【一緒に勉強】文章力を高めよう④
こんにちは、今日もやっていきましょう!
今日は長めです、一緒に頑張っていきましょう!
今回から「文章力を高める」ための、本講義に入っていくことになります。
【文章は「リズム」で決まる】
【文体とは】
そもそも「文体」とは何か。
文章を書く上での「文体」とはなんだろうか。
この問いから講義は始まる。
文体という言葉は、この人の文章は読みやすい、とか、優しい文体で書かれた入門書、といった使われ方をするが、では「どんなところが読みやすいのか」「どう優しいのか」と聞かれても答えられない人が大半だろう。
文章を書くにあたって、読みやすい、好かれやすい文体があるとすれば、それは文字書きにとって、喉から手が出るほどに欲しいものだと思う。
ちなみにWEB辞書で調べてみると
文章の様式。和文体、漢文体、あるいは書簡体など。
筆者の個性的特色が見られる、文章のスタイル
と書かれている。
「文体のスタイル」とは。
ちなみにスタイルとは「文体」のことである。
辞書的な意味では、堂々巡りなのだ。
本の中では、以下のように定義されている。
①文章の語尾に注目して「「です・ます調」と「だ・である調」を使い分けること
②「私」「ぼく」「俺」「筆者」といった主語を使い分けること
これら二つは、文体において大きな要素であり、
例えば「ここから先は、文体をです・ます調で書いていきます。それでは、次のトピックスについてですが――」となれば、受ける印象が大きく変わる。
一人称が「私」の文章と「オイラ」の文章、「あたし」「ウチ」「某」等、一人称によって書き手のイメージは、大きく異なるはずだ。
さらに、著者の問題提起は続く。
では、果たして主語と語尾で「人を動かすオリジナリティ」は、生まれるだろうか?
結論として、こう書かれている。
【リズムが悪い文章とは】
リズムが悪い文章とは、端的に言ってしまえば「読みにくい文章」のことである。
それは支離滅裂な文章のことを指すが、文章自体の間違いを指すわけではなく、文と文の「繋げ方」や「展開の仕方」がおかしいということ。
一つ一つの文章が正しいものだったとしても、論理展開が破城することでその文章は「リズムの悪い文章」になってしまう。
このことは逆説的に、「違和感なくすらすら読める文章」とは「論理展開がきっちりしている文章」を指すことになる。
いくら文章の書き方が上手でも、人気の出ないライターと文章の書き方は平凡でも、多くの人が目を通すライターの違いは、ここにあるのではないか。
また、勘違いしないで欲しい部分として、論理的であれば文章が上手になるわけでもない。文章においての「論理」の使い方、展開の仕方こそが、読みやすい文体を作るポイントである。
続けて、なぜ文章において「論理」が必要なのかを見ていこう。
そもそも我々のコミュニケーションは、”書くこと”より”話すこと”を中心に行われているが、その会話は驚くほど論理が通っていなかったり、でたらめだったりする。
なぜ論理が通らないような会話でも、誤解なく続けることができるのか?
答えは簡単、会話においては非言語コミュニケーションが使えるからだ。
非言語コミュニケーションとは「身振り手振り、表情、声のトーン」等、言葉以外の伝え方を指す。
例えば「外国人相手」に道案内をする時、対面で直接話せれば、指を指したり、表情だったり、言葉以外の手段を使って、ある程度なら話が通じるかもしれない。では、文章だけで説明してください、と言われたら?
英語ならまだしも、ドイツ語フランス語、または全く知らないような言語だった場合、到底無理があるだろう。それほどまでに、話し言葉と書き言葉において、伝えたいことを伝える難易度は異なるのだ。
つまり、書き言葉で主張を伝えるためには、話し言葉から零れ落ちた表情や声のトーン、動作などを補完して伝えなければ、伝わる文章にはならないのである。
【考えたこと】
私自身も仕事の中で「傾聴」について、話をすることがあるのですが、その技法の一つとして「非言語技法」というものがあります。
それは本文の中でもでてきた「動作や頷きジェスチャー」等で、聞いている姿勢や反応を相手に見せること。
つまり、話すことも聴くことも、人間は言葉以外のものに頼っているということです。
これらを踏まえて、改めて「書くことで伝えること」の難しさを感じましたし、論理の大切さを理解しました。頭・腕・足縛りで戦うようなものでしょ、これ。
やっぱり行き当たりばったりでいい文章を書くことはできなくて、結論に向かってしっかりプロットを組んでいかないと行けないんだなぁ、と感覚派で進んできたことを反省。
さて次回は「解決編①」です。どうすれば文体のリズムを作っていくことができるのでしょうか?
予定通りならまた明日お会いしましょう!
それでは。