人ごとではいられない? 植物でも、へたるこの夏の暑さ
自分で育てているものに限らず、身近な植物は元気に暮らしているでしょうか?
植物は動かないので、地味な存在に思われます。が、育ててみると、かなり自己主張なものを感じることがあって、興味深く思います。
今年の夏のことですが、有機栽培の野菜を届けてもらっているうち、大事にしまっていたサツマイモが芽を出しているのに気づきました。
濃いピンク色の芽の勢いがよくて、あんまりきれいなので、切って食べるのも忍びなくなり、水耕栽培に。
水耕栽培でぐんぐん育つ様子を観察するのも楽しかったのですが、長く出かけると、死なせてしまいそう。
で、鉢植えにしました。
新たなる生活場所は、ベランダの南西側で特に暑い所。そして、やせた土が少量しかないプランターです。
それでも、勢いよくぐんぐん育って、さすが!と感じつつ見守りましたが、最近では、さすがに日中へなへなにしおれているのを目にして、何度か水やりをしました。
たったその短い時間でも、水をまいている背中が、焦げそうな日差しの強さ。
よくぞ、こんな熱い日差しの中に一日中いて、暮らせるものです。そりゃ、しおれたり葉がダメージを受けるくらいのことは起きるでしょう。
そして、今朝、台風の大雨のあとの、一転してイキイキとした様子を見て、感じました。
私は、植物など、生き物の生きる力に信頼感があるので、あまりこまめに手をかけません。
自分のことは、大概、自分でできますよね?と思いつつ、ながめています。
そうして、さすがに自力ではムリかな?というときだけ、水をやったり何かします。
去年までは、それで何の問題もなく、水さえほとんどやらなくても、多量に花を咲かせてくれていた朝顔も、今年は、全体的にかなり不調…
そして、暑さに強いはずのサツマイモですら、葉が焼けてしまったり病気になったり…
で、これまでは涼しくてクーラー不要、避暑地だった山の上のお宿などでも、大急ぎでクーラーを設置する工事を目にしたりしました。
こんな夏なので、こう暑いと、省エネするにも命がけ。人間も、だんだんクーラーなしでは生きていけなくなってきました。
化石燃料の埋蔵量は有限だし、紛争や戦争があると供給も不安になるし、円安の影響も受けるし、さらには台風や地震で停電することもあるというのに…
そうはいってもまだ、人間は植物と違って、日陰やクーラーの効いた部屋に逃げ込めます。
ですが、暑さに強いはずの植物までがへたっている姿を見て、そろそろ本気で危機感を感じた方がいいのでは?と思うようになりました。
この夏には、慣れ親しんできたご近所の木、シイノキとムクゲの2本が、完全に枯れてしまいました。2本とも長年親しんできた存在だったのだけど。
夏のこの過酷さを、これ以上、厳しくしなくてすむように。
一般市民には、そんなに大きなことはできそうにありませんが、あきらめることもない?
樹木を植えて大切に育て、緑陰を維持したり、もう切ってしまおうかな、と思っていた生垣を維持したり。
舗装しなくてすむ場所は、なんとか土のままにしておいて、ちょっとした家庭菜園やガーデニングを楽しんでみたり?
小さなことを何でもいいので、できることから、やり続けていきたいですね。