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yanotatsuya
養老孟司の『骸骨考:イタリア・ポルトガル・フランスを歩く』を読みました
概要
もの言わぬ彼らこそが、「生きること」の意味を、私に教えてくれる──
ポルトガル南部、爆破事故の被害者の納骨堂を、
神父がひとり、守り住む。
イタリア北東部、アンリ・デュナンが赤十字の着想を得た
1859年の戦禍の地に、兵士の頭骨が壁に並ぶ礼拝堂がある。
解剖学を志して以来、世界中の数奇な墓を巡り、
「死者」と格闘した末に到達した、著者の新境地。
【48頁カラー写真満載の珍書】
読書感想文
教会に飾られた骸骨の数々。入口には、「かつてわれわれは、あなた方だったりあなた方はいずれ、われわれになるだろう」と書かれている。
他にも、骸骨の絵に「今日は私に、明日はあなたに」の文字。これは、「メメント・モリ」と呼ばれるもので、「死ぬことを忘れるな」という意味。
養老氏は実際に「メメント・モリ」と書かれた絵画を見たかったそうだけど、あまりの人の多さにやめたらしい。
「骸骨考」という題名の本なんだから、もっと骨について掘り下げた内容だったら面白かったのに、と思った。