹木医という職業に 興味をもたれている方。 ③木のことをもっと知りたいな、 という純粋な好奇心をおもちの方。 そして、私の願うこと。 木のこと、生き物の生き方のことなど。 その理解を深めて、 それぞれのあり方を尊重しつつ 今よりも、もっと健やかに気持ちよく 生きられるように。 そんな輝く未来を想

    • 皮だけの木 その2 「皮だけの木」は、究極的に、自分が生きていくためには何が(何だけは)必要か?というのを見せ、考えさせてくれる存在、とも言えそう。さて、自分の場合は、何かしら?

      • 植物を育てようとするとき、まず考えるべきは、いかにして土壌中の微生物を養うか。生活の土台を整える、って大事と思います。それができたら、植物はきっと、心地よく根を張ってすくすくと暮らしてくれます。根に多くのエネルギーを蓄積できている植物は、見ていてかなりタフです。

        • 樹木に見習いたいこと

          最初は、なんだかおもしろそう、 そして、植物の中でも地味な存在、 だけど魅力にあふれる樹木を守りたい、 という、今から思えば純粋とも言える 動機ではじめた今の仕事。 自然や樹木に関わる 心境やスタンスのようなものは、 時代の変化にともなって、 変化してきました。 ですが、「皮だけの木」のところでも 少し書きましたが、 木の生きる姿をみせてもらっていて 本当にすばらしいな、見習いたいな、 と思うところは、いくつもあります。 そのひとつは、 「淡々と、なすべき事をなす」とこ

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          力強い「はい!」は、困っている証拠だった?

          先日、返事べっぴんに、 「わかりました!」「理解しました!」 と即、力強い返事を返して 注意されていた先輩のお話を 書かせてもらいました。 「人の振り見て、我が振り直せ」の役立て方|樹木も人も笑顔に、樹木医mimi ( 三戸 久美子 ) で、つい最近、 自分も同じことをしていることに気づく… ここを直すように、と指導を受けているのに、 何度言われても、丁寧に誘導してもらっても できない!! 困った! そんなとき、「はい!!」と めちゃくちゃ、力(りき)んだ返事をしてい

          力強い「はい!」は、困っている証拠だった?

          「皮だけの木」って、どんな木? その1

          朝、目が覚めて、そろそろネタも尽きてきた? とぼんやり思っていたら、次は、これでした。 唐突なようですが、「皮だけの木」って ご存じですか? 見たことあるでしょうか? 木とか自然、 または自然度の高い環境にある パワースポット巡りが お好きな方は、 知らないうちに会っているのではないか、 と思います。 先日私も、圧倒的にどでかいモミジに会いに、 あるお寺にお邪魔したとき 久しぶりに「皮だけの木」に会えたから。 と思っていると、 先日のたたりの木(ソメイヨシノ)が 自分

          「皮だけの木」って、どんな木? その1

          卵が立ってくれて、うれしい🍀 以前、「野口体操」の野口三千三先生のご本を読み、生卵が自分で立つことを知る。で、時々チャレンジしていました。久しぶりにやってみたら、また立ちました! やってみて下さい、できたら、感動できます!

          卵が立ってくれて、うれしい🍀 以前、「野口体操」の野口三千三先生のご本を読み、生卵が自分で立つことを知る。で、時々チャレンジしていました。久しぶりにやってみたら、また立ちました! やってみて下さい、できたら、感動できます!

          生物多様性と「自然樹形」

          ふだんは使うことのない 「自然樹形」という用語。 なぜか、ふと思い浮かび、 以下の記事を書きました。 ちょっとしたクイズ、「自然樹形」の木は、どんな形?|樹木も人も笑顔に、樹木医mimi ( 三戸 久美子 ) 次に、思い浮かんだのは、 「生物多様性」。 で、きたな、と思いました。 この2つは、それほど関係ないようで 実は、とても関係が深い、と思うから。 そして、短文ではとても扱いきれない 大きなテーマ、課題、とも思います。 ですが、大切なことを考えてみる そのきっか

          ときどき、思い出したいこと?

