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感覚過敏もちの我が子。母のお肌が大好きすぎて困る。


不登校、発達障害、里子さん…難しい子育て
ペアトレや療育…
いろんな方法を試しても。
自分も子どもも変わらなさを感じていたら。
マインドフルネスで穏やかに幸せな親子関係を築いてほしい。
小林ふみこ(臨床心理士・マインドフルネス)です。

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\困難な子育てに新しい風を/マインドフルネス子育て研究所

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本日の記事は、こんなママさんがちょっと楽になるために書いています。
こんなママさんを支援される療育スタッフさんに向けて書いていたりもします。

育児につかれた。

感覚の過敏さがあり、匂いや触覚に敏感。
逆に、特別好きな感覚もあり、母親の二の腕とか、好きな場所をフニフニしてくる。そのフニフニされる感覚が、非常に不快

不快って伝えてもうまく伝わらなくて、最終的にいつも怒ってしまう。

フニフニを、母は耐えればいいのだろうか…?でも、その触り方は、他の人にも不快に感じられるはず。性教育的にも、触れ方を伝えるのは大事だろう。

でも、子どもがせっかく求めているのに、むげに断るのも心が痛む。あのとき触れさせてあげたらよかったなあと後から思うかもしれない。


感覚過敏と感覚欲求はセット


感覚過敏とは…
特定の音・匂い・触感・味…
多くの人が当たり前に受け入れられる感覚刺激に敏感に反応すること。

・子どもの声がかん高くて嫌だからクラスに入れない。
・バスの匂いが苦手ですぐ酔ってしまう。
・靴下の触覚が気持ち悪くて履けない。
・豆腐の舌触りが嫌で、ちょっとでも食べられない。

日常生活の過ごしにくさにつながります。
このような姿があると「刺激に弱いのよね」と思われがちですが、一方で、大好きな感覚があり、それを求める姿もセットで見られることが多いです。人は、刺激をどこかで一定数受け取らないといけない存在と言えるかもしれません。

・毛布のふわふわ
・泥んこ、スライム遊び
・クルクル回転刺激

母の体の感覚が好きな子が一定数いる


大好きな感覚にお母さんのお肌があります。

あら、かわいい。
全く知らない方が聴くと、あら~やっぱりママがいいのね♡と思われるかもしれません。

ただ、

お母さんの肌にこだわりがあると、お肌への触り方にもこだわりがあります。いつ、どうやって触れたいのか。

その欲求を追及したい気持ちがあまりにも強く、ママの「やめて」を聴いてくれず、お母さんが疲弊してしまうのです。

一般的な対応とは


・他者への触れ方を具体的に伝える。

例:手のひらを平らにして指は閉じて、圧をかけて触れてみよう。

・その触れ方が、相手にどう感じられたのか、Iメッセージを伝える。
(人格ではなく、あくまで触れ方)

例:「ママはあなたのことは大好き。だけど、その触り方は、すごくぞわぞわ感じられて嫌な気持ちになった。」

・他の似た感触で代替できないか考える

100均などでフニフニのおもちゃなどを探して試す。

・別の触れ遊びで、適切な形で触れて楽しい経験を重ねる

じゃれつき遊び、くすぐり遊びなどで、ママとお互いに心地よく触れ合う。

色々なことを試すことが一般的です。

過敏&欲求がある子とママの関係性


自閉症のお子さんは、特性ゆえに愛着が形成されにくいとも言われます。感覚過敏・感覚欲求があるお子さんも同様だと思うんです。

赤ちゃんのときから、感覚過敏ゆえに、世の中が安心できず不安で泣き叫んでいた。

ママに抱っこされたりしても、なんだかしっくりこない。眠ることも上手じゃなくて、泣き叫び疲れて眠る日々。

ママはなんとか泣き止んでほしくて、あの手この手がんばるけど泣き止まず疲弊する日々…。

ママは一生懸命赤ちゃんに寄り添う。

でも残念ながら、赤ちゃんは、寄り添われていることにも気づかない。

ママと赤ちゃんにはズレが多い。

それが繰り返されいく

赤ちゃんが少しずつ大きくなって認識できることが増え、受容OKな感覚で心地よい!!っていうママのお肌の感覚をみつける。

けれど、ママにとっては不快な感覚…。

一般的に、

こどもとママは、赤ちゃんの泣きに応じて快の刺激を提供することで、赤ちゃんが落ち着く。ああ、ほっとするなあ…みたいなやりとりが重なり愛着関係が形成されていくと言われます。

でも、感覚過敏と感覚欲求が強いと、そのやりとりが形成されにくいんですよね。

神田橋譲治先生は愛着障害についてこう述べています。

愛着障害について
「愛着関係のなかでの安らぎを感じる能力の未発達」
「周囲から与えられた愛情が素直に受け取れなくなる状態」

まさに、感覚過敏・感覚欲求のある子は上記の状態だと思うんです。

じゃあ、どうしたらいいのか


子どものために、子どもが求めるまま親が一方的に触れられて我慢する関係性は適切ではありません。

それが、お子さんに社会的にOKな関係性と経験的に理解されてしまいますから。

だから、まずは、上記のめちゃめちゃ難しい関係性を一生懸命に生きている私たちなのだと気づくことからはじまるのではないでしょうか。

そのうえで、自分の感じ方をアイメッセージで伝えることはしながらも、下記の関わりをしていくのがよいのではないだろうかと考えます。

・年齢は上がっていても、安らぎを感じる能力は未発達・発達途上だと考える。
・ママも子どもも受け入れ可能なふれあい体験を重ねる。

わたし自身も、子育ての中で同様の難しさがあり試行錯誤しております。
(めっちゃ難しいよね…)

親子の関係性やマンパワーなど、日々変化する状況をみながら、優先順位をたてて、できる範囲でできることを選択する必要がありますね。

この辺りから、ママが頭で分かっちゃいるけど、むずかしいんや!!というゾーンに入ってくるんですよね。

自分で何を優先し、何を手放すのか。
自分自身との語りの場に入っていくとも言えるかもしれません。

支援は対応だけで終わらない


一般的には、
子どもへの対応ってこうだよね。やってみてね。
で、終わると思うんです、発達支援って。

あとは、ママに委ねられます。こんな風に。

・ご自分のペースでやりましょう。
・無理しない範囲でやってみて、できなければ相談しましょう。

でも、人間、ちょうどよい対応をしてねと言われても、切羽詰まっていればいるほど、難しい。

だから、ママが疲弊して、分かっちゃいても、体が動かなくなったり、心が冷たくなったりしてしまうことが多いです。

持続可能な関わりをしたいなら、ママが自分自身を労わる・ケアするまでがセットです。ママ自身を労わる・ケアするまで、伝えられたらいいよね。

きっと、支援者側が自分でやってみて、ああこれはいいと感じられる方法をいくつかご提示されるのがよいのかもしれません。その方法が、私はマインドフルネスです。

まとめ


感覚過敏・感覚欲求のある子をもつママがちょっとでも楽になったらいいなと思って書きました。支援者さんに伝えたい気持ちが大きくなったかもしれません。

極めてすんばらしい効く~~~!!対応方法なんてなく、日々、ママがこうかな、ああかな…と悩みながら、今に必要なことを選んで頑張っている方向性こそ素敵で、間違っていないと思っています。

こうして考え実行する日々は非常に疲れますよね。いつもお疲れ様です。
ゆったりと自分のなかで休息をとれる時間が少しでもみつかりますように。

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