オールを手放して流れに乗れないとき
オールを手放して、流れに身を任せてみる
という言葉を聞いたことがある人も多いと思いますが、
何をやってもうまくいかないときは、一度頑張りを手放してみる。
ということです。
リラックスして、天に成り行きを委ねたら、うまくいってしまった!
なんて体験をされた方も多いはず。
私自身にも周囲にも、お客様にも、数えきれないほど起きていることです。
気分の良さが蘇ることで、エネルギーが充満してくると、頑張って漕ぐことも楽しくなる。障害物にぶち当たっても、大丈夫だという確信すら生まれてくる。
ここ数年、私もそんなふうにやって来て、見たかった景色が見れるようになってきました。ありがたいことだなぁと思います。
でも、実際にカヤックを漕いでみるときは、流れに乗るとか、オールを手放すということが、ピンと来ないのです。
なぜなら、ここは、海の美しいフロリダ。
カヤックするときも海辺だったりマングローブのトンネルの中なので、流れというものがなく、オールを手放すと、停止してしまうのです。
「流れに身を委ねる」を体感するためには、【川】に行かないとピンときません。
フロリダで遊ぶチュービング
猛暑続きのフロリダの海の水温は、32℃くらいです。
まるでぬるま湯。
海で遊ぶのは気持ちいいけど、ひんやりとした川で遊ぶのもいいよね。
ということで、夫と息子と私の3人でチュービングに行ってきました。
フロリダは、美しく透き通った湧水が豊富な場所なのです。水道水はとても飲めないけれど、地元の湧き水であるミネラルウォーターが人気です。
湧き水からなる川は、1年を通して水温が安定していて、冬になると海水より温かく感じるためにマナティたちが集まってきます。一緒に泳ぐこともできますよ!
今の時期は海に戻ってしまっていて、見かけることはありませんが、水の美しさは変わりません。
そして夏の間は、チュービングを楽しむことができます。
チュービングとは、大きな浮き輪をレンタルして、川の上流からゴール地点にかけて3時間半ほどかけて、ゆっくりと流されていくというもの。
はじめて体験したのは3年前でした。
透き通るような水の美しさ、鳥や魚を間近に見たり、川べりに沿って並ぶコテージのような素朴な家々を眺めながら、下流にあるゴールまで導かれていく感覚が、【流れに身を委ねて、望んだ世界に導かれていくという】ものに近いと感動しました。
とはいえ、2回目のときは感動が薄れ、3回目になる今年は、全然楽しめなかったのです。
流れなんてなかった日
この日は、猛暑とはいえ、陽ざしが柔らかく、湧き水もひんやりしていました。1日に遊べる人の数が限定されているので、混みあうことはありません。
水の美しさに感動して、最初は楽しかったのですが。。。
1時間ほど経ってから、ふと気がついたのです。
風がない。。。。。
川の流れが遅い。。。
というか、流れが。。。ない?
カヌーやカヤックや、小型ボートに乗った人たちが、ゆっくりと通り過ぎていくのだけど、浮き輪で浮いている人たちは、進み具合が超遅い。
通常、4時間ほどかかるこの川下り。。。
ここで止まってしまっては大変!
と少々焦りはじめました。
川の中央部分に流れがあるよ、と夫が言い、息子も夫もその流れに乗れているし、他の人たちもそこに乗れているから、手を動かすことで前進できているのですが、何故か私はその部分にすら辿りつけずにジタバタ。。
追いつかなきゃ!
と焦りはじめて、少しばかりパニックになり、手足をバタバタさせて進もうとするけれど、そうすればするほど進まない。
ああ、まさにこのループにはまった!
リラックスしないと。
と頭の中では分かってるのだけど、ここでリラックスしてしまえば、本当にピタリと止まってしまう。ゴールにたどりつけない。とりあえず今は「行動」しないと!