          自分で書いておきながら、 時間がたってみて、 あ、こんなの書いてたんだ! と思うことはないでしょうか? 久しぶりの人からもらった、うれしい言葉|樹木も人も笑顔に、樹木医mimi ( 三戸 久美子 ) できることならば、 師を持てた方がよい、 と前にも書きました。 が、数年前に書いた この記事を読み直して、 あらためて思いました。 お師匠さんの影響は、大大大。 もらってから長い時間がたっても 師の言葉は、 背中を押してくれるパワーがある、 と最近気づかせてもらっています

          ここにいます、「自然な樹形」のイチョウ

          だれかと会話していて、 「自然樹形の木が」 と、もし言われたら、 どんな形の木を思い浮かべながら、 お話を聞かれるでしょうか? ディテールが気になる方だと、 「自然な樹形」と「自然樹形」は 同じもの? 違うもの? という疑問が湧くかもしれませんね。 もし違いがあるとすれば、どこに? という疑問も、ありそうです。 だいぶ前のことですが、 「自然樹形」とは、 自然に見えるように 剪定された樹木(庭木)のことをいう、 という定義(説明)を聞いて、 ちょっとおどろきました。

          ここにいます、「自然な樹形」のイチョウ

          ちょっとしたクイズ、「自然樹形」の木は、どんな形?

          仕事をするようになって、 おもしろい言葉があることを 知りました。 その一つが、「自然樹形」。 ここで質問です。 この言葉は、ほぼ 専門家しか使わない気がしますが、 例えば「イチョウ」の自然樹形 と言われたら、 どんな形を思い浮かべるでしょうか? たぶん身の回りには、 たくさんのイチョウの木があって、 そろそろ、木によっては 黄葉しつつあって 明るい黄色の葉を 見せてもらえるかもしれません。 イチョウのところに行って、 聞いてみて下さい。 人間がもし、何もしなかった

          ちょっとしたクイズ、「自然樹形」の木は、どんな形?

          木を守りたいとき、どう考える?

          最近では、再開発があちこちで 行われています。 ある程度の歴史のある敷地には、 だいたい大きな木が生活しています。 ニュースを見ていると、あるケースでは、 そこにあった木を、立派な太い木も含めて、 どれもみな切ってしまい、 更地状態から計画が進められていました。 そして。やはりというのか、そのケースは その周辺の地域に暮らす住民さんと トラブルが生じているようです。 また別のケースでは、 どの木も守りたいために、 全部の木に対して、 強い剪定をし 根も切りつめて移植す

          危険?と思いながら森の中を歩くと…

          これまでも、木のことを、 わりといつも考えて 暮らしていたつもりでした。 ですが、森の中を歩いてみて、 その時の意識、というのか、 気づき方、注意深さが 以前と比べて変化したのを感じました。 最近、「みんなの安全」を どうやって向上させるか? というテーマが、 以前よりもさらに重視されるように なってきたのが理由?と思います。 もともと、木の形を読む、 そこから、危険性も含めて情報を得る、 という仕事をしてきました。 森や木のある場所を歩くと、 習性として、 とにかく

          危険?と思いながら森の中を歩くと…

          樹木の苦手なこと、根っこ編 その1

          このテーマも、とても大切、 と思うので、何回かに分けて 書かかせて頂こうと思います。 先日、あるベテラン樹木医さんの 文章を読ませてもらいました。 樹齢千年以上という木を 見に行ったところ、 かなりの衰退状態。 だけど、明治・大正時代の 記録写真を見ると、とても立派。 それが、昭和になってから 急激に衰退してしまった。 この木の生きてきた年数からすると、 急に不調になったこの二十年は ごくわずかな期間。 急激に悪くなったのが不思議でならない、 人間による大きな環境変

          樹木の苦手なこと、根っこ編 その1

          樹木応援団、募集のお知らせ

          樹木医になるには、私たちの頃は 7年以上、実務経歴があることを 証明してもらう必要がありました。 なので、樹木医試験を受けられるようになるまでに、 それなりの期間、仕事をさせてもらって いろんな経験をしています。 今は、早ければ1年で、受験できるように 制度が変わっていますけれど。 それはさておき、 仕事を始めてすぐに気づいたのは、 立派な木を守っていくって、 とても大変なことなのだ、ということ。 ふだん、「守る」ということばを使うのは、 とか言っていますが、 それは

          木を、自然を守る?

          前にも少し書いた気がしますが、 今朝は、これを書くことになっているようで… 人ごとのように言っていますが、 その日に書く記事のテーマ、 自分で考えて決めてはいない感じなので。 はい、インスピレーションなのか、 やってくる感じです。 あるときまで、少なくとも数年前までは、 木を守る、とか、自然を守る、とか 自分でも、何の引っかかりもなく、 使っていた気がします。 でも、近年は、 このことばに、とても違和感あり、 なので、使えなくなりました。 同時に、人を育てる、とか、