中世ヨーロッパ14(スコラ学と普遍論争をムダに細かく解説)

プラトンとアリストテレスのざっくりとした哲学とそれらがどのように中世キリスト教社会的に取り入れられていったかをすごくわかりやすく説明されてます。

↓下からは私の考え

中世ヨーロッパ社会では多くの部分が忘れ去られていたプラトンとアリストテレスの哲学。それらはイスラム社会に保存されていて、十字軍によってヨーロッパに再度持ち込まれる。

結果カトリックとプラトン、アリストテレスの噛み合わせを神学者たちは試行錯誤していくことになっていく。

それは非常にユニークで興味深い動きではありましたが、後に「啓蒙主義」へと変貌し、啓蒙を旗印に革命が起こり、そこから左派(革新)と右派(保守)が生まれ、明治期には日本に持ち込まれ、終戦後には左派の影響を強く受けた教育体制が敷かれて、「無知蒙昧なる洞窟の住民を啓蒙する」ことが教育という勘違いをした者たちが、そしてそういった者たちから教育を受けた人々が、今の日本社会を形成しているのだと考えれば、様々な事柄に説明がつくとは思いませんか?


そして啓蒙主義から生まれた「全ての人が同じ方法で計測して同じ答えが出せることが正しい」という学問体系が、巡り巡って権威化して「人々を誑かしている」とされてしまったことで、「啓蒙的学問におかしくされた洞窟の人々を照らし導く新しい啓蒙が必要だ」とされていくのです。

それが暗黒啓蒙ということなのです。

故に私たちはその始まりとなるプラトンとアリストテレス、そしてその哲学がどのように変遷してきたかをよく学んで、飲み込まれないようにする必要があると考えるのです。

↓私の関連記事

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