民俗学とは何か 島村恭則 関西学院大学講義 現代民俗学A
〈俗〉とは
①支配的権力になじまないもの
②啓蒙主義的な合理性には必ずしも割り切れないもの
③「普遍」「主流」「中心」とされる立場にはなじまないもの
④公式的な制度からは距離があるもの
•注意
実際は支配的権力、啓蒙、合理性等との明確な境はなく「あちら」と「こちら」に分け切ることはできない。「こちら」にいるつもりが「あちら」になっていたり、「あちら」の中にこちらと通ずる考えがあったりする。故に相手の立場で考える必要がある。
•民俗学は何故あるか
支配的権力、啓蒙、合理性などが自分達都合で作り上げるルール、制度、学問体系に対して、それによって切り捨てられる「必要ないもの」の価値、意味を見出す。「あちら」が「必要ないもの」とするものの中に実際は知恵が多分にあることを見出し、その積み重ねの上に現在があることを知る。
私の記事での関連
•Dについて③「プラトン」啓蒙とは何か👁「洞窟の住民たちへ」
https://note.com/kinuzuka/n/n98ff06aef1ad
•「地母神」未来の歴史教育について予想してみた「AI」
https://note.com/kinuzuka/n/n8a3bdf526650