でも、面白いくらいに、頑張れば頑張るほど進まない悪循環。
ちょっと前方でリラックスして浮かんでる夫に向かって、風速とか調べなかったの?と言ってみてもスッキリしない。
息子は涼しい顔をして浮かんだまま、余裕の動きでずーっと前に行ってしまった。
そして私は、カヤックに追い越され、カヌーに追い越され、小型ボートに追い越され、同じく浮き輪に身を乗せてチュービングしてるグループに追い越され。。。
後ろを見るともう誰もいない。。
まさかの、一人取り残されていた瞬間。
ゴールまであと15分。
という文字が目に入ったけど、流れがないから手を使わないと動かない。
そんなんだから、全然楽しくない。
不安しかない。
焦りしかない。
夫が先の方で木の枝につかまって待っててくれたのだけど、ようやく追いついた私がちょっと嫌味を言うものだから、また先に行ってしまいました。笑
もうヤダ~!助けて~!
とジタバタして、やっとの思いで最終出口に到着して、時間を見たら、なんとスタートから4時間半も経ってた!
もう二度とやりたくない笑
終わりよければ、すべて良し
最終ゴールから、上流に戻るのにバスでお迎えがくるのですが、運転手さんの話によると、風があまりになさすぎる日には、6時間くらいかかることもあるのだとか。
しかも炎天下で日焼け止めを塗りなおせないので、真っ赤になりすぎて大変なことになったり、下手すると雨が降り出して落雷になって危なかったり。
そうならなかっただけでも、ありがたいことだったのでした。
真っ赤になってしまった肌をナデナデしながら、3人で川べりのレストランへ。
美味しいランチを楽しみながら、ようやく気分が落ち着きました。
ここからまた、2時間かけての帰宅です。
疲れてるのに機嫌の良さをキープしている夫がまた運転してくれました。
途中で、トイレに行きたい!スタバに寄りたい!(田舎なのでカフェがない)と言う私のために、途中の出口で降りてくれて、3人で一息ついたのです。
その頃の私はもう、ブーたれたことに反省しつつ、家族との時間に感謝でいっぱい。
夫が注文している間に、息子と2人で話していたのですが、たった数分間の何気ない会話の中から、すごく聞きたかった言葉を聞くことができてビックリしました。すでに夢が叶ったかのような気持ちになって、そのタイミングを受け取れたことが幸せでした。
終わりよければ、すべてよし、です。
流れが見えないとき、流れに乗れないとき
物事がうまくいかず、流れにも乗れず、流れすらなく、ジタバタしながら消耗してしまったとき、「手放して委ねる」ことが大切と分かっていても、なかなかできないことがあります。
なんとかなる、大丈夫。という部分を信じることができないと、頑張りを辞めることができないから。
それですべてが空回りして、ガッカリ感に襲われてしまったときこそ、目の前にいる人の優しさを改めて感じてみる。といったことが大切だし、それでいいんだ、と思いました。
感謝の気持ちが溢れてくると、ちゃんと流れが見えてくる。
すると、何かを受け取れてしまう。
ここがなかなかできないときにこそ、感謝ワークがお薦めです。
そんな気持ちになれない!というときには、不満をとことん感じ切る。
他人にぶつけるのではなく、ノートに書き散らしてみる。
(私は夫に愚痴っちゃいましたが。。)
スッキリするまで感じ切ることで、自分の周囲で起きている流れそのものが、結局は自分である。ということが腹落ちして、自然に感謝したくなってくるのです。
だって、イライラさせられる出来事があったからこそ、その流れの延長線の中で、家族の優しさや愛を再認識することができのです。
この現実を創っている自分について、再認識できる機会があったのです。
ネガティブなことを含めるからこそ、この流れは完璧ということ。
そうした感謝が蘇ることで、いい気分が蘇り、本当の自分に戻ってきたことが分かってくる。
愛と感謝の波動こそが、本来の自分の周波数なのだから。
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