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【週末おやつ】めざせ本格クリームティー|英国展@名古屋タカシマヤ
金曜日の仕事終わり。わたしが足早に向かったのは、名古屋タカシマヤで開催(2022年3月23日〜29日)の英国展。大人気の催事です。
今週末のおやつには、なんとしても、本格的なクリームティーがしたい!
その理由が、数日前から読みはじめている、「ヴィジュアル版 世界のティータイムの歴史」。
厚さ2.5cm越え、350ページからなり、ティータイムの事細かな歴史やトリビアに触れることができる、ボリュームたっぷりの本なのです。
モンマス公爵の未亡人はスコットランドの親類に一ポンドの茶葉の飲み方について記さずに贈ったと伝えられている。料理人は送られてきたものを茹で、その湯は捨てて、残りの茶葉をほうれん草のように野菜としてさらに盛りつけた。
ヴィクトリア時代初頭のサンドイッチに挟まれていたのはおおむねハム、舌肉、牛肉で、有毒と考えられていたきゅうりは使われていなかった。けれどもその後、正式なアフタヌーンティーには欠かせない具と言われるまでに人気を得た。
まだ読みはじめて日は浅いですが、「へぇ〜」とか「ほ〜」とか言いながら、ティータイムの魅力にどっぷりとつかっております。その影響で、本場英国のようなクリームティーを味わいたくてたまらなかった!!
ちなみに、クリームティーはアフタヌーンティーの一種。紅茶とスコーンのセットのことをいい、スコーンにはクロテッドクリームとジャムをのせて、いただきます。英国中の家庭やホテル、ティールームで楽しまれています。
さて、今回の英国展。お目当てはスコーンとショートブレッド。紅茶を手に入れたい気持ちはありつつも、選ぶのに時間がかかりそうだし、まだ家にリーフティーもあるので今回はパス。
まず向かったのは、ロダス。英国の乳製品メーカーです。わたしが英国展に到着したときに、会場でいちばんいい匂いをはなっていたのは、間違いなくここです。バターの香りがたまらない!今回は初のショートブレッドの実演販売とのことで、夕方でも焼き立てのショートブレッドが並びます。
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以前は、スコーンの取り扱いもあったような気がするのですが…今回は、ショートブレッドとクロテッドクリームのみの販売のようです。小さいサイズは28gで331円。高級です!東京には常設店があるのですね。うらやましいな〜。
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次に向かったのは、英国の五つ星ホテル、シーハムホール。こちらは、長蛇の列ができており、40分待ちでした。こちらも初の実演販売だそう。職人さんがスコーンの型取り作業をしているところが見られて楽しかったです。4種類を1個づつ購入。
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お目当てのものを買い終えて、英国展をぐるっと見てまわりました。ずっと気になっていたスポードのティーカップを見てみたり、シンプソンズのフィッシュ&チップスの実演販売をのぞいてみたり。旅行先で、お土産屋さんを巡っているようで、見ているだけでしあわせな気分です。
帰宅後、さっそくロダスのショートブレッドをいただきました。
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実は、ショートブレッドをいただくのは、今回がはじめてだったんです。小麦とバターの味がしっかり伝わる、シンプルな味わい。これ、ハマりそうです!!想像よりも甘さひかえめ。表面にまぶしてある、すっごく細かいグラニュー糖が、かすかにシャリッというんですね。おいしい!
翌日の土曜日、ついに念願のクリームティーをたのしみました。
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まずは、今日の主役。
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左から時計回りに、プレーン、アールグレイレモン、メープルピーカン、フルーツです。いずれも、バター100%使用。マーガリンや、マーガリンとバターの混合品も一切使っていないのだそう。
次に、スコーンのおとも。
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いちごジャムはアヲハタ。わが家はジャムを常備していないんですが、久しぶりにアヲハタのジャムを開けてびっくり。こんなに果実感残ってたっけ〜?絶対おいしいやつ。
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ロダスのクロテッドクリームは小サイズを買ったので、たったの28g。これじゃあ足りんやろ、ってことで富澤商店で中沢乳業のクロテッドクリームも入手していました。
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中沢のクロテッドクリーム、開けたらビヨーンって伸びてびっくりしました。ロダスが生乳のみで作られているのに対して、中沢のものは、クリームに脱脂粉乳も加えて作られているからなんでしょうか。
紅茶は、いただきもののNINA'Sのリーフティー。アールグレイです。
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せっかく英国を意識したクリームティーでしたが、NINA'Sってパリでしたね。紅茶を淹れはじめたあとで、気づきました。
今日はちゃんとカップも温めておきました。えらい。
準備万端、クリームティーを開始!
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今回のこだわりは、なんといっても、トースターをダイニングテーブルに持ってきたこと!いつもはキッチンに置いています。
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なんだか、優雅さがかける気がしなくもないけど。せっかくなら、あたたかいスコーンを頬張りたいのです。キッチンとダイニングを、バタバタ行き来しなくてすみます。英国の上流階級であれば、使用人がティータイムの準備をしてくれるかもしれないけど。ここは日本だし、一般家庭なので、こういう工夫は積極的にしていきましょう。
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真ん中で割って、トースターであたためます。電子レンジであたためると、固くなっちゃうので注意です。食べる前に、シーハムホールのリーフレットを熟読。これ大事!
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まずは、プレーンから。わくわく〜!
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焼けたら、クロテッドクリーム、いちごジャムをたっぷりとのせる!!
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あつあつを口にいれると、早速、しっとり、ほろっ!な食感。そして、のせたばかりのいちごジャムとクロテッドクリームが、スコーンとすでになじんでいるように感じる。はぁぁ〜。ため息が出ちゃうおいしさ。三位一体とは、まさにこのことですね。
ロダスのクロテッドクリーム、美味しいなぁ。ミルク感強いけど、しつこくなくて、さっぱりしています。
お次は、フルーツのスコーンをいただきます。
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今度は中沢のクロテッドクリームをたっぷりと。ふむ。中沢のほうは、ミルク感はしっかりありつつ、かすか〜な酸味を感じます。それとも、中沢といえば、サワークリームでしょ!という、わたしの先入観が邪魔をしているのかしら。どちらにせよ、中沢のものも美味しい。
スコーンは大ぶりサイズだったので、ひとり1個でお腹いっぱいになりました。賞味期限は3日あるので、残りはまた次の日にいただくことに。
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今回のクリームティーを通してあらためてわかったのは、おいしいものを食べたときのしあわせな気持ちは、どの国でも、どの時代でもやっぱり共通なんだということ。
英国ではヴィクトリア女王時代から、広く好まれていたマフィン。マフィン売りが、フランネルの布で保温したマフィンをかごに入れ、鈴を鳴らしながら売り歩いたといいます。
あたたかいマフィンを頬張るしあわせは、その時代を生きていないわたしでも、体感することができる。それってすごく楽しいなって。今週末は、またちがったおやつタイムの楽しみ方を発見できたような気がします。
海外旅行へのハードルは一向に下がりそうにないので、今回の英国展のような催事は本当にありがたい存在です。また来年、この英国展が名古屋に来てくれることを心待ちにしたいと思います。そして、死ぬまでには、本場英国でクリームティーを堪能するぞー!
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