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記憶ボックス

ホリデーシーズン感満載の街を2日も連続で歩いた。
からだに「もう買い物はここまでですよタイマー」を搭載しておいてほしいくらいに、スパークしまくりで買った買った。でも後悔はない。
全部気に入ってるし、眺めてうれし、着てうれし、使ってうれし、な、ものばかりだから。
大切にするとここで宣言しておこう。

こんな季節だからか、いろいろちょこちょこ思い出す。
わたしは、「自分の家で過ごすクリスマス」が大好きで、結婚するまでそれを貫いた。母のクリスマス会(パーティーよりこの表現がしっくりくる。)
メニューはお決まりで、わたしが幼い頃からほぼ変わらなかった。

じゅわっとおいしい和風な感じのからあげ
キレイに紙を細工して巻いたチューリップはちょっとスパイシー。
わたしの好物のサーモンとコロコロに切ったチーズが入った仕上げの錦糸たまごもりもりの洋風ちらしに、鮮やか野菜のたっぷりサラダ。厚切りハムや、きゅうり、うずらの卵をピックに刺した「お子様オードブル」など。

どれも今、書き出していくと、すごく「昭和」だなあって思うけど、平成に入ってもおとなになっても
わたしのクリスマスはこのメニューが並んだ光景。

冒頭に書いた「いろいろちょこちょこ」の中に、
昔、付き合っていた彼氏(なんか照れる)幾人かとの思い出も含まれている。わたしが「家で過ごすクリスマス」が好き過ぎたばかりに、ついぞ誰とも「恋人たちのクリスマス」にはならなかったけど。
(プレゼントの交換だけはした)

すごくすきで、「ぜったい離れない!!」「こんなしあわせな瞬間いままでなかった!!」「この人にならどこまでもついていく!!」←もはや演歌。

なんて思っていた人たちの顔が、年々思い出せなくなっている。数年前からちょっとボヤけだしてはいたけど、この頃すっかりだめ。完全に無理。
漫画の中の謎の人物みたいに黒いシルエット化してる(この例え方も古っ)

これは「記憶ボックスの整理」に、入ったしるし。だと思っている。
脳の部分部分の正式な役割も名称も全然わからないのでわたしが勝手に名付けてる「記憶ボックス」
これまで生きてきて起こったさまざまな出来事が、ここに収納されていて、でも容量に限りがあるっぽいから、時々整理されているみたい。

わたしの頭の中にあるはずなのに、「今から片付けますよ」とは教えてくれない。けれど「あれ?あれあれ〜?」と、思い出が取り出せなくなってきたら「あぁ記憶ボックスから消えたか」と、納得してる。

でも、超青春!恋愛ギラギラ期メモリーまでもが、その対象になるとはまさか思ってなかったなあ。

ちいさいスノードームきらきら。





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ひらり
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