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幸せをよぶ「おいしい」の一言。「うまい」という人はモテる~煉獄さん、西郷隆盛、人気者の転校生。
うまい
おいしい
超うまいんだけどー
おいしゅうございます
言葉の響きだけでも、何だかポジティブになりませんか?
「うまい、うまい」「おいしい」と言って食べる人はモテます。
「鬼滅の刃」の炎柱(鬼殺隊最高位剣士集団の一人)である煉獄杏寿郎~れんごくきょうじゅろう(通称、煉獄さん)は、絶大な人気をほこるキャラクターの一人です。
映画も大ヒットした「無限列車編」でスーパーな活躍をします。
「胸を張って生きろ」
「老いることも死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだ」
「俺は俺の責務を全うする!!ここにいる者は誰も死なせない!!」
など、数々の名言を残していますが、その特徴は、シンプルでありつつ、ストレート、直球で言葉が放たれるところにあります。そして、そのストレートさがリーダー格としての立ち位置にもつながっています。
そんな煉獄さんは、無限列車に乗っている時に駅弁を買って食べますが、ここでも、「うまい!うまい!」と連呼しています。印象的です。気持ちいいぐらいに直球です。本当に気持ちがいい食べっぷりです。
男女問わず、「こんなに、ストレートに感想を言われたら、惚れてしまう」という人が多かったのもうなずけます。
「作ったかいがあった」
「反応がうれしい」
「また、作って、同じことを言わせたくなる」など。
「おいしいのか、まずいのか、何の反応もなくただ黙ってぼそぼそ食べられるのは嫌だわ」という人も多いです。
一言、「うまい!」と言って食べるだけで、周りの人から好かれます。
実際、転校してきた初日からみんなの人気者になった子の話を聞いたことがあります。それは、どうしてか?
転校初日の給食で、
「なんなの!?」
「なんなの!?」
「なんなの!?ここの給食。チョーうまいんだけど!」
と言ったとか。公立小学校であれば、さほど味に差はないと思いますが、そんな一言を言われたら、嬉しくなります。だって、これまで食べてきた給食(もの)を肯定されたことになるからです。もっと言えば、食べてその栄養をもらってきた自分達をも肯定された気がするからです。
逆のパターンで、内田樹さん(神戸女学院大学名誉教授)が、次のような反省を話していました。
「身体で考える。不安な時代を乗り切る知恵」(成瀬雅春さんとの対談本)」
助手時代、フランスの詩を教えている大変温厚な先生にコーヒーを出した時、その先生が、砂糖を5杯も6杯も入れるんです。黙っていればいいのに、つい「先生、砂糖の摂りすぎじゃないでしょうか?」と言ってしまったんです。そしてら、その温厚な先生が「そんなことは、僕の勝手だろう!」とこめかみに青筋を立てられた。その時に、「ああ、そういうことは、言ってはいけないことなんだ」と知りました。
「砂糖は毒ですよ。ゴミですよ」と言うのは、「それを食べているお前もゴミだ」ということとほとんど同義ですからね。
・・・
他人の食生活や性生活に関しては、横からあれこれ言うべきではないみたいです。それは、「好き嫌い」の問題であって、「良い悪い」ではないからです。
理屈は言わなくていいですし、もし言うなら、「うまい」「おいしい」という肯定がいいです。
やっぱり、「まずい」とか「体の毒」「砂糖や肉は食べない方がいい」なんて言われれると、食べている方は深く傷つきます。
幕末の志士で人気が高い西郷隆盛さんも、食事の時にはいつも、妻のいとさんの料理に「おいしゅうございます。」と言って食べていたそうです。
しかも、食べ終わってではなく、一口、一口だべるごとに「おいしゅうございます。おいしゅうございます。」と言っていたとか。
料理を作った側からすると、こんなうれしい一言、誉め言葉、全肯定はないわけで、作り甲斐もありますし、作った自分も肯定された気がして、気分が上がります。
もちろん、言っている本人もさらに「おししく」感じます。
うまい
おいしい
超うまいんだけどー
おいしゅうございます
おいしいというだけで、毎日が幸せになります。
食事の度に、嬉しくなります。
自分も、周りの人も幸せになります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです