仕事に恋をする!?~練習が好きになると結果もついてくる
先日、大谷翔平選手が所属するドジャースが4勝1敗でヤンキースを下し、4年ぶり8度目のワールチャンピオンに輝きました。
着実に自分の目標とすることを達成し、今年も「50-50」など、新しい記録をどんどんと更新していく大谷さん。本当にすごすぎます。
誰も成功していない領域にトライしていき、そして、結果も出していく。そこには、才能だけではなくて、常人がでは及びもしない練習量もあります。
実際、その練習量の多さについて、「なぜ、そんなにストイックに練習するのか?」と問われて、こう回答しています。
ストイックというのは、練習が好きではないというか、仕方なく自分がしているイメージ。そうではなくて、僕は単純に練習が好きなんです。
練習、努力というと、なんというか厳しく、つらい、大変なイメージがありますが、大谷さんはむしろ楽しんでいます。
そのきっかけは、高校時代。
当時、高校の野球部としては珍しく、スピードガンがあり、自分の投げる球の速さが「見える」ようになっていました。そして、140,150キロと速度が上がっていくことがたまらなくうれしく、楽しかったそうです。だから、スピードを上げるために、練習が苦痛というより好きになったそうです。
また、クリスマスの日にも練習していて、何か感じることがあったようで、「クリスマスだからって練習を休まなくてよかった」と思ったこともあったとか。みんなは練習を休んでいた時、大谷さんは好きで進んで練習をしたようです。
仕事を楽しむ考えとして、「仕事に恋すればいいのだ」と言った人もいます。
たしかに、仕事であれば、自分の努力(練習)で変えていくこともできます。自分がどう取り組むかで、相手(仕事)も理想の状態になれば、顔も見たくないような相手にもなります。
芸能人の第一線で活躍する方も同じです。
北野武さんは、いつも「何かを学んでいる」状態だそうです。
ピアノを好きになると、番組収録中でもテレビCMの間でも、テーブルの上でピアノを弾く練習をされているそうです。
また、ある時は、織田信長の本能寺の変、あたりのことをいろいろと調べ、「書きながら調べていくとなかなか面白いんだよ」と言っていたそうです。年齢的には70代ですが、新しいことに挑戦されたり、知らないことを学んだり、いかにも楽しそうで、しかも、それを映画や小説などに生かしています。
所ジョージさんも車にバイク、プラモデル、時に根付(江戸時代に印籠、巾着、煙草入れなどの留め具として使われていた伝統工芸品)集めなど、多彩な趣味で知られています。
とにかく、損得勘定もなく、自分が好き、気になる、やってみたいなどと突き進むその姿勢が好感度や人気の高さにもつながっているのではないかと思えます。
勉強というと、大変で、いやなものというイメージもなくはないですが、所さん自身は趣味と勉強が一体化しています。だから、興味をもったことを調べたり積極的にかかわったり技術を身に付けたりするのは、
勉強という思いではなく、「遊びの一種」という感覚なんだろうと思います。
「徹子の部屋」という長寿番組の司会者、黒柳徹子さん。
自由奔放な話ぶりで、ゲストの方とのユーモアあるやりとりが人気ですが、出演されるゲストのことをものすごく調べていて、サインペンで書いたメモをテーブルの上にずらりと並べて話をされているそうです。事前準備、下調べ、という意味での勉強量で言ったら、かなりのものがあります。でも、黒柳さん自身は、「勉強」という感覚ではなく、ゲストの方と楽しくお話したいという気持ちの延長線上でやっていて、「努力している~」という雰囲気を感じさせません。
芸能界という競争の激しい世界でも、安定的に活躍をされている人は、好奇心や向上心が強く、勉強(練習)をされています。そして、大谷選手のように、「勉強」「練習」という意識すらない様子。
もっと知りたい、うまくなりたいと思っている時、人はそれを「勉強」「練習」とは考えないみたいです。
「するべきもの」「しなければいけない」ではなく「好きでやっている!」という感じ。そう、勉強(練習)を楽しんでいます。
孔子は「論語」の中で、次のように言っています。
これを知る者はこれを好む者に如かず。
これを好む者は、これを楽しむ者に如かず。
「物事を知っている人は、それを好きな人にはかなわない。それを好きな人も、それを楽しんでいる人にはかなわない」そんな意味でしょうか。
大谷さんたちも、練習はきついとは思いますが、楽しんでやっているから「つらくない」のですね、きっと。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです