【書くこと】#2 小説新人賞作品執筆中 自分の文章にのめり込めない時の作戦
新人賞応募作品1作目:21,422文字/2作品目:3019文字
レポートとかの文章を数時間書いた後で、小説に頭を切り替えるのって難しくないですか?
他のジャンルの文章を書いていた後で、無理矢理に小説を進めようとするとどうしても「レポート」的な脳みそから抜けきれずに、変なものが出来上がってしまう。私の場合は、ものすごい説明口調になっちゃう。
そういうとき、他の小説に頼りがちだ。他人の文章に依存しているのかもしれないけれど、他の作品で一旦チューニングしないと、書き進めることができない。表現、物語の進むスピード、登場人物の話し方など、文章の幹から葉っぱまで読む。こうやって、本で自分を整えてから、書くと案外スラスラと書ける。こういうふうに他の人の文章に頼っているからか、最近とみに読書量が上がっている。読めば読むほど書きたいことが増えるのでいいことだと思う。最近は薬みたいに、「次の本切らしたらヤバい(書けなくなる)」という脳になってきてしまった。
憑依型?観察者型?設計者型?監督型?
小説で登場人物を描くとき、色々な方法があるらしい。
調べてみたらこんなブログを書かれてる方がいた。面白い。4タイプについて、下のような説明がされている(詳しくはリンク踏んでください)
設計者型(デザイナータイプ)
物語を、きっちりと設計して書くタイプの人です。
登場人物の設定やお話の起承転結はもとより、突き詰めると小説には登場しない細かなプロフィールまで作りこむこともあるようです。
監督型(ディレクタータイプ)
思い描いた物語を、具体的な映像として捉えることができるタイプの人です。
この場合は、まるでカメラを回す映画監督になったかのような感覚をもつそうです。
観察者型(オブザーバータイプ)
こちらも物語を映像としてイメージできるタイプですが、目の前で展開するストーリーを第三者として眺めている、といった感覚です。
自分でストーリーを生み出しているはずなのに、そうではなくて まるで映画鑑賞をしているかのような 、不思議な感覚を味わいます。
なかには、ほぼフルオートで登場人物が活動する様子が見える人もいるといいます。
憑依型(シャーマンタイプ)
いわゆる「降りてきた」という体験に基づくのがこのタイプの人です。
インスピレーションに衝き動かされるので、理屈を超えた躍動感や迫力、勢いといったものを感じさせる文章を書ける作家です。
また、それぞれのシーンでその時の登場人物になり切ったかのような雰囲気を本人が醸し出すことから、別の人格が憑依したような印象を与えます。
いくつか小説を書いてみて、自分は確実に「憑依型」の要素が強いと思った。もちろん他のタイプも混じっているとは思うんだけど、登場人物それぞれになりきらないと、心情や言動の背景を書けない。
だから寂しいことに、自分が感じたことのある感情の中でしか描けない。それがもどかしいけれど、だからこそ日常ではポジティブな感情もネガティブな感情もすごい分析してしまう。
体調が悪くなったらどういう感じかメモに残しておきたいし、すごく嬉しいことがあったら、その時にどういう顔をしているのか鏡で確認したくなる。
キャラクターの気持ちになりきれない時もある、、
憑依型だからか、気分が乗らないで無理やり書くとキャラクターの心情になりきれない時もある。物語に没入できず、自分の感情が入り込んできてしまうのだ。自分で書いておきながら、あるキャラクターの言動に対して「なんやこいつめっちゃムカつくわ」と思ってしまうと、私自身の言葉でけちょんけちょんに貶してしまうのだ。全くもって余分なことをしている。
それをストーリーに昇華できたらいいのに!!!
小説家大沢在昌氏によると、小説がうまく進まないときは登場人物のキャラが深く理解できていないorストーリーが考えきれていない
らしいので、とりあえず私はもうちょっと登場人物の設定ノートをしっかり書き込んで、これまでの人生経験まで書いてから小説に取り組もうと思います。
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