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静 霧一/小説
2021年4月21日 21:41
子供の頃、1度はこんな妄想に耽ったことはないだろうか。「もし、魔法が使えたのなら」「もし、私に秘められた才能があったなら」「もし、白馬の王子様に求愛されたなら」恥ずかしながら、私も幾度となくそんな事を妄想していた時期はある。そんな思春期を乗り越え、一旦落ち着いたかと思いきや、社会人になって大多数の大人がこの妄想病を再発させるのだ。自分の思い描いた理想とは程遠い生活、淡々と過ぎてい
2021年4月20日 18:29
変わることは悪なのだろうか。大人になればなるほど、「お前は昔と変わった」と言われることが多くなった。私からすれば、「お前は何も変わっていないじゃないか」と言いたくなるが、ぐっと言葉を堪え、「そうか?」と知らんぷりを続けた。「変わらない」ということを、果たして幾人の人が認識しているだろうか。1年前までは楽しいと感じていた話も、今ではとんとつまらない。「変わってしまうこと」で、私は日に日