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探究学習は「探」と「究」に分けよ

こんにちは。CAN!Pの粕谷です。

今回は最近ホットな探究学習について、現場で子どもたちの様子を見ていて感じたことを書きたいと思います。

結論から言いますと、探究学習には探(探索)と究(研究)に分かれていて、日常や社会への疑問となる「探」が課題になりがちですよという話です。探究学習については、下記の図(文科省の資料の一部)がイメージしやすいですね。

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図の左下に、日常生活や社会に目を向け、児童が自ら課題を設定する。とあります。言葉だけ聞くと「確かにそうですね」となるんですが、冷静に考えるとこれは相当難しいことなんです。

例えば、子どもが道を歩いていて、「なんで電柱はこの世に存在するんだろう?」という疑問を自然に持つでしょうか。もちろん持つ子もいるでしょうが、何気ない景色になり、特に思考や感情が動かないことのほうが多いように思います。

一方で最も日常に疑問を持っている人は幼児かもしれません。我が子も「なぜなぜ?」と聞き続けてきます。この状態が最も興味関心が高まっている状態ともいえます。
人間は年を重ねるごとに意識的にならないと、日常への疑問・関心が薄れていきます。経験による「当たり前」が増えてしまうからですね。

つまり、日常や社会に目を向けるという行為が日常的に行われるような環境を用意しておく必要があるということでもありますね。

私たちの取り組み

私たちが運営している「きりんアフタースクール」や「CAN!Pラボ」ではそのような時間を意識的に設けています。

それが「きりんアフタースクール」であれば”クリエイティブタイム”であり、「CAN!Pラボ」の”ドリームラボ”の時間なのです。

たとえば、先日CAN!Pラボで「コーラにメントスを入れたらどうなるのか?」という問いで探究学習を行いました。その内容はこちらです。

この事例では、「コーラにメントスをいれたらすごいらしいよ」という子どもたちの疑問・興味(問い)から、実際に試してみる、そして、なぜそうなるのかを自分で予想し、タブレットで調べてみる、その結果をまとめて、発表する。

こう見るとそれなりにいい感じに見えるかもしれません。実際、メントスコーラは子どもたちが興味を持って取り組んでくれていました。

メントスコーラの取り組みで大事だったのは、子どもが興味を示していたことを大人側(先生側)が拾ってテーマとして取り上げたことにあります。ここに探究の「探」としての意味があるわけですね。

他にも、先日クリエイティブタイムでフィールドウォークを実施してみましたが、自分の気になるものを五感を使って探すことも、探究の「探」に当たります。

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フィールドウォークについては、また別で記事にしたいと思います。

私たちはついつい探究の「究」に注目しがちだなぁと感じます。タブレットを使いこなしたり、上手に発表したりする瞬間が見た目としてわかりやすいからです。

しかし現場での課題はそもそも課題の設定(日常や社会への疑問)を日常的に行う行為なのです。ここを忘れずに今後も取り組んでいきたいと思います。

ご家庭でもぜひ日常や社会への疑問を考える機会を作ってみてください。

それではまた!

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