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やっぱり、このゴミは収集できません ~ゴミ清掃員がやばい現場で考えたこと

概要

「ゴミの出し方で人生が変わる! 」

定収入を得るためにゴミ清掃員を始めた、マシンガンズ・滝沢秀一の書下ろしエッセイ。今作も、理解不能な怪奇ゴミに怪事件、金持ちゴミの分析や食品ロスの実態など、ギューッと詰め込んだ渾身の一作。笑ったあとに、自分の出したゴミについて考えること必至です。

緊急事態宣言下にゴミ清掃員は何を見て何を感じたのか、コロナ禍のゴミ清掃員現場も掲載。

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読書感想文

 フードロスは世界的なゴミ問題である。食べられるのに捨てるのはもちろんもったいないことだが、飲食店やスーパーにフードロスの理解が無いことが問題だ。
 私は料理人をやっていたのでわかるが、大体の飲食店は廃棄を持って帰ってはならない決まりになっている。わざと廃棄が出るように調理する店員が現れるからだ。しかし、そういうことする人間に問題があるのであって、廃棄そのものを無くそうという取り組みは必要だと思う。
 例えば、子ども食堂やフードバンクに寄付するとか、従業員が持って帰るなど、やり方はある。しかし、そうはいかないのが今の日本だ。
 著者が、フードバンクを運営している人に話を聞いていた。

協力してくれるスーパーもありますけど、無料で渡したら売り上げが落ちる、だから捨てた方がマシだというスーパーもあります。

同P171~172

 ちなみに、ゴミの最終処分場は、あと約20年でゴミを捨てられなくなる。捨てる場所が無くなってしまうからだ。新しい場所を作ればいいと思うだろうが、建設計画を立てると、大体そこの住民が反対運動を起こす。
 みんな、ゴミはどこか遠くの、自分の見えない所へ行ってしまえばいいと思っている。その後のことは考えずに。
 日本人は、はやくゴミ問題について真剣に取り組まないと、この国はいずれ、ゴミの山と化す。


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