図書館のメリットと活用法
読書が好きな方の中には、紙の本を手に取って読みたいという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時、図書館を活用してみてはいかがでしょうか。
私は普段、都内5つの図書館を利用しており、年間200冊以上の本を借りて読んでいます。
そこでこの記事では、通う中で知り得た図書館のメリットと活用法をまとめてお伝えいたします。
既に図書館をフル活用されている方は、「あるある」とうなずきながら読んでいただけたら嬉しいです。
メリット1.圧倒的な蔵書数
図書館の特徴は、まずその蔵書数です。
書店の場合、蔵書数が100万冊を越える書店は全国に10か所もありません。
一方、蔵書数が100万冊を超える図書館は、東京都内だけでも23区中15区と、市部では5市あります。(注1)
また、23区内の多くの図書館では、その区の在住者や在勤者でない方でも本を借りることができます。
さらに、東京都内の公立図書館は、全て相互貸借(その市区町村に無い本を他から借りてくる)を行っています。
東京都内の区市町村立図書館の蔵書数の合計は約4,700万冊なので、その中から好きな本を選べるのです。
(ただし、都立図書館は個人貸出を行っておらず、館内での閲覧のみとなります。都立図書館から相互貸借により提供された本は、提供先の図書館内での閲覧となります。)
メリット2.禁貸出の魅力
図書館に行くと、雑誌や統計資料など、「禁貸出」というラベルの貼られた本を目にします。
借りることができないというと、一見不便に思えますが、1回読めれば十分だが読みたいときに必ずそこにあってほしい、というニーズに応えてくれます。
週刊誌や月刊誌などの新陳代謝の早い資料や、調べものに必要な統計資料等はその典型例かと思います。
千代田図書館等は禁帯出を豊富に揃えていますが、このような図書館は貴重です。
図書館をさらに便利に使いこなすために
とはいえ、図書館には目当ての本が無いかもしれないという理由から、利用をためらってしまうという方もいるかと思います。
そんな時は、予約・リクエストサービスや横断検索を活用しましょう。
活用法1.予約サービス・リクエストサービス
読みたい本が貸出中の場合、図書館のWEBサイトから、ご自身の利用者IDでログインし、オンライン上で予約ができます。
人気の本は予約が多数入っていますが、ベストセラーでも1年以上前のものであれば、あまり待つことなく入手できる印象です。
蔵書がそもそもない場合には、リクエストというサービスを利用して、購入依頼ができます。
購入されたら連絡があり、もちろん真っ先に入手することができます。
リクエストの方法は、各図書館の案内に従ってください。
活用法2.全国の図書館から横断検索
複数の図書館を利用していると、目当ての本がどの図書館に置いてあるか分からない、という悩みに陥ります。
そんな時に、全国の図書館を横断検索できる非常に便利なサイトがあります。
「カーリル」というサイトです。無料で使えます。
あらかじめ自分の利用する図書館を登録しておくと、その図書館から優先的に検索してくれます。
検索結果から、各図書館の予約ページにリンクすることができます。
私もこのサイトを知るまでは、地道に各図書館のサイトから一つ一つ検索していました。
カーリルの存在を知ってからは、こちらを主に使っています。
最後に
図書館はその地域の読者層の特色を反映しており、街歩きとしても面白いです。
例えば豊島区立図書館は、昭和を代表する漫画家がかつて暮らしていたトキワ荘にちなんで(なのか)、漫画を多く取り揃えています。
そのような目で図書館を巡ってみると、また新たな発見があるかもしれません。
図書館文化の発展を願い、図書館への愛を込めて。
mie
【出典】
注1 令和2年 東京都公立図書館調査