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「ぬかるみ~」(足下を指さしながら)

こんばんは、如月伊澄です。

今回のタイトル、天才だと思う。
IKKOさんの声で再生して下さい。あと、記事を読み終わったらもう一度タイトルを音読してみてください。

AIに描いてもらった龍樹さん。今回はこの人のありがた~いお話

皆さんは東洋哲学を知っていますか?
東洋哲学には「とにかくラクになる」という目的があります。

この龍樹という人は「空」という哲学を説いて「全ての悩みは成立しない」というトンデモ哲学を生み出したお方なのですが、そこら辺は仏教の話になってくるので今回はおいといて。

この方の言葉の中に、このようなものがあります。

たとえば、ある愚かな人がぬかるみを自らつくって(そこに)落ち込むように、人々は超えがたい邪な考えのぬかるみの中に沈んでいる。

大衆についての二十詩句篤10 「自分とか、ないから 教養としての東洋哲学」 p132 サンクチュアリ社 2024

龍樹は私たちが悩むときにやりがちな「私は○○だから、××できない」という考え方を「戯論」といい、「とてもしょうもない考え」と一刀両断します。

勝手に「自分はこうだから」「自分は○○できないから」と変わらない自分を作り出して、「だから○○できない」とネガティブな考えに陥る。

龍樹の哲学では、そもそも「変わらないもの」なんてどこにもないのですがら、そんなものに縛られている時点で「どうしようもなく無駄なことにうじうじ悩んでいるしょうもないやつ」ということになります。

そもそも「自分はこうだから」のこうだからがないのだから、○○できないという悩みも生まれない。それが龍樹の教えです。(あくまで個人の解釈です)

とはいえ、いきなり「そうか、変わらないものはないから、悩みなんてどこにもなかったのか!」と思考転換ができるものではありません。

ですが「戯論」こと「クソしょーもない考え」に囚われそうになったら「自分はぬかるみの中にいる」「ぬかるみの中にいるのだから、動きにくいのは当たり前だ」と思い返してみて、自分が自分でこの嫌な気持ちを作り出しているのだ、と客観的に自己を振り返ってみましょう。

そして、自分の足下を指さして「ぬかるみ~」と言いましょう。

見えないけれど、足下はぬかるんでいるのです。

その幻に気づくことができれば、その悩み事は本当に悩むべきことなのか、ただ自分で悩み事を作り出しているだけなのか、はっきりさせることが出来るはずです。

今回のお話は、こちらの本を参考に書かせていただきました。
なんとなくラクになれるので、人生に疲れている人は読んでください。

人生が充実していて、楽しくて仕方ない人には全く刺さらないと思いますが、ぼんやり「人生つれ~」と感じている人にはぜひ読んで欲しいです。


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如月伊澄
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