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「きょう・よう」が大切~人との出会いで、ご縁が広がる、自分の進む道が見えてくる。 

 先日、掃除の会のメンバーで、公園のトイレ掃除を行いました。
 公園と言っても、墓地がある公園で、園内に13か所トイレがあり、主催されている方の意向で、月に1回、1か所のトイレをきれいにしていき、1年で1周する(園内全てのトイレをきれいにする)よう計画、実施されています。

 10月現在、2周目に入っていますが、1年もたつと、かなり汚れています。

 公園に遊びに来た人、ジョギングする人、そして、お墓参りの方が大勢みえる(碑数は1万を超えるそうです)ので、当然、トイレもたくさんの方が利用するからです。 
 
 場所は、私が住んでいる所から車で1時間ほどの所。
 私自身は、毎月、この公園のトイレ掃除に参加しているわけではありませんが、今回は、参加者がいつもより少なくなりそうだという連絡がLINEに流れてきて、直接声もかけられたので、行くことにしました。
 こういうところでも、小林正観さんの「頼まれごとは、引き受ける」の教えがいきています。とくに、考えすぎて行動化するのが苦手な私には、力強い指針になっています。そして、頼まれごとがあること自体、人として幸せなことがなあと感じています。

 さて、現地に行ってみると、10名集まっていました。
 トイレは便器が5つだけでしたので、残りの人でトイレの外壁やその周りの木の枝払い、落ち葉やドングリの掃除などを分担で行いました。

 私は、小便器の尿こし担当となりました。
 正直言って、その圧倒的な汚れに「げっ」と思ってしましました(笑)。
 
 今まで、自分が経験したことのないような、普段お目にかかれないような汚れでした。尿石がどろどろにこびりついているといったらよいでしょうか。
 そして、いつも使うサンドメッシュ(やすり)で磨いても、全然汚れが落ちませんでした。それは、尿石が、そのまま文字通り、「石化」していたからです。
 そこで、マイナスドライバーを使って、「削り落とす」ことにしました。

 最初は、同じ担当の人3人で、おしゃべりしながら掃除をしていましたが、ドライバーを持つ手に力を入れないととても、削り落とせなかったので、互いにだんだんと無口になりました(笑)。

 いや、額に汗して、とにかく、腕(手)を何度も何度も前後に往復させて、削り落としていきました。

 8時から約2時間半の掃除でした。細かい汚れが残りはしましたが、何とか一通りはきれいにすることができました。
 すべてがきれいになったわけではありませんが、掃除した分だけ、場が神々しく、蘇ったような感じはしました。

尿こし 

 また1年後に掃除をすることになるので、残った汚れは。来年のお楽しみと言ったところでしょうか。


 
 一緒に掃除をしていて、定年退職された参加者が、

高齢者には、「きょうよう」が必要なんですよ。

と言っていました。私は「教養」と思って、「生きる知恵」とか「心の豊かさ」の事かなと考えていたら、その方はフフフと笑いながら、こう言われました。 

 高齢者にはね、「今日、用」が必要。 
 何か、用事があって出かけることが必要なんですよ。
 やっぱり、人に頼られたり、自分にもできることがあるっていうのは、うれしいことだし、励みになるんですよ。必要とされているということが生きるエネルギーにもなるしね。
 もちろん、用事があって出かければ、体も動かすし、健康にもいい。

 休日があるのは嬉しいですが、毎日、お休みというのも退屈したり、逆にはりがなかったり、それはそれで「しんどい」ことなのかもしれません。

 毎日、仕事を含めて、やることがあり、その中で、また自分のやりたいことがありで、バランスが取れるのかなといろいろと考えさせられました。
 
 掃除の会終了後、親しくしているメンバーの一人から、あるイベントの入場チケットを頂きました。
 実際動いて、人に会うことで、いろんな「ご縁」が舞い込んでくることを実感しました。
 
 
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです