マガジンのカバー画像

記事

4
誰かが自分の作品について書いてくれた記事
運営しているクリエイター

#個展

木ノ戸久仁子個展『続・世界石化計画』

木ノ戸久仁子個展『続・世界石化計画』



人間が作ったものを未来の何かはどう見るのか?
本当にやきものは残るのか?

形あるものとして永久に残る可能性について、陶素材はとても有力です。
人間が作ったとは簡単に断定できないものが未来でどうやって処理をされるのか、考えるだけでワクワクします。
この共犯者のようなものに、もし誰かがなってくれたらその可能性はもっと広がります。

大人になったら絶対に何かの研究をして暮らそうと思っていました。

もっとみる
「雲と石-2021-」に寄せて(木ノ戸久仁子)

「雲と石-2021-」に寄せて(木ノ戸久仁子)

 人は内面にカオスを抱えたままに生まれ育つ。仮に外的な世界が内面の投影であるならば世界はカオスそのものとして始まる。その混沌とした世界の中で自分自身という”うつわ”に芽吹き、内的に見出される小さな差異を整理することで我々は自己を獲得していく。
 
しかし、その体系化された差異としての徴(しるし)は新たなカオスの材料となる。世界認識をするためのカオスの体系化は、新たなカオスを再生産する行為に他ならな

もっとみる